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雑誌記事:不定期コラム掲載されました

Photo自動車専門サイト『クリッカー』の不定期コラム、掲載となりました。

今回は新型スイフトのデザイン・インタビューです。

新しいスイフトについては、少し前にここで「やっちゃった」と書きました。なので、もちろんインタビューではそのあたりについて聞いています。スイフト全体の印象はまたあらためて書きますが、デザインについて端的に言えば「芯がない」ということです。

取材で印象的だったのは、とにかく「もう二度とやりたくない」「キツかった」旨の話が多かったことでしょうか。スイフトはいまやスズキの基幹車種です。2代続けてヒットした屋台骨をどうしたらいいのか? どうまとめればいいのか。現場のまとめ役としては毎日が格闘だったようです。

けれども、その「どうしたらいのか?」という悩みや迷いそれ自体に今回の課題があったのだと僕は思います。もちろん、クルマのデザインはどれも大変な仕事ですが、「芯」や「核」がある場合の苦労と、そうじゃない場合の苦しみは意味が違うと考えるからです。

それでは、お時間がありましたらご笑覧ください。

(クリッカーサイト)

http://clicccar.com/2017/01/31/441201/ (前編)

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Drive My Car:12カ月点検実施しました

Img_2656愛車ジェミニの12ヶ月点検が終わりました。

定期点検の時には日頃気になっている箇所をついでに直したりしますが、今回も2点お願いしました。

まず、助手席の補修。

サイドサポートの一部が、恐らくは紫外線で痛み、小さな穴が空きかけていたものです。オリジナルのレカロシートは古く、純正の生地は新品で購入できません。なので、今回はオークションで中古の生地を見つけ出し、何とか補修できた次第です。

もう1点はインパネの空調口の割れ。

樹脂製の空調口の可動ルーバーが、経年劣化で折れてしまい、どうしようかと悩んでいたら、奇跡的に新品パーツが出たんですね。しかも1台分の4個が手に入ったので、今回すべて交換しました。

で、肝心の点検ですが、ターボ下の細いウォーターホースに若干の水漏れがあったので交換と、不具合はそれだけだったんですね。

31年目、そろそろ33万キロに届こうかというジェミニの修理箇所がそれだけ、とは少々驚き。ホントかなあ?なんて思いますが、担当のフロント氏は毎年お台場のニューイヤーミーティングに参加するほどの旧車通です。そんないい加減な仕事はしません。

そりゃまあ、快適至極だった代車の日産デイズから乗り換えた瞬間は「パンクしてるのか?」と思うほどガタピシした乗り心地でしたが、10分も運転すれば感覚が戻って「やっぱりいいクルマだなあ」となります。

ま、絶好調!なんて言っていると、突然想定外の災いがやって来たりするんですけどね。

ということで、今年もジェミニと一緒の生活が続くことになりました。

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新車心象風景:スバル・インプレッサ

Imp16901s売れているんだからいいじゃないか、と言われればそれまでなんだけど。

新しいプラットホームで走りの性能を磨き込んだ新型は、好調スバルの基礎固めを目的としたんじゃないかと思わせる。目新しさのないエンジンやミッションなどは、まあ追って何とかしますということで。

けれども、佇まいの第一印象は「代わり映えしないなあ」というものだった。

北米向けに大きくなったレガシィの代わりとして投入されたレヴォーグが、果たしてインプレッサのワゴンにしか見えなかったところからオヤ?と。そうなれば、インプレッサ派生のWRXやXVもそっくりで、何だスバルは車種がいろいろあってもみな同じじゃないかと。

もともとレヴォーグとインプレッサでは車格の違いのようなものがあったけれど、モデルチェンジで高品質化を進めたら差がなくなってしまった格好だ。じゃあ、次のレヴォーグはさらに大きく豪華に、では本末転倒だろうし。

同じ中堅メーカーでは、マツダが下からデミオ、アクセラ、アテンザと整理された構成を持っているのとは対照的だ。スバルの場合、仮にエンジニアリング的にサイズを大きく変えることができないのであれば、車型自体を整理すべきかと思う。

たとえば、レヴォーグをワゴンとするなら、インプレッサはハッチバックとセダンとし、WRXとXVを統合する。ショートワゴンであるスポーツはレヴォーグと重なるので、ゴルフと真っ向勝負できるような明快なハッチを想定する。ということでWRXとXVはやめる。

それではあまりに車種が少ないよ、ということであれば、売れ線のコンパクトミニバンを作ってはどうか。フリードやシエンタのように使いやすいボディで、スバルらしいオリジナルデザインなら、3ナンバーでも結構受け入れられるんじゃないかと。

で、それぞれに個性を与えるのがデザインの仕事なんだけど、「ダイナミック&ソリッド」を標榜した新型インプレッサが、結果「代わり映えしなった」のがツライところだ。

本当は、ボディに線を入れてソリッドなんてことじゃなく、もっと全体の構成から新しいスバルデザインを練り直すべきだったと僕は思う。車台が変わる今回はとくにいいチャンスだった筈。

だいたい、「これからはデザインに力を入れる」なんてスバルは言うけれど、たとえば4代目あたりまでのレガシィや初代のインプレッサの方が、いまよりよほど優れたデザインだったじゃないか。もちろん、軽のRシリーズもしかり。

ショーカーも、一時期のスバルのワゴンコンセプトなどは、向かうところ敵ナシの圧倒的な先進性と完成度を誇っていた。それが量産に反映されないのが残念だったところ、今度はそのまま反映させますよとなったら、コンセプトカー自体が凡庸になるという珍現象だ。

だから、「従来は嫌われないデザインに止めた」とスタッフが総括してしまう感覚が僕にはわからない。よもや、外部デザイナーが関わったクルマは消し去りたいという話なのか?いずれにしても、それら歴代車の実績や可能性についての考察があまりにも欠けている。

レヴォーグ、インプレッサ、WRX、XVを整理し、それぞれにまったく新しい個性を与える作業は、やりがいのある、実に創造的な仕事だ。それだけに、そこには確固たるプロフェッショナルな人材が必要なんだと思う。

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雑誌記事:不定期コラムの後編です

「クリッカー」のインプレッサ記事、後編が掲載されました。

(クリッカー記サイト)

http://clicccar.com/2017/01/20/431873/

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雑誌記事:不定期コラム掲載されました

Imp16901s自動車専門サイト、「クリッカー」での不定期コラムが掲載されました。

今回はちょっと遅くなりましたが、新型インプレッサのデザイン・インタビューです。

通常、取材は当該車種のチーフデザイナーさんに行いますが、今回は先方の都合・意向により、何とデザイン本部長さんが対応してくれたのが驚きでしたね。

わざわざ本部長さんが対応してくれたのだからここは楽しく、と行きたいところでしたが、このところのスバル車デザインには疑問を拭えない自分としては、なかなかそれはできなかったです。

新型も、フロント周りをはじめとした佇まいがいつまでたっても「変わり映えしない」ことや、「ダイナミック&ソリッド」の象徴とされるサイドボディのキャラクターラインなど、本当にこれでいいのか?という疑問ばかりで。

前にも書きましたが、公式取材でこういう疑問ばっかりのインタビューというのは稀のようですね。今回も冒頭は非常に和やかだったのですが、途中から若干微妙な雰囲気に・・・。せっかく対応していただいたのに申し訳ないのですが、こればっかりは仕方ありませんけど。

まあ、記事自体はとくにキツイ表現などはありません。お時間がありましたら下記サイトにてご笑覧ください。

(クリッカーサイト)

http://clicccar.com/2017/01/19/431864/ (前篇)

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クルマ散策:デトロイトショー雑感

Ls写真だけだけど、デトロイトショーでの日本メーカーについてデザイン雑感を。

前回東京ショーのレクサスLF-LSは、神経症的にラインを増やして伸ばす現行ラインナップに対し、基本造形は踏襲しつつ、いかにムダなラインを減らして行くかがテーマかと解釈していたんである。実際、少ないラインで巨大なボディを表現できていたと思うし。

今回の量産型も大きく変わらず発表された。コンセプトに比べてサイドボディのラインが若干強調され、フロントグリルがキツくなったり、あるいはランプ周りが煩雑に感じることで、コンセプトにあったある種の優雅さは消えたけれど、まあ範囲内ではある。

Photoたとえば、LSとIS、あるいはSUVでは造形のアプローチが違うだろうからまだ何とも言えないけれど、妙な奇抜さを狙わないやり方が今後の方向であればいいと思う。まあ、それじゃあ新しさを出せないんだと言われそうだけど。

カムリは、現行型やカローラ、マークXのマイナーチェンジを見てそれなりの想像をしていたけれど、ある意味それを上回っていた。

やたら引き伸ばしたランプや大口を開けたアンダーグリルは、マイナーチェンジで顔を激変させるための緊急避難的な方策と思っていたら、オールニューでも同じことをやるっていうのがとにかく驚きだ。これだけ尖っていながら、個性のカケラもないのは残念というしかない。

ボディは前後フェンダーを強調しながら、それと衝突するかのようなキャラクターラインが引かれている。きっと「豊かな前後フェンダーを1本の線で結ぶ」みたいな理由なんだろうけど、それはどうかと。その勢いは止められず、ついにDピラーにまで線を走らせてしまったのがすごいところ。

4170110_001hオデッセイは、なるほどいまのホンダならこんなことにもなるのかと思わせる。

北米用として、荷室を大きく見せるこのやり方はあるとしても、リアに向けて下りるキャラクターラインは思い付き感が強く中途半端だ。しかも、このラインは周囲が凹面で、あたかもつまみ上げたようになっていて実に気持ちが悪い。

さらに、ボディ下のラインも同様だから、サイドボディ全面がうねっているように見えてしまう。どうしても上下2本のラインが欲しいなら、なぜもっとシンプルに引かなかったんだろうか。

一方、サイド面がこんなことになっているのに、フロントは相変わらずの没個性顔なので何ともチグハグ。シルエット全体は何てことないミニバンそのものだから、北米向けとしてある種のダイナミックさは必須としても、もっとスッキリまとめればよかったのになあと思う。

V20日産ブランドのVモーション2.0は、次の世代のデザインモチーフらしい。

より大きくなったV字グリルは、単にグリルの中にVが入っているということじゃなく、グリル全体で表現しようという意図に見える。それが成功するか否かは、もちろんボディ全体のバランスが鍵を握っているのかと。

そのボディは現行のラインナップに比べ、直線の活用が目立つ。先日、セレナの取材時に、いま日産が掲げる「エモーショナル・ジオメトリー」は、情緒的なものの中に幾何学的な要素を組み入れるという話があったけれど、たぶんこれがその一環なのかなと。

幾何学的というのは、ひとつにゴーン就任時に輩出した数々の佳作をオマージュするという意図もあるそう。曲線に直線を交え、比較的分かりやすい造形にしたのはそのせいかもしれない。ただ、このコンセプトを見る限り、シンプルというのにはまだ遠い。

デトロイトの日本勢は、偶然なのか、どれも情緒過多のものが目立つ。BMW、アウディ、VWなどが、よりシンプルな表現を目指してラインを整理し、面を磨き込んでいるのとは対照的だ。

この差は一体なにを示しているんだろう?

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雑誌記事:不定期コラム掲載されました

Photo自動車サイト「クリッカー」の不定期コラムが掲載となりました。

今回は、毎年年末に表彰が行われる「オートカラーアウォード」の記事です。

この賞についての記事はよく見かけますが、表彰イベントの様子とグランプリの結果を知らせるものがほとんどで、賞自体についての記事を見かけたことがありません。なので、今回は主催者に取材を行ってみました。

クルマの内外装のカラーデザインについては以前から興味があり、もちろんこの賞にもずっと関心を持っていましたので、ようやく話が聞けた感じです。

取材先は(社)日本流行色協会、話は本賞選考委員の大澤氏に聞きました。同氏は美大出身ということもあってか、色に対するビジョンがとてもしっかりしていて、短いながらも実に興味深い話が聞けました。デザインに関する取材は「すれ違い」も多いので、こういう機会は大切にしたいところです。

歴代、比較的カラフルなクルマの受賞が多かったのですが、今回はグレーのマツダロードスターだったのも面白いところですね。

1回読み切りで短い記事ですが、よろしければ下記サイトにてご笑覧ください。

(クリッカー記事サイト)

http://clicccar.com/2017/01/07/431876/

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クルマ散策:新車が欲しい!

Photoお正月なので戯れ言を。

年末、職場の同僚からシミジミ言われたんである。

「君もあと何十年もクルマに乗れるわけじゃないんだから、いい加減新車買ったら?」

たしかに自分も五十半ば。これからずっと楽しいカーライフが続くわけじゃない。ましてやMT車ともなれば尚更つらい。そういえば最近すっかり視力も落ちたし。

あ、そういえば行きつけの工場の担当の方にも「これからもジェミニに乗り続けたいなら、保険になる新車を1台買っておいた方がいいですよ」なんて言われていたんだっけ。

30歳のクルマに乗っているからといって、べつに旧車しか愛せないわけじゃない。便利で快適、故障知らずの新車に乗りたい気持ちは十分ある。じゃあ、一体何を買おう。コンパクトカー好きとして、いまどき見るべきクルマはあったっけか?

トヨタはヴィッツやカローラがあの有り様だし、日産のマーチやノートも安普請。ホンダのフィットやグレイスは子供っぽいし、マツダ・デミオは作りはいいけど、いかんせんズングリムックリだ。

スバルは妙にデカいクルマばかりになっちゃったし、スズキは期待のスイフトが残念な感じに。ダイハツはブーンもトールもほとんど論外。

ルノーはトゥインゴがいい感じだけど、もう少しスタイルに切れが欲しかった。プジョーは新世代デザインがどれも中途半端だし、シトロエンはゴテゴテと過剰装飾がどうも。

VWは次期ポロ待ちか? ドイツ御三家は高くて買えない。フィアットやアルファはもはや選択肢がないに等しいし、いまさらミニっていうのもちょっとなあ。ボルボはV40がなかなかだけど、次期型コンセプトカーが実に魅力的だったので、やっぱりこれも待ち。

正月早々にそんな妄想を進めると、やっぱり「いま欲しいクルマはない」という、いつもの結果に落ち着いてしまった。もちろん「なかなかいいね」と思うクルマはあるけど、大きなお金を使ってまで手に入れたいとは思えないんである。

そんなことをウダウダ言ってるから旧いクルマに乗り続けることになるわけだけど、こればっかりは仕方がない。

ま、ライター業をするには、たぶんそのくらいのこだわりを持って新車を眺めるのがいいのかもしれない。購入の妥協ができないのと同じくらい、仕事でも妥協はしないってことで。

一応そういうことにしておきますので、今年もよろしくお願いいたします。

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