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雑誌記事:XaCAR 3月号発売です

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 『XaCAR』、3月号が発売になりました。

 前澤義雄氏とのデザイン対談、今回のお題はルノー・メガーヌRSです。

 アルファ、プジョーと外国車が続きましたが、今回もフランス車となりました。実際、なかなか日本車にスポーツカーの新型が登場しないですからね。クラウンならアスリートとか、”スポーツタイプ”というところまで幅を広げればいろいろありますけど。

 ルノーはあの「ルケマン調」から、最近は新しいステージに入っているようですが、皆さんどうお感じになっていますか? たとえば、ルノー・プジョー・シトロエンと、フランス勢を比べたときにどう見えるか。

 205に重ねた208のプジョー、DSシリーズに邁進するシトロエンは、原点回帰的な思考が明瞭に見えますが、それに比べるとルノーの曲面攻勢は何を目指しているのか? もしかしたらいちばん分かりにくいのがルノーなのかもしれない、なんて思います。

 まあ、僕の考えはともかく、お時間がありましたら書店にて。

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雑誌ナナメ読み:興味はクルマだけ?

(★昨日、書きかけのコラムをUPしてしまいましたので、改めて再掲載します)

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 笹子トンネルの崩落は、自分が翌日通る予定だったこともあって、本当に他人事じゃなく、痛ましい大事故だった。

 いまになって実はボルトの緩みがどうのなんて話が出てきているけれど、これに限らず、高度成長期以降、一気に普及したインフラが耐用年数を迎えているのは間違いないのだろう。これについては、新政権の「ロケットスタート」に利用するような話じゃなく、必要なら法整備をしてでもきっちり取り組まなくてはいけない案件だと思う。

 だたここで書きたいのは、これほどの事故でさえ、自動車雑誌がまともに取り上げない現状なんである。

 当たり前の話だけど、クルマは道路という“施設”を前提に作られているのであって、それを抜きにしたままというのはあり得ない。というか、それを抜きにしておくのは責任放棄に近い話だ。べつにTVのニュースみたいに騒がなくてもいいんだけど、雑誌であれば小特集くらいにしてもおかしくはない。大手メディアが情動偏向な報道に終始するなら、逆に雑誌は地に足の着いた取材を行うことも可能だろうし。

 実は道路そのものじゃなく、たとえば高速道路料金にも無関心だったし、いままた話題に上がりつつある自動車関連税についても同じだ。軽自動車規格、安全装備義務化、そして曖昧な燃費測定基準みたいなものも含め、とにかくクルマの周辺課題には見事に手つかずなんである。

 しかも、税金のことに無関心だからといって、じゃあお金の話は別かと言えば、購入の値引きについては補助金も含めて熱心な記事があるから、要はお手軽なことにしか手を伸ばさないんである。さらに、清水草一氏が高速道路についての取材を進めれば、もうその件は「彼」の役目だから、みたいな空気すらあったりする。

 クルマは基幹産業だから、その商品の存在も大きいけれど、周辺に広がる裾野も広い。僕も随分取材したけれど、ETCひとつにしても天下り団体ができてしまうように、行政まで含めればなお広大な背景が見えてくる。けれども、どれひとつをとっても、実際のクルマ生活には絡んでくることなんである。

 そういう意味では、自動車評論家、自動車メディアというのは、たとえば「オーディオ評論家」や「音楽評論家」、あるいはそのメディアとは少々違うんじゃないか。いや、違うと認識しなくちゃいけないんじゃないか。

 もちろん、エンターテイメントとしての側面も大きいわけだから、何でもかんでも抱えて難しく考えろという話じゃない。趣味としての扱いがメインになるのは当然だ。けれども、現状はあまりに「クルマ社会」に無関心過ぎる。

 先日、NHKでTVの未来を考えるといった番組があって、若年層を中心としたTV離れを扱っていた。「どの番組も同じ」「くだらない」「ネットの方が奥が深い」など、想定された理由がガンガン寄せられていた。ネットなどメディア環境の変化はあるにしても、コンテンツの劣化が客離れを招いているのは疑いようもないみたいだ。

 「もうクルマ雑誌なんか読まない」という声も、基本的には同じ話なんだろう。そもそもメインの商品評価自体がつまらないのに加え、先のような幅広さが決定的に不足しているのも実は理由のひとつなんじゃないかと思う。

 そんなこと書いても面白くない、あるいはタブーだみたいな発想は、実は作り手の勝手な思い込みであるというのは、年末の池上彰氏による選挙速報番組の評判でハッキリしたばかりではある。お客=読者は、自分の想定を上回る内容を示されたときに、初めて感銘するんである。

 そういうことにチャレンジしないで、クルマ雑誌離れだの出版不況だの言っても、だからまったく説得力がないんである。

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