« 2012年2月 | トップページ | 2012年4月 »

Drive My Car:松本温泉ツーリング、ふたたび。

Photo

 夏の終わりに行ったばかりの長野の旅館。家人がえらく気に入ってしまったらしく、冬のメニューを目当てに再び訪れました。

 宿は、松本からクルマで30分ほどにある鹿教湯温泉『三水館』。前にも書きましたが、全国1万円台の温泉旅館ランキングで必ず上位に来る人気の宿です。

 中央、長野道で松本に到着したのがちょうどお昼。評判の蕎麦店『浅田』で十割蕎麦をいただきます。ここは3回目ですが、いつ来ても東京や名古屋など、遠方ナンバーのクルマが駐車場に止まっています。今回も尾張ナンバーの黄色いロードスターが目立っていました。

 チェックインまで時間があるということで、市立美術館でシャガール展をサクッと見学。美術館設立10周年記念ということで、有名な「街の上で」をはじめ、結構な数のコレクションが集まっていたのは嬉しい誤算?でした。

Photo_2

 鹿教湯温泉までは山越えをして少し北上するのですが、たった数十分走っただけで結構な雪が降ってきました。先週末は冬型の天気だったので、日本海側から山を越えて舞い込んだのでしょうね。

 『三水館』は4部屋だけの小さな宿ですが、施設もサービスも行き届いていて人気の高さも頷けます。無色透明の単純温泉だけはちょっと物足りないのですが、それでも雰囲気はいいし、よく温まるお湯なので問題なしです。

 そして料理はもう文句なし。冬のおすすめが地元”松本一本ねぎ”をふんだんに使った「ネギ鍋」で、これが絶品でした。もちろん、朝食も素晴らしいですが。

 大きなガラスに囲まれたラウンジは夕食後のデザートや、朝食後の珈琲がいただけますが、さりげなく置かれた旧いサンスイとタンノイのセットが抜群にいい音を聴かせてくれるのも個人的にはお楽しみです。次回はお気に入りのCDを持参したいですね。

Photo_3

 翌日は松本に戻って、お約束の喫茶店「まるも」でゆっくり読書、その後中町通りのクラフト店巡りを。こうしたお店はピンキリですけど、「陶片木」というお店がとてもセンスがよかったですね。

 また、この通りには有名な松本家具のショールームがありますが、お金に余裕があったらこういう家具に囲まれた生活をしてみたいものですね。そうこうして、4時過ぎには帰途につきました。

 一泊二日の旅は全走行490キロ。高速と松本近辺の一般道で、リッター15キロとまあまあの燃費で、これなら途中給油なしで帰って来れます。

 ジェミニの走行距離は26万8千キロを超え、そろそろタイヤの交換時期も近づきましたが、最近の新製品には185・60・14というサイズがほとんどないんですよね。さて、どうしたものでしょう?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

クルマ散策:ジュネーブショー雑感

Photo

 いちばん印象に残ったのは、名門カロッツェリアの仕事なんである。

 イタル、ピニンファリーナ、ベルトーネと、今回は申し合わせたように3社ともがスポーツカーの提案だったけれど、どれも”工房”ならではの完成度だったと思う。

 しかも、端正で居住性も踏まえたイタル「ブリヴィド」、伸びやかな美しさのピニンファリーナ「カンビアーノ」、ひとつヒネリを入れたベルトーネ「ヌッチオ」と、それぞれの工房の個性がしっかり出ている点もよかったかと。

 ここではそれぞれの細かい点には触れないけれど、このカロッツェリアの完成度の高さを知るには、試しにメーカーの出展車と比較するとよくわかったりする。

Photo_3

 たとえば、ホンダのNSXコンセプトとは、表現の引き出しの数が違うことを感じさせる。

 NSXコンセプトは、それ自体が復活するという期待感と、量産版をイメージしたいという欲求の次元なら「なるほど」と思うけれど、しかしこのコンセプトカー自体に飛び抜けたオリジナリティは感じられないし、イメージという点でもまだまだ作り込みが甘いでしょう。

 一方、地元でも好評のインフィニティ・エマージは僕もいいナと思うけれど、「練り込み」のレベルに大きな差を感じざるを得ないんである。

 つまり、エマージは最近のインフィニティらしいエモーショナルなラインを存分に使うことである種の「香り」を出しているれど、逆に言えばそこまで「盛らないと」いけなかった理由もあると。

Photo_4

 けれども、今回の前記3車は基本的にシンプルなまとめ方で、プロポーション自体や大胆な面構成でしっかり表情を作り出しているのがよくわかる。それは、古典的ながらも、まったく新しい引き出し=発想がなければできない仕事だ。

 最近のクルマのデザイン力低下は、もしかしてインハウスデザイナーの台頭にあるんじゃないか? と僕はここで何度か書いてきたけれど、こういうのを見ちゃうと、その思いはますます強くなるんである。

 それにしても、今回は「VW」じゃなくて「G」バッチで出展したイタルのブリヴィドは、グループの中で一体何を示唆しているんだろう?

| | コメント (6) | トラックバック (0)

クルマ散策:ニュースな撤退

Photo

 先日、TVのニュースでスバルの軽自動車撤退が大きく報じられていた。

 クルマファンなら周知の事実だけど、全国ネットの横並びな同時報道があると、ああ、そういう大変なことになっていたんだ、それは残念だ、なんて日本中のトピックになるところが面白いなあと思う。

 これって、最近評判のよろしくない「記者クラブ」による画一的なソースなのか、どこもかしこもプレスリリースそのままに、スバル360を持ち出して解説しているあたりがまた面白いところだったりする。

 さらに、ニュースソースのひとつとして、一斉報道が終われば翌日からはもうなかったことのよう・・・なのも、いまっぽい。まあ、iPadもいまそんな感じだけど。

 で、市場全体としては新車販売の3割以上といっても、開発費のわりに利益が小さいとされる軽を作り続けることは、たしかにスバルにとって難儀だったんだろうと思う。もちろん、Rシリーズが不振に終わったという大きな原因があったにせよ、このところの異様な燃費競争的商品展開について行けたとも思えないし。

 スバルが大切な資本を上級車種に集中するという展開は、北米や中国市場の一部を考えれば納得するところだ。けれども、一方で日欧やその他新興国を考えると、オリジナルのコンパクトカーを商品に持たないのはやっぱり不利なんじゃないかとも思う。

 もちろん、トヨタからラクティスをもらったのは、単に経営効果だけの話じゃなく、新しいインプレッサでようやく本格的にCVTの搭載が始まるなんて、いますぐ市場のニーズに対応できるコンパクトを作れる状況にないこともあるんだろうし。

 だから、仮にオリジナルを目指すとしても、実際には今後上級車で展開しようという水平対向HVやディーゼルを活用するなど、いまどきのコンパクトカーらしい低燃費技術も投入できるタイミングが現実的じゃないかと思う。当然、既存車のプラットホームを最大限活用するなどして。

 軽のように、2大メーカーをはじめとしたライバルで占められている市場はいけないとしても、そうして海外のコンパクトカー市場に目を移せば、独自の高い技術力で認知されているスバルには、それなりの資本を投下しても十分採算がとれるニーズがあるんじゃないかなと。

 つまり、いま、必ずしもインプレッサより大きなクルマしかスバルらしい商品になり得ないかというと、決してそうとは言い切れない。ポロやダウンサイシングするプジョー208などのように、しっかり作り込んだコンパクトは、消耗戦に陥りそうな安物コンパクトとはまた違ったところで勝負できると思うんである。

 もちろん、すでに外圧のかかっている軽の規格がいよいよ大幅変更、なんてことになった場合にも、すぐに対応できる準備をしておくという意味も含めてだけど。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

« 2012年2月 | トップページ | 2012年4月 »