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雑誌ナナメ読み:女子なインプレッションって?

S60

 

「STAY HOME WEEK」での自動車雑誌ナナメ読み。引き続きゆったりとページをめくる贅沢な時間だ。

で、またしても面白い記事が目に飛び込んできたので少々。前回は、新型フィットのインテリアを「女性仕様車みたいでNG」と言い切ってしまう、やんちゃな男子の話だったけれど、今回はその逆の展開である。

それは、C誌での女性ライターI氏によるボルボS60のインプレッション。最初に言っておくと、試乗記自体に何か間違ったことが書いてあるとか、内容が全然足りないとか、そういったことはまったくない。リポートするべきことはキッチリ押さえてある。

面白いのは、インプレッションの前提なんである。何と、若い女性ライターとしてI氏がセダンに対して抱くイメージはこうらしいのだ。

・セダンと聞くと「おじさん」をイメージする
・なので、セダンは自分とは縁遠いクルマ
・なかなか女性が「乗りたい」と思えるセダンがない

まあ、前回とは逆の意味での紋切り型だ。若い女子はセダンなんて興味ないもん、という。いやま、スゴイなあと思う。

以前から書いているとおり、クルマの楽しみ方はもちろん、クルマ作りについても、僕は女性へ大きな可能性を抱いている。いつまでも改造少年のままのドリフト君や、あるいはポルシェ命の濃厚なエンスーな男子に比べ、サクッとミニやフィアット500、あるいは等身大の軽を乗りこなす女性の何と大人っぽいことか。

クルマ作りでも、従来の固定概念的な男目線ではなく、エクステリアでもインテリアでも、もっと女性の感性を生かしたセンスのいい開発があってもいいだろうと。昨年CMFデザイナーの連載を書いたのも、実はそのあたりに理由があってのことだった。

そうした大人な女性ユーザーの存在や、女性開発スタッフの頑張りの一方、ではメディア側はどうなのか? 近年女性の書き手が増える中、もちろんそれを十把一絡げにするつもりは毛頭ない。実際活動の内容は人それぞれだ。

ただ、その中には今回のように「そういう女子の出し方はいかがなものか?」というケースがある。「セダンはおじさん」なんて次元の低い表現を、それこそ自分が女子であることを過剰に意識して書いてしまうのは実に残念だ。

「理屈じゃなく感性」はアリだと思うけど、そうであればその感性は磨かれたものでなくてはイケナイ。いちユーザーではなく、メディア側の人間であればなおのことでだ。そこに欠落があると、女性ライターとして要らぬ失望を買うことになると思うんである。

 

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コメント

アクシオムさん

性差は厳然としてあるものですから、それを活用?するのはアリだと思います。でもその活用の次元が問題かと。毎回自分とクルマを一緒に撮影する方とかいますけど、そういうことじゃないだろうと。意識の違いというか高さというかですね。日本でセダンが流行らないのは、セダン以外にとんでもなく多くの車型が用意されているのもありますよね。ただ、魅力的なセダンがない、というのも事実かと思います。

投稿: すぎもとたかよし | 2020年5月 9日 (土) 17時01分

もう性別でクルマを選ぶとかしない方がいいですよね。せっかく女性なのに、男性みたいなこと考えているから。
かの石田ゆり子だってポルシェを乗り回しているんだし、東京へ行けばメルセデスのGクラスを颯爽と乗り回す女性だっている。そういえば昔、親父ギャルって流行ったですが、居酒屋で女性が飲むのは今では別に当たり前になっている。男だってスイーツにハマっている。
性別よりも感性やセンスでしょうね。そもそもセダンが流行らないのは、SUVやミニバンを通じて車高が高いパッケージやユーティリティーの良さと、スポーツカーやスポーツセダンとは違うスポーティーさがあることを知ったからでしょうね。
クラウンもそうですが、セダンをスポーティーに魅せるためにクーペ形状にするのが流行りですが、これでは居住性の良さが表現できなくなる。むしろボルボの850がやりだしたようなスクエアだけど、スポーティーに魅せるディテールやセンスの方がセダンの魅力を再構築できる気がしますね。

投稿: アクシオム | 2020年5月 4日 (月) 22時58分

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