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雑誌記事:今日の取材とマガジンX発売

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 今日、有休をとって取材に行って来ました。

 これまで何度も国の機関に行きましたが、今回はたぶん?初めて県の機関です。首都圏外県の東京事務所ですね。

 写真は東京FMですけど、もちろんここじゃなく、この向かいあたりにあります。あ、こんなところに事務所があるんだ、と結構意外でした。

 さて、それと本日「ニューモデル・マガジンX」の7月号が発売になりました。

 今後から「新装刊」ということで、いままでの連載ではなく、企画がとおった場合のみの不定期連載になります。なかなか厳しいですが、取り合えず新装刊始めから掲載していただいたので、感謝ですね。

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 テーマは、最近ここに書いていた「EVと電気」の話を、改めて取材しました。

 「火力や原子力発電で作った電気で動くEVはゼロエミッション、クリーンと言えるのか?」「EVが本格普及したら電力供給はどうするのか?」

 この直球な質問をメーカーや行政にぶつけてみた、という記事です。もちろん、こんな質問に真正面で回答する会社や機関はないでしょうが、とにかくいまは「質問する」ことが重要だと考えての取材です。

 なので、最終的な解答が導き出されているワケではありませんが、よかったら書店でお手に取りください。

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クルマ散策:産業界としての自工会

 夏の業務曜日をシフトするという自工会の判断は極めて早かったし、内容も妥当だと思う。

 浜岡原発停止要請に際しては、ニガ虫をつぶしたような顔の中部電力社長だけじゃなくて、経団連会長までが「民主党はブラックボックス」だの「なぜ浜岡だけ」だのと批判ばかりを露わにしていた。

 実はその時点からトヨタは「夏に停電になるようなことはないだろう」と言っていたし、スズキは「社員の安全を考えれば、むしろ評価する」とコメントしていたんである。

 日本の基幹産業である自動車会社のトップと経団連会長のコメントに、なんでこんなズレがあるのかが実に不思議なところだけど、結局はこういうときに器の違いが出てしまうのかもしれない。

 もちろん、いまや報道とは言えないレベルまで劣化したTVニュースでは「そうは言っても影響は大きいですよねえ」などと、とりあえず批判方向だったけれど。

 今回僕がいいなと思ったのは、自工会の決定について、他の産業もフォローしてくれればいいという考え方だ。誰の発案か分からないけれど、自動車業界という自身の立場をよくわきまえているし、とても柔軟だ。ここも経団連会長との落差が浮き彫りになったところかも。

 まあ、裏を返せば休日以外の「休業」はできません、ということなんだろうけど、現在の厳しい生産状況を考えれば可能な限り稼動させたいのは無理もない。平日の休業は管理部門に影響があるとの話もあるけど、まあ、あくまでも3カ月間の話だし。

 これからフォロアーが出るか否かはまだ分からないし、原発保有道府県などはいきなり主体性をなくしたように「停止中の炉の再開をどうしたらいいんだ」と騒いでいるので、まだまだ状況は不透明だ。

 ただ、結局はこの極東の国が世界最悪レベルの事故を起こし、収束行程表を示したいまでも毎日大気と海に放射能物質を漏らし続け、仮に収束しても事後処理すら想定できないという事実を、どれだけリアリティを持って考えられるのか、ということなのかもしれない。

 実は停止中の各種火力や揚力発電を使えば夏期の需要も十分賄えるという話はともかく、直近の課題に対し、柔軟かつ現実的な提案をいち早く提示したことは、クルマファンとしても歓迎したい。もちろん、部品メーカーなど、すそ野の広さを考えれば相応の調整が不可欠なんだろうけど、産業の大きさを考えれば、ある種の政治的判断は必要だし。

 ま、商品も毎回このくらい同感できるといいんだけどね。

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雑誌ナナメ読み:提灯記事で失うもの

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 『ベストカー』のFT-86応援記事を見て、うーんと思ったんである。

 僕はもともと、いわゆる提灯記事を書く「御用評論家」の存在はいかがなものか、そして、そういう記事に疑問を持たないユーザーもどうなのか、というテーマでライターを始めた。

 そこに、スポンサーという存在がある限り御用評論家は仕方ないよ、なんてツッコミを入れてくれる方はまだありがたいのだけど、実際には御用という存在すら意識しないユーザーが多くを占めるんだと思う。

 そういう人間が毎日TVに出て提灯解説を続けると、2カ月前に起きていたメルトダウンが「いま判明しました」という、もはや笑えない事態や状況を作ってしまうわけだけど、それだってやっぱり多くの人がまだ疑いを持っていないと考えられたりする。

 ドライバーの身体や生命を守ることに関しては、各種の安全装備の装着がいちばん分かりやすいだろう。たとえば「横滑り防止機能」の義務化が決まっても、駆け込みで非装着車を市場に送り出すメーカーを本気で批判したり、あるいはユーザーへ大声で警鐘する、とか。

 いや、そこまで重い話じゃない、多くの雑誌でのFT-86のように、商品企画にだっていろいろな課題が含まれているんである。

 まともな市場すらなさそうなクーペについて、いまだクルマを横にしたいFR方面の関係者が盛り上がるのは仕方ないとして、ただ、仮にこの2社協業のクルマを扱うなら、もっとほかに書くべきことがあるでしょうって話だ。

 たとえば、スバル虎の子の水平対向をトヨタブランドで売っちゃうことについて、きっちり書いた記事を僕はまだ見ていない。量産効果だの直噴技術だの、あるいは新しいFRパッケージだの、そういう技術解説ばっかりだけど、そうじゃなくて。

 スバルは軽やコンパクトをOEMで賄い、その分の資源を上級車に集中するというけれど、そいう安易なOEMは中・長期的に見たときに「ブランド」の扱いとしてどうなのかとか。

 そもそも、FT-86だって資源を集中するべき上級車種に入っている筈で、それがトヨタブランドになるのはどうなのか。サイオン版のコンセプトカーも出展されたけど、事情を知る日本でも?なのに、欧米市場でほとんど同じクルマがふたつのメーカーで同時販売されるようなことがあれば、それこそブランドが揺らぐ。

 もっと言えば、トヨタが水平対向を欲するなら、この”ハチロク”で終わるのかどうか。普通に考えればセダンもハッチバックもとなるわけど、実際トヨタは何を考えているのか。じゃあ、本来ブランドを大切に育てるのは一体どういう方法がいいのか、など。

 そうやって、ブランドの扱いひとつでも書くことは山ほど見当たるんである。実際、僕はスバルブランドは日本の財産だと思っているので、最善の方法で生き残って欲しいけど、「サンバーがなくなるのは惜しい」とかだけじゃダメなんである。

 もちろん、雑誌巻頭のスクープ記事としてあれこれ書くのはいいんだけど、しかし評論家やジャーナリストの記事が「期待度」だの「技術解説」だけじゃあ、原発推進の御用解説者と何ら変わらないもの。

 かつてのマツダ5チャンネル化、近年ではレクサスの国内導入など、失敗確実の案件でも、事前に「止めておいた方がいい」と書く評論家はほとんどいなかったけれど、そういうのは小谷真生子方面の経済評論家任せ、という発想はやっぱり間違いだ。

 いまのハチロク応援大会は1車種の話だけど、本質的にはだからほとんど同じことだと僕は思っているんである。

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雑誌記事:今日の取材

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 今日、有休をとって久々の取材に行って来ました。

 取材は何度も行ってますが、今日は意外にも初めての1日2カ所でした。

 ひとつは霞ヶ関ですが、これも久々の経済産業省。今日は高速が空いていたのでかなり早めの到着。地下にあるスタバで事前チェックです(写真)。

 面白いのは入館時で、いつもの国土交通省は入館願を書くだけなんですけど、経済産業省は受付の方がその場で行き先の部署に電話確認をするんですね。この違いは何なんでしょう?

 同省終了後、クルマを飛ばして某メーカー広報の取材へ。そういえば、最近になってなぜか急にメーカー自身への取材が増えましたね。まあ、取材内容による偶然だと思いますけど。

 2カ所の取材はとても大変でしたが、今日は霞ヶ関もメーカーも、対応の方が非常に印象のいい方で、気持ちよく進められたのがよかったです。運が悪いと、気持ちよくないばかりか、記事にし難いことにもなりますので。

 では、記事が出ましたらお知らせします。

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Drive My Car:またもや持病。

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 仕事からの帰途、「あれ?」と。

 何度か書いていますけど、愛車ジェミニの持病は「熱持ち」。

 25年前のコンパクトセダン。インタークーラー・ターボを組み込んだ狭いエンジンルームに熱の逃げ場はないし、ラジエターやファンも特別大容量じゃありません。

 だから、水温系の針がセンター付近まで上がっているのがごくふつうで、コンビニで数分の買い物後に再始動すると、一旦右(高温側)に振れてからじわじわセンターまで戻る感じです。

 ただ、この時は走行中にも関わらず針がどんどん右に。あわてて路肩に止めたけれど針は戻りません。こりゃマズイと行きつけの工場に電話、そのまま何とか数キロ走って駆け込みました。

 と、何となく想像していたとおり冷却ファンが回っていないとの診断。今年はじめの12ヶ月点検でラジエター一式を交換をしたばかりなのに、またしても冷却系!

 ああ、モーターが壊れてたらやだナという心配は、翌日工場からの「配線の接触不良です」とい連絡で杞憂に。ン万円を覚悟していた修理は、配線とカプラー交換の数千円で無事完治しました。

 これでより冷却能力がUP、なんてことだともっとよかったんですけど、当然そういうことはなくて、従来の状態に戻っただけ。まあ、不安が解消しただけでもいいんですけどね。

 いずれにしても、これからは旧車に辛い季節の到来です。

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クルマ散策:モーターショー目白押し(その4)

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 上海でのメルセデス・ベンツ「コンセプトAクラス」は、ホンダ・フリード真っ青のボディサイドラインがまずもって鬱陶しいけれど、ポイントはそこじゃなくて。

 それよりも、そのうるさいボディラインを取っ払ったときに浮かび上がる、パッケージングの変化こそがメインテーマなんじゃないかと。やがてそこにはバッテリーが並べられるという話もあった二重フロア構造を放棄し、そこで打つ次の一手。

 と、これがBMW1シリーズやその亜流たるレクサスCT200hそっくりの低全高スモールキャビン・ハッチなんである。しかも、目つきは最近の日産コンセプトカー、リアはアウディ?など、あちこちのメーカーから拝借してきたようなディテール処理にあふれる。

 つまり、今回は基本パッケージも各パーツも完全に後追い企画ということで、これはかなり意外な展開だ。とりわけパッケージは、いま新たなハッチバックを作るとして、なぜこの方向を選んだのだろう?

 もちろん、最終的なまとめ方として、このコンセプトカーがそうであるように、たとえばミニSLSやCLS的な味付けするなどしてベンツらしさを出すこともできるとは思う。

 けれども、A1が絶好調のアウディがどんなA2を送り込んでくるかが待たれるなか、ドイツ勢牽引役のベンツが基本後追いっていうのは残念な感じだ。現行のEやCで垣間見えた「よき時代」と現代の巧い融合という新機軸はどうしちゃっんだろう。

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 一方、そのアウディがジュネーブ版をPHVにして持ってきた「A3e-tronコンセプト」は、かなり巧くまとめていると思う。

 定番のA4より小さいボディのセダンをどうしようかというとき、高い位置にシュッと一直線のショルダーラインを持ってきて「シャープで厚いボディ」を演出、これを同様に切れ味のいいランプやドアノブなどでまとめる。

 厚いボディでコンパクトながら存在感を出し、しかも強くシャープなラインでA4との差別化も図る。このふたつの条件をクリアした手腕は見事で、このセダンボディはかなり魅力的だ。それは、より市販車に近いであろうジュネーブ版の方が却ってよく見えることからも言えるかと。

 コンパクトハッチの衣替えや、小さめのセダンの立ち上げにあたって見えたのは、最近の流れのとおり、まだ仕切直し中のベンツと、巧妙なアウディという構図みたいだ。

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クルマ散策:モーターショー目白押し(その3)

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 ヒット作ティーダの2代目も、予想とおり最近の日産車に倣ったエモーショナル路線?となった。

 なんだかデミオを前後に引っ張ったようなボディは、フロントフェンダーの抑揚や、リアから緩やかに下るキャラクターラインが特徴だけど、それが鼻につくようなことはなくて、パッと見は意外におとなしいイメージだ。

 それでも、水平基調の端正な初代から「なぜ」デミオ方向にしたのか、少なくとも造形上からその理由は読みとれない。もちろん、今度は初代以上にグローバルカーとしての任を負っているんだろうけど、それが理由なのかも不明なんである。

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 それは、こうした曲線や面を使うことで、とくに新しい独自性を築いているわけじゃないからだ。僕の目には、「初代のイメージを随所に残しつついまどきの線を引いていたら、何となくこう落ち着いた」としか見えない。少なくとも、プジョーっぽいと揶揄されつつも、脱サニーとして独自の存在感を出した初代の明快さはない。

 それはインテリアも同じで、日産がモダンデザインを標榜していた当時の初代は、ティアナ同様木目パネルの独特な使い方など、その狙いがはっきりしていた。けれども、新型のそれはいまどきどこにである造形で、日産らしさもティーダらしさも特段に感じない。

 ただ、そうは言っても、ラティオ後継と目されるヴァーサセダンの酷さよりはいいんだよね。広州でサニーとして発表されたこれは、いまの日産のエモーショナル路線が実に残念な結果になってしまった例なんである。

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 そりゃあ、中国で大ヒットの現行ティアナの弟版が欲しいとか、そういう都合もあるんだろうけど、それにしても酷い。現行ラティオの寸詰まり感を嫌う人もいるけれど、じゃあこれが伸びやかでいい、なんて思えないし。まあ、デザイン本を書くような「まとめ役」がいてこうなったんだから、きっと深遠な理由があるんだろうけど。

 一方で、上海に出展された合弁会社によるヴェヌーシアなんかを見ると、プラットホームとかパワートレインとか、あるいはそもそもの車格の違いとかはともかく、こっちの方がラティオでいいんじゃない?なんて思ったりする。

 いや、同じメーカーで、同時にこれほど違うモデルを出すほどグローバルカーっていうのは難しい、ってことなのかもしれないけれど。

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クルマの他:今日のコンサートと芝居

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 ゴールデン・ウィークだし、クルマの他です。

 まずは、木曜夜、品川プリンス・ステラボールでの国府弘子トリオ&ゲスト。

 このコンサート、オーナーが無類のジャズ好きのラーメン屋、池袋大勝軒50周年記念だったものが、この震災でチャリティーコンサートに急遽変更されたものです。

 ゲストは矢野沙織、マリーン、フルートのeLIoに、サプライズで本田雅人。矢野さんは少々キツかったけど、それぞれ華々しくて楽しく聴けました。

 国府さんのパワフルで包容力のある演奏は久しぶり。体調を崩されてあまり新作はないですが、聴きやすさとオリジナリティの両立されたピアノは好きですね。

 そして、岩瀬立飛のドラムがよかったー。繊細かつ抑揚の効いた演奏は好みです。若い才能がどんどん育っているんですね。

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 芝居は昨晩、久々の三谷幸喜「国民の映画」。

 ブレークしてからチケットがさっぱり手に入らなくなりましたが、今回は東京に続く横浜公演(神奈川芸術劇場)があって、こちらは普通にとれました。

 2幕ものですが、例によって前半はコミカルな芝居の中で、それぞれの人物像をしっかり表しておく。こちらも安心して笑って楽しめる。

 で、中盤でテーマらしきものがチラリと見え、最後にガツンとそのテーマで落とす。

 4人の画家を描いた「コンフィダント・絆」に通じる手法ですが、やっぱり巧い。ナチス政権下での芸術というものを、どう表現するのかと思っていたのですが、やられた!って感じです。

 白井、段田、風間各氏らがしっかり脇を固めていましたが、この主役は小日向さんじゃないとできないですね。

 それにしても新妻聖子、売れっ子です。4、5本同時に出てるんじゃないかなあ?

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