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クルマ散策:モーターショー、国産車イッキ評(その3)

2019nissanaltimaphoto071200x800_2年明け以降のモーターショー、国産車イッキ振り返り。今回はニューヨークショー。

日産「アルティマ」はなるほどいまの日産のデザイン要素で固められている。フード下端からショルダーを経て、そのままリアまで届くラインは伸びやかで心地よい。ただ、その出発点となる自慢のVモーションは、果たしてここまで巨大にする必要があるのか? 空気を取り込んで後ろに流す勢い意識しているのかもしれないけど、いかんせん顔全体がグリルになってしまって表情に欠ける。

また、例のリアピラーのブラックアウトはやっぱり鬱陶しい。ルーフを浮かす、あるいはリアへの抜け感を出すなどの効果を狙ってのことだろうけど、なぜそういう小細工に走るのか。マーチクラスならともかく、ある程度上質さを表すLクラスセダンではオモチャっぽくていけない。そんな部分で勝負するのではなく、もっと大きな視点で美しさや伸びやかさを表現して欲しい。

20180328_01_07_s_2久々に国内販売されるというトヨタの「RAV4」はやっぱり残念だ。オーリスの兄弟であるカローラハッチと同様、ハの字を3段重ねしたようなグチャグチャなフロントグリルはまるで歯をむき出したような下品さで、これがSUVのワイルドさと思っているなら大きな間違いだろう。

この巨大な顔に負けまいとリアホイールアーチが大きく張っているんだけど、そこをふたたび削り込むようなラインが走る。凝っていると言えば聞こえはいいけど、単に要素を盛って「何だかスゴい」という印象を誘っているだけだ。加えて、Aピラーとリアピラー両方に施したブラックのラインがまたうるさい。一体どこまで抑制が利かないんだと思う。

2018nyas_forester_070_low_2新しいスバル「フォレスター」がほぼ現行のスタイルを踏襲したのは、もちろん販売が好調だからなんだろうけど、しかしせっかくのモデルチェンジの機会がもったいないと思う。これまで何度となく水平基調の先進的なコンセプトカーを作っておきながら、なぜ量産車はこうなってしまうのか? キレもなければスマートさもない。この野暮ったさはどうしたものか。

そして「ダイナミック&ソリッド」とかを体現しているという、そのキャラクターラインがいけない。ナイフでえぐったような切り口が「ソリッド」というのは分からなくもないけど、もともとボンヤリしているボディサイドが、このラインによってさらに不安定さを増してしまう。ダイナミックとかソリッドというのは、こういう直接的な細工で表すものじゃないと僕は思う。

3回のモーターショーでの国産車についてかなり散々なことを書いたけれど、もちろん批判することが目的なんかじゃない。専門家でもない僕程度の目から見ても、昨今の日本車デザインはそれほどにマズイことになっているということだ。

それは、雑誌メディアでさえ「デザインにはダイナミック&ソリッドを採用しているのでスタイリッシュだ」などと書いてしまう状況からもよくわかるんである。

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