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雑誌ナナメ読み:新型ハスラーのデザインを再考する?

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「STAY HOME WEEK」での自動車雑誌ナナメ読み。緊急事態宣言は延期になったけど、暦の上では連休もあっという間に終わりだ。

ナナメ読み3回目は、M誌の好評企画である新車の総括記事。今月号は新型ハスラーを取り上げているんだけど、囲み記事でのデザイン総合評価が随分と低いのに目が止まった。

新型ハスラーは、何しろ初代が大ヒット作だったこともあり各誌で相応に取り上げられていた。その中では、よりSUV色を高めたエクステリアや大胆なインテリアについて一様に評価が高く、デザインをよく取り上げる評論家氏なども絶賛な感じだった。

M誌でのデザインコンサルタントによる評価は、ジムニーという例外的に息の長いモデルに、ハスラーのような”通常モデル”がエクステリアを合わせ込むのは、いかに同じメーカーとは言え禁じ手である。またインテリアでは、インパネ上下の横バーと干渉し、しかもエクステリアとの一貫性のない例の円形表現をNGとした。

過日のデザイナー・インタビューでは、新型は当初、初代に引きずられることで行き詰まり、あらためてアウトドア市場を徹底リサーチ。その結果、仕切り直しで新しいキーワードを再設定、このSUVタッチの強いスタイルにたどり着いたと聞いた。

ただ、当然同じ会社の商品として好評のジムニーを横目に見ていたそうだから、デザインコンサルタント氏の指摘は的外れではなさそうだ。4年程度のサイクルの通常モデルを、特殊な車種に寄せてしまう「落とし穴」というのは、なるほどと思う。

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個人的には、以前ここに書いたとおり、いちいち新しいコンセプトやキーワードを見つけて来ないとカタチにならなのか?という違和感は持っていた。どうして初代の「遊び」や「軽さ」を継承して、なおかつ新鮮な提案が出てこないのかという。

それは件の評価と異なる話だけど、なぜボディをほぼ垂直面の箱に持っていってしまったのか?という疑問に対し、個人的にはすんなり腑に落ちた感じだ。もちろん、それでもしっかりハスラーに見えるようにまとめた、スズキのデザイナーの力は評価するとして。

インテリアは斬新さに感心しつつも、エクステリアとの関連性に乏しいというのは同意見。ただ、インパネ上下のバー形状との関係が破綻しているというのはまったく気が付かなかった。その点はさすがプロのコンサルタントだなあと。

評論家も含め、世間の評価が一様に高い中、これだけズバリとダメ出しをするのは、デザインに関する記事では結構珍しいことかもしれない。もともとこのページ自体が「業界裏話」的な趣向とはいえ、だ。そうであるなら、ライバルメーカーのデザイナーはこの新しいハスラーをどう見ているのか、実に気になるんである。

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コメント

ネコさん

先代は、まあたしかにハマーのミニチュア版でもあるんですけど、あくまでも王道的なクルマらしさがありましたね。新型はそれと道具的なSUVとの融合を図ったのですが、それが破綻していない分「これは一体何だろう?」という混乱を生んでいるような。不思議な車です。

投稿: すぎもとたかよし | 2020年5月14日 (木) 10時41分

初代ハスラーはレンジローバーのイヴォーク影響を多大に受けていて「クルマらしいデザイン」だったと思います。欧米のクルマはスポーツカーであろうと、SUVであろうと「クルマらしさ」という文法を外さないなあと。今度のハスラーは単にSUVテイストという表面的な意味でなく「クルマらしくないデザイン」を狙って十分達成していると思います。スピードや生き物の躍動感、シンプルなキャラクター性という「分かりやすさ」から脱した新型ハスラーは従来のクルマ好きを混乱させる存在だなあと。

投稿: ネコ | 2020年5月12日 (火) 00時48分

アクシオムさん

中身のアップデートで長く使うというのはまさにEV向けの発想ですよね。
ただ、メーカーとしてはバッテリーやモーターの交換だけでは稼ぎになら
ないので、EVになったとしてもリーフのようにモデルチェンジするのでは?
と思います。
今回のコロナ関連については、もしメーカーが考えるとしたら部品工場の
分散化、内製化のような気がします。

投稿: すぎもとたかよし | 2020年5月11日 (月) 09時45分

フルモデルチェンジできるか否かは、メーカーの戦略にもよりますが、やっぱり体力勝負なんでしょうね。
僕は、もうクルマもiPhoneなんかのスマホのようにアップデートして、好きなデザインはそのままに機能や装備がアップデートして長く使い続けるようになったほうがいいような気がしています。
今回のような新型ウィルス騒動で、新車は売れないは、レンタカー市場へのフリート販売もこれだけ飛行機が止まるとハーツの破産法適用のニュースを見ると期待できないし、もう新車の販売自体減るんじゃないでしょうかね?
買う方も買い換えるほどの財力、体力がなくなって来たし。
長く乗り続けられる良品デザインで、アップデートしていくプログラム。そのうちEVなんか、モーターやバッテリーを交換して使い続けるようになるかも知れませんね。デザインも、ダイハツコペンのドレスアップフォーメーションがもっと進化した形で、やれるといいですね。

投稿: アクシオム | 2020年5月 8日 (金) 22時54分

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