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雑誌ナナメ読み:コンパクトセダンも欧州がイチバン?

A

 

連休は終わったけれど、引き続き「STAY HOME」ということで、またしても自動車雑誌ナナメ読みを。

今回は、E誌でのコンパクト・カー特集。その中で「偉大なる普通のクルマ」の比較試乗として取り上げられたのが、メルセデス・ベンツAクラスセダンと、アウディのA3セダン。日本的にこの2台をコンパクトというのは若干引っかかるけど、それぞれCクラス、A4の下なのでそうなるのかなと。

すでに本国では新型が発表されているA3セダンだけど、7年を経た現行モデルでも高いクオリティと、落ち着いた乗り心地が評価され、一方、最新のAクラスセダンも「これならCは要らない?」という出来のよさだそう。比較的素朴なA3と派手目のAクラス、という表現もされている。

国内のセダン不況と言われる中、欧州勢はコンスタントに売れているという話は、これまでは先のCクラスであったりA4であったり、あるいはBMWの3シリーズあたりを指していたわけだけど、ここに来てその下にもセダンが用意されつつある。BMWも2シリーズのグランクーペが登場したばかりだし。

つまり、「欧州セダンが売れると言っても大きな高級タイプだからな」みたいな話が、サイズ感としては日本での使用も現実的なところに拡大してきたと。もちろん、欧州勢としては中国市場を大きく意識した企画なんだろうけど、国際商品として何ら手抜きはない。

いやいや、いくら日本にいいセダンがないといっても、さすがにCセグ以下ともなればと思って見渡せば、あれ?と。

たとえば、新しいプラットホームを引っ提げて登場したカローラは、3ナンバーに拡幅して真っ向勝負と言いたいところだけど、それこぞAクラスやA3あたりと比べれば何と子供っぽいことか。誌面ではA3との歴然とした作りの差を指摘されているけど、まず存在自体が幼い。

A3

 

もはや放置状態の日産シルフィはカタチすら思い出せないし、子供っぽさではカローラを遙かに凌ぐ、ロボットアニメ風のホンダシビックなどは論外かと。

例外というか、そんな中で孤軍奮闘しているのがマツダ3だろう。チャラチャラ・ガチャガチャせず、ちゃんとした大人のセダンを作ろうという意志が明快に伺われ、少なくとも開発姿勢は欧州メーカーに引けをとっていない。

ただ、売れているのかといえば残念ながらそうでもない様子。まず、あまりに個性的なファストバックの陰に隠れてしまったこと、逆に言えばセダンとしてこれに相対する魅力が感じられないこと。もうひとつは、いまのマツダの懸念でもある動力源の訴求力不足も考えられる。

もちろん、流行のSUVに目が向くことがおかしいワケじゃない。けれども、現実的なクラスに送り込まれた出来のいい2台をあらためて見ると、せめて選択肢の一つとしてこれに対応でき得るセダンが国内に欲しいと思う。かつて、初代セルシオが欧州勢を震撼させたように、本気を出せばできるわけだし。

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コメント

pottsyさん

そのセールスの方もなかなかな手腕ですね(笑)。しかし現行A3セダンに一目ぼれというのは実によくわかります。どこからみてもアウディでありながらコンパクト。しかもセダンとして実に美しいプロポーションとシルエットを持っている。通勤路のマンション前に1台置いてあるのですが、いつも見入ってしまします。ちゃんと作ればトヨタのような巨大販売網がなくても、それなりに売れるはずですね。

投稿: すぎもとたかよし | 2020年5月23日 (土) 13時54分

今から5年半ほど前に、(GOLF 5 と6を3台乗り継いでいたとき担当の)営業マンからAudiの担当になったので見に来てほしいと電話をもらい、A3 sedanを見て購入に至りました。ほとんど一目惚れ?状態で、このサイズのセダンでは国産車、輸入車を含め外には検討した車はほとんどなかったと思います。A3ハッチバック(Audiではスポーツバックと言っていますが)とは微妙に形状の違いがあり、ルーフもセダンは後ろにいくほど少し下がってきれいな形だと思います。娘はこのためか後席は座面が低くヘッドルームにも余裕がないので乗るのは嫌だったなどと言っていましたが。ただ単にハッチバックにトランクをつけただけでなくトータルとして考えられたデザインだと思います。国産車は軽とミニバンしか売れないので本気でセダンを作ってはいないのでしょうか。いいセダンが出れば需要は作れると思いますが?

投稿: pottsy | 2020年5月20日 (水) 20時55分

BMWの1シリーズ、中国市場だけはセダンが用意されているんですが、これがなかなか凝縮感があっていいんですよ。FFを活かしたパッケージングでトランクも広くて、それでいて寸詰まり感もないし。
今の3シリーズよりもむしろ3シリーズっぽいぐらい(笑)
でもこれ入れちゃうと3シリーズが売れなくなるかも・・・

https://www.bmw.com.cn/zh/all-models/1-series/sedan/2019/inspire.html

投稿: ジェイ | 2020年5月16日 (土) 17時07分

ジェイさん

2シリーズも日本的にはコンパクトとは言えないんですけどね。まあグローバル時代ということですから(笑)。ボルボは240も含めて公認でレストアした車両を販売していますよね。しかも結構安い。近年はクーペルックが流行りですが、箱っぽくても現代風のスタイリングは十分可能な筈ですよね。セダンじゃないけど同じボルボのXC40などがいい例です。本当は5ナンバークラスでもいいセダンを期待したいです。

投稿: すぎもとたかよし | 2020年5月16日 (土) 16時49分

コンパクトセダンって言ってもBMW2シリーズグランクーペってサイズは先々代の3シリーズとほぼ同じなんで全然コンパクトじゃないんですけどね(笑)
セダンが不人気なのは確かなんですが、一方で昔のボルボ240のセダンが若い人に人気があるんですよ。
今のセダンはだいだい溶けたようなファストバックスタイルで逆にセダンとしてのフォーマルで実直な魅力を捨ててしまっているような気がします。

投稿: ジェイ | 2020年5月16日 (土) 09時58分

アクシオムさん

マツダは、ときめきのデザインの頃から「独自の先進技術」を謳っていましたが、そのクオリティは疑問視されることが多かったですよね。意あって力足りずというか。それにしても、CX-30よりCX-5の方が安くつくという話もすごいですね。欧州勢の新古車販売は相当なものらしいですね。新車じゃないのに仕様や装備も選べたりするらしいですから。

投稿: すぎもとたかよし | 2020年5月14日 (木) 10時49分

最新号のベストカーには、フェルディナントなにがしさんという覆面ライターと、元日産の水野さんの対談がありましたが、そこで語られていた最新ベンツのデザインについて、同じ顔になったのは空力の観点からそうなっていると詳しく語っていましたね。でもどう見てもベンツやBMW、アウディのインテリアで、最新のメーターディスプレイやフルデジタル化するセンターコンソールを見ていると、運転する際の安全性を考えたものにはなっていませんよね。自動運転化がさらに進んで、ハンズオフからアイオフになると見ずらいディスプレイでもいいのかも知れませんが…
マツダが欧州に対抗して善戦していると言いますが、だとすると、ディーゼルで10万キロの過ぎてトラブルに見舞われるのはいかがなものなのか?色々と頑張ってインテリアや走りの質感、デザインの緻密さを上げているのは評価しますが、耐久性ではどうかな?と思います。明後日、また仕事のクルマが同じCX-5のスカイアクティブDに乗り換えます。ホントは最新のCX-30でも構いませんが、値段が高くて、下取り値引きで結局CX-5の方が安いのと、マツコネがダメ過ぎて社外品(アルパインのBIG-X)に変えられる点で再びCX-5になりました。
最近の日本車は、販売価格が急騰していて、そこにメルセデスやBMWのように登録台数欲しさに大量在庫と新古車販売により、かなり安く買えてしまうので、件のセダンは欧州車のリードをますます許すことになるでしょう。

投稿: アクシオム | 2020年5月13日 (水) 22時16分

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