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クルマ散策:マツダ・CX-3発表会に行く

Img_1428 昨日ですが、マツダの新型車、CX-3の発表会に行ってきました。

 今回の発表会では、新しい趣向として、メイン会場とは別にデザイン開発展示というものがありました。

 これは内外装の開発過程を表現した展示で、最初期の1/1モデルやクレイモデル、カラー見本、内装パーツ・素材などがそれぞれ別室に展示され、各パートごとに開発スタッフが待機するといったもの。

 一連の魂動デザインモデルはどれも見どころがありますが、このCX-3に関してはその中でもよりデザイン主導の開発だったと言われていますので、じゃあその過程を見てもらおうと思ったのかもしれません。

 まあとにかく、いまのマツダデザインの勢いを感じる企画ですね。クレイモデルなどはともかく、初期の実寸モデルを見せるというのは結構珍しいと思いますし。それが最終形とそれほど大きく違っていないところもデザイン主導だった証でしょうか。いずれにしても、こうしてデザイン部のスタッフが数多く前面に出るのはいいことだと思います。

 このCX-3については、またあらためてここで書きたいと思います。

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新車心象風景:ダイハツコペン・エクスプレイ

Photo 何だか、とてももったいないことになっている。

 いや、もちろん気配はあった。

 昨年デビューした2代目コペンは、12年ぶりという「いよいよ感」と、着せかえコンセプトという新たな武器によってそれなりに華々しいものだった。新しいボディ構造による走行性能の底上げは、走り好きの評論家筋の受けも相当よかったし。

 けれども、そもそも「何でこのスタイル?」なローブの懸念と、同時発表の第3のモデルこと丸目バージョンへの話題の拡散もあってか、どうも話題が途切れがちなんである。

 そんな中、昨年末の新型軽自動車ラッシュに乗って登場した第2のモデルは、やっぱりというか案の定というか、アルトやN-BOXスラッシュなどライバル勢に比べて実に地味な扱いで、雑誌メディアでは割かれるページ数もごくわずかに止まった感じだ。

 個人的には、このエクスプレイの原型である東京ショー出品のDーXは、コペン後継云々は別として、相当まとまりのいい出来だと思っていたんである。全体のプロポーションはもちろん、バギー風の佇まいや素材感を巧く取り込んだスタイルは、精悍な前後の表情も含めて企画意図が実に明快に表れていた。

 そういう意味で、コペンとは関係のない新しい軽の提案でもよかった筈のDーXは、基本的にショーカーのイメージは残したものの、コペン第2のモデルという位置づけでもって、そのインパクトの何分の一かを失ったように見える。

 しかもだ、Jカルチャーだか何だか知らないけれど、秋葉原を発表の場所に選び、美少女キャラクターを設定してのイメージ作りは一体何ごとだろう。これもコペンのテーマである「ラブ・ローカル」の一環とは言うけれど、この安直かつAKBな発想で、D-Xの魅力はさらに削り取られてしまった。

 加えて、オートサロンでも特別な壇上に置かれた先の第3のモデルは、並べられた多くのカスタマイズ提案を霞ませるには十分な効果があったようで、なおさら第2のモデルは置いて行かれた感じだ。

 いや、もちろんドレスフォーメーションの本番はこれからだというのは理解している。この着せかえは、企画やデザイナーによっては大ブレイクなり名車登場の可能性だってある。

 けれども、僕にはこのコペンの成功っていうのはどこにあるのかがよくわからなくなっている。

 ローブはまあまあ、エクスプレイはイマイチ、丸目は結構好評、でいいのか。あるいは次々登場するであろう着せかえが、それぞれの好みで少しずつ売れればいいのか。それとも、ドカンとスマッシュヒットの着せかえを期待することなのか。

 いやいや、そんなのダイハツはしっかり展開を想定しているわい、なんて怒られそうだし、新しい提案なのだから、その過程や結果が想定できないのは当然だ。だから、いま何らかの結果のようなものを語るのはナンセンスだろうとも思う。

 それでも、新しいコペンはローブでのデザインやエクスプレイの性格付け、急ごしらえの丸目ヴァージョンと、少なくともスタートはチグハグになっているように思える。

 とりあえずは、エクスプレイがアニメでAKBな世界に止まらないことを祈るばかりなんである。 

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雑誌ナナメ読み:大人の評論?

Wrx_sti ああ、素直だなあと思うんである。

 スバルのWRX S4が登場したとき、僕は、せっかく新型なのに何でこんな「既視感」のあるカタチにしたんだとここに書いた。

 左右に広がるホークアイだのヘキサゴングリルだの、スバル最新のスタイリングを盛り込んだと開発陣は言うけれど、既存のインプレッサG4に近似した佇まいは、パネルの流用すら感じさせるものだったし。

 もちろん、雑誌などのメディアではそんな声はほとんど聞かれず、大きくなったレガシィに代わり、日本のユーザーのために作った、あるいはスバリストの救世主だとして扱われているんである。

 で、話は雑誌ホリデーオートの「ジャパニーズ・カーガイ評判記」だ。ピーター・ライオン氏が海外の自動車雑誌での日本車の評判を紹介するこのページは、たった見開き2ページだけど、毎回実に興味深い。

 「コンセプトカーはよかったけど市販車は平凡」「スバルはデザイン部にもう少し予算を回すべき」「新車に古いエンジンを載せるのはどうか?」「新車だけどあたらしいものもあれば古いものも付いている」「ラリーマシンとして優れているのだからカッコよくする必要はない」「CPに優れているのだから室内の質感も許されるだろう」

 WRX STIを取り上げた今回は各国のこんな記事が紹介されるんだけど、まあ実に端的で明快なんである。

 ここで面白いと思うのは、スタイルがイマイチ、インテリアの質感が低い、エンジンが古いなど、ネガティブな指摘が少なくないんだけど、それが単なる批判や文句には感じられないところだ。

 それは、どこにもエクスキューズがないからだと僕は思う。いいも悪いも、ただただ思ったとおりに素直に書いてある。正直に言えば、とか、こっちを批判したからあっちはホメるとか、変に意図的なところがない。まあ、プロから見ればそう感じるだろうな、たしかにそうだよな、となる。

 何ていうか、とても大人な感じだ。いや、これが大人というか、一方で日本の自動車メディアがあまりに特殊で幼稚な世界になってしまっているってことなんだと思う。変におもねたり、くだけてみたり、女子を前面に出したり、あるいは必要以上に専門家ぶったりなんてことがない。

 そうやってあるがままのことを、ごく普通に、淡々と書くことで公平なイメージが作られる。メーカーも、ユーザーも、両者が何のひっかかりもなく納得できる情報メディアが実現する。

 このページは、わずかな字数で、実に簡単なことだけど日本ではできない世界を明らかにしてくれると。もちろん、ピーター・ライオンという人もまた、そういう意味ではごくふつうのジャーナリストであるということなんだろう。

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雑誌ナナメ読み:論より気持ち?

Photo 気持ちは分かるんだけど、ちょっとねえ、と。

 雑誌CGの最新刊は、同誌のウリのひとつである「ジャイアントテスト」。今回はポルシェ・マカン登場に合わせるべくコンパクトSUVをテーマに、アウディ・Q5、BMW・X4、ジープ・チェロキー、レクサス・NX、レンジローバー・イヴォーグ、トヨタ・ハリアーの7台を比較対象に選んだ。

 このテストは加速、燃費、操安、乗り心地、パッケージ、商品力、騒音(今回はオフロード性能も)と全方位な内容で、まさに老舗雑誌の面目躍如といったもの。客観的な徹底比較で説得力のある回答を導くと。

 で、今回は新しいポルシェがブッチ切りという期待を感じさせる中、予想を裏切る結果はレクサスNXの1位だったんである。そのマカンは惜しくも2位に甘んじ、以下Q5、ハリアー、X4,チェロキー、イヴォークと続いた。

 まあ、トップのNXはもとより、X4やイヴォークを抑えたハリアーもまた相当にテスターの期待を外したんだろう。まとめの「総合評価」が実におもしろくて、NXは1位の項目は少ないけど要は平均点の高さだと。ハリアーについてはいきなり日本の学校教育を持ち出し、秀でた才能よりも、すべてがそこそこな子供が評価されるのと似ていると結論した。

 さらに、ここでの高評価が必ずしも「欲しい」クルマとは限らないとして、5名のテスターによるパーソナルチョイスが出されているんだけど、4位のハリアーはもちろん、何と1位のNXを選んだテスターはひとりもいなかったんである。

 何だこれは?と思うじゃないか。

 編集長は総合評価で、いまのテスト内容は平均点の高いトヨタやレクサスが選ばれる傾向だと語る。また、新たに加えた項目の「商品力」もまた2社を有利にしていると。あたかも、それがいけないというように。

 だとしたら、そもそも客観テストって何だという話なんである。好き嫌いを除いたフェアな比較こそがその神髄なのに、やってる本人たちが「日本車に有利になる」などと、ほとんど好き嫌いの極みのようなコメントを発しているのは、まさに本末転送じゃないか。

 仮に、つまらないお勉強小僧が高得点をとることに疑問があるのなら、早々に客観テストの評価軸を見直すべきだろう。

 たとえば新しい「商品力」。単に価格と装備内容を比較するのなら「安くて便利」な日本車が有利になるのは、もうずっと以前からわかっている話だ。けれども、モノとして「これはいい」と思うのが商品力なら、何も装備自体だけが比較対象じゃない。その「いい」の焦点を、どこに合わせ込むのかがプロの目利きってもんでしょう。

 クルマ版の「暮らしの手帖」を標榜したCGとすれば、客観テストは欠かせない要素なんだと思う。ただ、クルマやその周辺は日々進化・変化するものだし、それに沿って客観の意味や内容も変わるのは当然のことだ。そこを見なくちゃいまの時代の説得力なんて得られやしない。

 そういう提案が新しい冊子でなく、老舗雑誌から提示されてもおかしいことはない。少なくとも、自ら決めた筈の基準に不満を呈し、自己否定な回答を平気で吐き出してしまうようりはよっぽどいい。

 いや、もちろん、ポルシェやレンジこそがクルマ好きの愛でるべき対象であって、日本車は違うんだよね、という価値観こそが旧いだろうというツッコミはあるとして。

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クルマ散策:レンタカーで長野へ

Img_1304  もう先週のことですが、長野の定宿?に、レンタカー・ツーリングをしてきました。

 向こうでは結構な降雪があったという不安に駆られた家人の要望で、急遽スタッドレス仕様のレンタカーを予約。愛車ジェミニは12ヶ月点検も終わりバッチリな状態でしたが、仕方なく近所のトヨタレンタカーで1台だけ残っていたカローラ・アクシオを調達。

 初日、中央道経由でまずは塩尻で下り、ここも何度目かの井筒ワイン・ワイナリー。もっぱら家人の好みで数本購入後、知人に教えていただいた地元の隠れ家イタリアン「アルセーバ」(写真)へ。

 住宅地の中にポッと現れる文字とおりの隠れ家ですが、しかし昼時にはすでに4、5台のクルマが駐車場に。パスタランチと前菜を1品注文すると、これが美味しい上にすごいボリュームで、とくに地元野菜のサラダは感動ものでした。

Img_1298 その後は長野道で松本へ。中町通りでのショッピング、もう4回目のカフェ「lawra」で一休みして目的地鹿教湯温泉「三水館」へ。何度もここで書いている宿ですが、飽きることなく毎回満足できるすばらしい場所です。冬のメニューは「ネギ鍋」で、これまた絶品。

 翌日は上田を経由して、長野市は善光寺へ。先日の長野北部地震では一部被害もあったと聞きましたが、すでに片づけもほぼ終わっているようでした。昔ながらの旧参道に比べ、善光寺の新参道は統一感のある町並みで、明快なプロデュースを感じます。

 で、レンタカーの返却時間もあり、15時には帰途に。

 カローラアクシオはもちろん廉価版ですが、さすがにいまどきのクルマらしくガッシリした車体にスムーズな走行感でした。例によって28年前の愛車と比べたら軽でさえ快適なんですけど。

Img_1307 エンジンのいちばんおしいところを探すCVT制御もいまどきな感じで、非力でも「なんとかする」出力特性は実に不思議な感覚です。一方、外装の地味さと内装の意味不明なデザインは残念な感じ。原点回帰ならもっと徹底すればよかったのに。

 全行程570キロの平均燃費はリッター17.5キロと悪くないですが、でもこれってジェミニと2キロくらいしか違わないんですね。紙のように軽い愛車と比べるのは酷ですが、HVやダウンサイズ過給以外のフツーのNAエンジンは、たとえばスカイアクティブのような付加価値が必要なのかもしれません。

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雑誌記事:不定期コラム掲載です

Photo 自動車専門サイト、『カービュー』不定期コラムが掲載となりました。

 今回は、いま話題沸騰のスズキ新型アルトについてのデザイン・インタビューで、例によってチーフ・デザイナー氏に話を聞きました。

 多くの人がそうだと思いますが、最初に写真で見たときは思わずのけ反りましたけど、実車を見ると印象が全く異なります。とくにランプ周りの質感はすごい。これはデザイナー氏の話を聞かなくては・・・と思っていたので、今回機会があってよかったです。

 すでにいくつかのメディアで言われているとおり、このカタチは元アウディデザイナーの和田智氏が絡んでいるという話ですが、スズキとしてそこは一切ノーコメントです。しかし、いくら初代をモチーフといっても、こんな発想はそうそう出てこないでしょうね。

 通常、新型車が発表と同時に公開される開発スケッチやモデルの画像が今回はまだ、というところにも、外部デザイナーの参画がどこか影響しているのかもしれないですね。

 それでは、お時間がありましたら下記サイトでご笑覧ください。

(カービューサイト)

http://carview.yahoo.co.jp/article/column/20150202-20102346-carview/?top=pc

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