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クルマ散策:ジュネーブショー散策(その5)

Mitsubishi_global

 やっぱりラジオがいち早く通常番組に戻って、被災の方も含め、実は多くの人がふつうの会話や音楽を待っていたというような投稿が多く読まれていました。自分で音楽を聴くのは罪の意識があったけれど、放送で流れてよかった、など。

 まあ、それとは直接関係ないですけど、ここもできるだけいままでとおり、クルマの話題を進めようかと思います。

 で、三菱の『グローバル・スモール』。おそらく体力的に大きな投資ができない中、いい意味でコンパクトにまとめてきたな、というのが第一印象だ。

 新興国で生産、欧州などにも投入するグローバル戦略はマーチと同じ立ち位置で、新規の1~1.2リッター3気筒エンジンやアイドリングストップも方向は同じだ。

 これにエネルギー回生も採用してリッター30キロじゃあ、スカイアクティブの面目が立たないじゃないか、なんて思うけれど、これは1リッター+5MTという、いわば特別燃費仕様みたいだ。

 エクステリアに関しては、マーチやヴィッツよりはるかにいいし、実際雑誌などでも絶賛なんである。たしかにパッと見はまとまりよく、かつ先進感もある。表面ばかりこねくり回す昨今のスタイルにウンザリな方は、とくにそう思えるだろう。けれども、何かが足りない。

 何ていうか、コンパクトカーの初期案として、必ず1枚はこういうスケッチがあるよなあっていう。絞ったフロントのつり目ランプや、サッと引いたサイドのキャラクターライン、U字を描いたリア周り。決して破綻はしていないけれど、ずいぶん既視感にあふれた感じ。

 これって、実はアイにも感じるんである。それこそ初期スケッチみたいなカタチをそのまま商品化してしまったことは素晴らしいんだけど、スタイル自体は近未来のクルマとして既視感に満ちている。たとえば、そういう先進感はなくても、しっかりオリジナリティを感じた6代目ギャランとの違いを思うとおもしろい。

 ただその分、今回は作り込み精度の高さで魅せる可能性はありそうだ。もちろん、コンセプトカーのようには行かないだろうけど、マーチみたいに残念な感じはないかもしれない。

 現状技術の新規エンジンにお約束のアイドリングストップ、キアのリオあたりと似ているけど作りのよさそうなボディ。そういう寄せ集めでもしっかり世界で通用しますっていうのは、戦略としてありだろう。

 あとは、それこそリオみたいに小型ディーゼルの提案なんかがあると、このショーでもより注目されたかもしれないのにね。

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コメント

すぎもとさんには既に?? と、言われてますがcatface私は好きですよ。

次期、「コルト」なのか名前も変えちゃうのかわかりませんし、世界戦略車にするってなると確かにインパクトは弱いですが、日本人からするとこういうプレーンな形が今、足りないので…

本当は、このコンセプトでも、ライトがうるさすぎる(笑)。 実車になればもっと「顔」を作ってきちゃうのでしょうねぇ。 三菱は、初代ekワゴンとこの路線のコンサバ系とギャラン顔の2系統で(体力があるかな?)で行くと面白いです。

「i」だけ浮いちゃいますね~しかし、「i」のデザインって嫌いなんですよ、昔の人が考えた「未来のクルマ」みたいで。i-ミーブの方が幅が広くなった分多少ましかな。 なんで、デザイン大賞なのか?三菱ってそんなに政治力あったっけ?

投稿: ぷじお | 2011年3月20日 (日) 01時04分

ボクもこのデザインに足りないものはちょっと感じつつも、プレーンな仕立てで好感は持っています。でもテールエンドの処理はもうちょっとスペースを追求したり、実用性が高そうなデザインでもいいと思いますが、まぁまとまりがあっていいとしましょう!
ただ、三菱は今後ブランドアイデンティティってやつをどうしたいんでしょうね?
ブーレイ顔できたと思ったら、ランエボでジェットファイターグリルをRVRまでやってきて、このコンセプトカーではそれこそ三菱がないと三菱のクルマかわからない。
二段グリルっぽい処理は、新型マーチに追従したとも思えるので、新興国ではどこか見栄も必要なんでしょうね。

投稿: アクシオム | 2011年3月20日 (日) 11時38分

ぷじおさん

いや、僕も決して嫌いじゃないですよ(笑) とてもまとまっていますしね。
いやしかし、アイが?って方はなかなかいませんので嬉しいです。何であ
んなに賞賛されるんでしょうね。

アクシオムさん

そうなんです。まとまりこそあるけれど、どこのクルマだか分からない。逆
に言えばどこのクルマでもいいというか。ジェットファイターグリルは、恐らく
このサイズだと難しいんでしょうね。アウディA1のシングルフレームでも結
構ギリギリな感じですし。

投稿: すぎもとたかよし | 2011年3月23日 (水) 16時03分

これを見るとブーレイグリルを捨て去ってしまったのは惜しかったなぁ〜と。コレ、無理なくブーレイ顔にできると思うんですよね。それでアイデンティティも表現できただろうし。そうすると、コルトと代わり映えしなくなるのかもしれませんが。

iは嫌いじゃないですけど、なんでこんなに賞賛されるの?って車ありますよね。私も何台かありますが、読者さん各々が感じるそういう車を募って題材にするのもおもしろいのではないでしょうか? それと、ジュネーブ散策その3のみなさんのコメントへのすぎもとさんの反応が気になります。

投稿: AK23 | 2011年3月24日 (木) 08時41分

 はじめてコメントさせて頂きます。

>実はアイにも感じるんである。それこそ初期スケッチみたいなカタチをそのまま商品化してしまったことは素晴らしいんだけど、スタイル自体は近未来のクルマとして既視感に満ちている。

 全く個人的な想像ですが、アイは企画していた段階ではダイムラーグループに居たので、スマートの4座として売ろうとしていたのではないかと。そうでなければeKなど非常に保守的な冒険のない商品の中にあって、アイは特殊すぎます。三菱だけで使うのに、全く新しいリアエンジンのプラットホームだけでも、十二分に贅沢ですし、どこかで、リッターエンジンまで想定していると聞いたような。既視感に満ちているのは、スマートとの関連性を持たせたのでしょう。全く新しい想像や提案ではなく、発展であればすぎもとさんのいう既視感は既定路線。ところが、途中ではしごを外されてしまったのではないかとの推察です。真相はわかりませんが。

 これからも更新楽しみにしています。

投稿: moritora | 2011年3月25日 (金) 10時23分

AK23さん

ブーレイ顔、捨てることはないと思いますけどね。どれもこれも
ジェットファイターは所詮無理がありますし、軽はもともと別なの
ですから、うまく使っていいかと思います。

moritoraさん

はじめまして。
少なくともプラットホームは共用、なんて話はあったようですね。
外板はチョットわかりませんが、三菱はブーレイ後の日本人デザ
イン部長就任によってかなり士気が上がったようです。フォルティ
スやD5はそれで生まれたものですが、その中の一環としてのチ
ャレンジの部分もあったのかもしれませんね。
これからもよろしくお願いします。

投稿: すぎもとたかよし | 2011年3月27日 (日) 19時08分

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