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クルマの他:珈琲の日

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 久々のクルマの他です。例によって興味のない方はパスしてください。

 日曜日、原稿を書くために喫茶店を3軒ハシゴしたんですけど、1軒目は以前から評判を聞いていた隣町、西国分寺の「クルミドコーヒー」というお店にようやく行くことができました。ま、珈琲好きなもので。

 これが、ホントに大当たり。

 店名のクルミは木の実のクルミそのもので、店内は「木」をテーマに装飾されていて、まずこれがいい。よくある単純なウッディハウス風じゃなくて、茶、ベージュ、グリーンなど、色も素材もさまざまな木を演出していて、ちょっと絵本の舞台のようです。

 肝心の珈琲は水出しで、とても風味のあるもの。まあ、水出しは比較的香りが強いものですが、ここは、それでもいままでにない独特の風味です。

 通常、一杯650円ほどなんですけど、開店から昼までは「朝コーヒー」ということで、何と550円でおかわり自由。店の真ん中にポットが置いてあって、セルフで何杯でもOKです。それも、おかわり専用のものじゃなくて、ちゃんと水出しの同じ珈琲。

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 ここはケーキも自慢で、この日はみかんソースのシューケーキでした。ちょっとお高いですけど、たしかに美味しかったです。

 喫茶店はいまやチェーン店全盛。クルマの400万台クラブじゃないですけど、大きな店舗で回転をよくしないと成立しない商売と言われています。

 でも、こうして確実に美味しい珈琲やお菓子を、よく考えられたサービスと適価で提供すれば、巨額の売り上げはなくても、お店は成り立つといういい例かもしれません。実際、朝からお客さんは切れ目なく来てましたし。

 大資本が入ったにせよ、ボルボやサーブ、ロータスなんかは、そこそこの数で成立させるという部分では似ているかも。それなりの独自な商品やサービスが必須なのもね。

 しかし、近所にこういう店があると嬉しくなります。

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雑誌記事:マガジンX4月号発売

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 ニューモデル・マガジンX、4月号が発売になりました。

 今回は”オートサンロン番外編”です。

 いわゆるカスタマイズ、アフターパーツについて、果たしていまのエコカーブームは商機になるのか? という質問を持ち、会場の声を拾って来ました。

 もちろん、ボディだけでじゃつまらないので、タイヤ、ダンパー、電装系など各方面と、最後に業界団体へ話を聞いたものです。

 まあ、それでもいつもの感じとはだいぶ違うので、今月はあくまでも”番外編”ということになりますね。

 では、よろしければ書店にてご覧ください。

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雑誌記事:今日の取材

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 今日、有休を使って取材に行ってきました。

 と言っても、写真の日本自動車会館ではなくて、自分としては珍しく、メーカー広報への取材です。

 某社の東京支社なんですけど、少々早めに着いたので、近くでコーヒーでも飲んで・・・と思ったんですけど、いちばん近かったのがこの自動車会館1Fのタリーズだった、ということですね。

 今回も自分の企画での取材です。まだ他にも取材が必要なのですが、取りあえず半分くらいは終わった感じでしょうか?

 あ、ニフティでのデザイナーズインタビューの方ですけど、先日のMRワゴンから始めたと思ったら、当面新車発表がなくなってしまいましたね。次の新車は来月中旬くらいになるのかな?

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クルマ散策:ミニバンもOEMで

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 日産がマツダのプレマシーを売る件は、結構な話題になっているんである。

 ラフェスタは、キューブのミニバン的解釈として僕はかなり好きなんだけれど、ライバルのウィッシュやストリームのような分かりやすいスマートさや、3列としての広々感が足りないのか、とにかく売れない。

 プレーリーやリバティなど、先駆けた割にはヒット作に恵まれない乗用タイプミニバンに、だから当面自社開発はいいや、となったとしても気持ちは分かる。じゃあ、同じスズキの軽を売るマツダからもらっちゃえ、なんて。

 そういう想像は簡単にできるけれど、僕はやっぱりやめた方がいいと思う。

 まず、単純にプレマシーはOEMに向いていない。

 日産の軽が好調なのは、クルマ自体が小さく、かつ軽自動車という特別枠故なんだと思う。多少の差異はあれ、どれもトールタイプの似たような商品が乱立する中、その一部がOEMとして売られても大きな違和感はないと。

 おかしな言い方だけど、「まあ、軽ならいいんじゃない」っていう見方は確実にあるんだと思う。パネルタッチな若い男女向けのMRワゴンが、いきなりお洒落女子向けのモコになっちゃうような多少の違和感も、優遇税制がハードルを下げてくれるし。

 これが登録車になるとそうはいかない。かつてはホンダ製いすゞ車なんて失敗例があったけど、最近のダイハツ製スバルなんかもそうだし、スズキのセレナだって売れてない。パッソやラクティスのように、半ば共同開発でヨーイドンならまだしも、あとから”ポン”はどうにもいけない。

 しかも、マツダ車は一連のコンセプトに沿った超個性派揃いだ。プレマシーの「流」に沿う先鋭なフロントや、文字通り風の流れのようなサイドのキャラクターラインは、そうやって何種類ものコンセプトカーを作ってまで築いたマツダのアイデンティティじゃないか。

 それに、ハード面でマツダ渾身の作であるスカイアクティブだって、きっとそのうちに何らかのかたちで載るんでしょう?

 比較的個性の弱いミニカーならまだしも、そういう企業イメージを引っさげたクルマは、当たり前だけどOEMに向かないと思う。もちろん、アッと驚く整形で別のクルマに見えるとか、新技術だけは譲らないっていうなら別だけど。

 それと、メーカーの存在意義。

 そんな不向きな商品でも、販売力の差で結構売ってしまえるとか、あるいはOEM契約が”そこそこ”の結果でも採算がとれる内容だとか、とにかく日産・マツダとも経営的にはOKなんだとなれば、じゃあメーカーって何だって話になる。

 もともと日本はメーカーが多過ぎるって言われているのに、そこでこんなことをやっていたら、自らそれを認めているようなもんだ。

 もちろん、それぞれが生き残りのためという認識なんだろうけど、白物家電化などと、ただでさえクルマなんてどれも同じと思われている状況下、ホントに同じものを売るんじゃあ、メーカーなんて2、3社あればいいじゃんとなってしまう。いや、すでにメーカー間で大型再編の動きがあるっていうんなら話は別だけど。

 日産はダイムラーとパワートレインなどの共有化を進めるそうだけど、エクストレイルのディーゼルがルノー製をベースにしているように、うまい協力関係、やり方はあるんだと思う。アストンマーティンのシグネットのように、ベース車とまったく違う価値観や目的を与えてしまうとかね。

 そうでないなら、中途半端なOEMはやめた方がいいと思う。たとえ一時しのぎの策だったとしても、そういうのはメーカーイメージに対してボディブローのように効いてくるものだし。

 ま、来月のジュネーブショーでは、クライスラーの顔違いがランチアとして出品されるそうだから、もうそういう時代なんだと言われれば、それまでなんだけど。

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雑誌ナナメ読み:自動車評論家業はキツイ?

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 評論家の木下氏がドライバー誌の連載で”自動車評論家”にインタビューをやっている。何だか自分のためにあるような記事に感じてしまい、こうしてまんまと感想を書いているんである。

 記事は評論家仲間のH氏に「自動車評論家の現状」を語ってもらうものなんだけど、自動車&出版とダブル不況の中、内輪な乗りもあり、勢い話はマイナス方向になっている。

 休刊などで媒体が減っている中、原稿1文字10円が相場の厳しさ、海外試乗も端から見るほど楽じゃない。バブル期はよかったけど、いまやカー・オブ・ザ・イヤー選考委員をやっていても特別なメリットなんかない、などなど。

 まあ、それはそうなんだろうな、と思いつつ、でもなあと思うんである。

 だって、自動車評論家業が厳しくなったのが事実なら、それは必ずしも不況関係だけが原因とは思えないからで、そこに触れないのはチョットね。

 「いまどきクルマを買うのに雑誌なんて参考にしない」「雑誌はどうせメーカーの提灯記事ばっかりでしょう」「自動車雑誌は専門用語ばかりでよく分からない」などと言われて10年、20年。

 流行の「若者のクルマ離れ」を持ち出さなくても、こういう状況はずっと指摘され、そして進行してきた。先日取材した電子雑誌「バニョール」編集長、塩見氏の言葉を借りれば、工夫のない”護送船団方式”の記事がその代表なんだと思う。

 けれども、記事のH氏はその点かなりの自己擁護な感じで、たとえば「オレには編集者上がりの若手のような巧い文章は書けない。だたクルマが好きでやっているだけだからね」なんて語ったりしている。

 当たり前だけど、編集者だろうが、レーサーだろうが、あるいはメーカー社員だろうが、前職は文章あるいは記事内容の優劣と何の関係もない。評論家の記事として広く世間に出すんだから、物書きとしての努力や研鑽は前提条件の筈。読者はそれこそお金を出して雑誌を買ってくれるんだし。

 それと「辛口評論家がどうでもいい指摘をするのは疑問。自分はクルマを愛しているから、そんなヒマがあったらいいところを誉めたい」という発言。これもすごいなあと。

 まあ、誰のことを指しているのかは?なんだけど、そもそも辛口評論家っていう発想がおかしいでしょ。だって、いいところも悪いところも、その対象を見極めて評するのが文字通り評論家なんであって、最初からどちらかに限定する類の話じゃないもの。ただクルマが好でって言うけど、それは皆同じだろうし。

 読者=ユーザーは、自身ではおよばない、そういう的確で上質な評論を期待するわけで、記事の視点、内容、そして表現ともが、「どうせこんなもんでしょ」という読者側の想像を大きく上回ったときに「これは面白い」となるんである。

 そういう高みをどう築くか、本当に面白いと思わせる満足感をどう読者に発信するか。そのためには何が不足しているのか。そういうことに触れずに、苦しいとか、大変などと言ったところで何の説得力もない。

 いや、もっと分かりやすい話、この号では、巻頭のMRワゴンの新車紹介を編集部員が書いているんだけど、これが結構全方位的に要所をついていて、単なる紹介記事にしては巧くまとまっているんである。

 ところが、次ページからの評論家のインプレッションになると、途端に平板で深みのない「想定内」の内容になってしまっている。これなら先の編集部員が試乗した方がいいんじゃない?と思えるくらい。その平板さは一体何なのか。

 もちろん、清水氏や島下氏らが最近になって交通事故ゼロ運動を立ち上げたように、ユーザーの先を行く啓蒙運動を進める評論家やジャーナリストもいるから、決して十把一絡げにすることはできない。

 けれども、実際にはいまだに平板な時代錯誤的な記事が大半だし、リーマンショックでは目を覆う提灯記事が何の躊躇もなく横行したし、ここに来ては便利・可愛いのステレオタイプな女子目線記事なんかも増えている。

 だから、どうせインタビュー記事をやるんだったら、そういう側面に触れないとね。もちろん、内輪受けの軽口タッチでまとめたかったのは分かるんだけど、でも、厳しい状況自体はホントに「現実」なんだから。

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Drive My Car:12ヶ月点検が終わりました

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 愛車ジェミニの12ヶ月点検が終わりました。

 入庫するときには、担当のフロントに方に「何もなければ1泊でお返しできます」と言っていただきましたが、やっぱりそうは行きませんでした。

 いちばんの原因はラジエターからの冷却水漏れ。もう何度経験したか分かりませんが、旧いコンパクト・ターボエンジン車の宿命か、ホントに熱関係が弱くて。

 新品パーツはおろか、もはやリビルド品もないということで、ラジエター専門業者による組み直しに。最近のクルマはラジエタータンクが樹脂製になっているようですが、ジェミニはまだ真鍮製なので、逆に修理が可能らしいです。

 結果的にはタンクもコアもそれぞれ新品パーツで組み立ててもらい、さらに周辺のパイプ類やセンサーも交換して「完治」となりました。その他ではやはりお約束のドライブシャフトブーツの裂けによる交換、リアホイールベアリングのシール交換程度でしたが、ラジエターが高くついて10万円オーバーに・・・。

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 「圧力試験はしていますけど、一度遠出をして様子をみてください」というフロント氏の言葉もあり、ちょうど用事があった静岡の沼津まで走って来ました。

 結果は上々で、新品の金属が熱される特有のにおいの中、冷却水の減りもなく、新しいラジエターはしっかり働いてくれました。もちろん、劇的に冷却能力がよくなった、ということもないんですけど。

  ところで、代車を借りるたびに「新しいクルマは快適でいいなあ」と感じるわけですが、今回の初代キューブも着座位置は適度に高くて乗りやすいし、ステアリングは軽くてカーブもクルッとよく回るし、エンジンは静かだし、ボタンひとつでキーは開くし。ああ、何とも楽チンな10日間でした。

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 あ、そうそう、沼津ついでによった三島の老舗うなぎ店「桜屋」さん。評判とおり、とても美味しかったです。

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新車心象風景:スズキ・MRワゴン

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  クルマっぽくない提案は可能?って話なのかもしれない。
 
 あのビートほどじゃないけれど、初代MRワゴンのエクステリアは「よくぞ軽でここまで」とちょっと驚くくらい秀逸な出来だった。2座オープンではなく4座で、という面では、ある部分難易度はより高かったかもしれない。

 2代目はいきなりな路線変更自体に驚いたけれど、30代女性を意識した企画やそのスタイリングはともかく、ボディの豊かな面構成や内外装の素材により、全体の質感を上げようという試みは成功してたと思う。

 で、3代目の今回は”クルマに興味のない”20代男女がターゲットだそう。

 そもそも、クルマに興味のない人間がターゲットになり得るのか、という問題もあるけれど、それは市場調査で可能なんだとスズキは踏んだみたいだ。

 その代表が、今回のキャッチコピー「タッチ・ニュー・デイズ」で謳う、文字どおりのタッチパネルを採り入れたオーディオ類の操作部だ。ま、デザイン的にはそこだけじゃアレだから、メーター回りまで含めてそういう雰囲気を出したと。

 一方、エクステリアについては別途ニフティにも書いたけれど、チーフデザイナー氏の話で何より印象的だったのが「今回は従来のクルマ好きの鑑賞に耐えられるような次元の造形じゃない」というもの。これは、なかなかショッキングな発言なんである。

 たとえば、長いキャビンによるアンバランスなプロポーションも、サイドボディ面への唐突なホイールアーチも、これまでの定石ならNGだけど、今回はアリだと。

 つまり、20代のユーザーに振り向いてもらうためには、もうそんな旧来からの価値観なんかに構ってたらイカンってことらしい。そのためには、チョットなあと思える若手の意見もドンドン採り入れるべきだと。

 僕は、その発想自体に反対はしない。老舗の和菓子屋がお洒落なカフェをオープンするように、そういう世代越えの話はべつにクルマだけの話じゃないし、ファッションだろうが音楽だろうが、何にだってあることだから。

 肝心なのは、そういう新しい企画による商品の出来がいいのか悪いのか、完成度が高いのか否かという、当たり前のことなんである。

 その意味で言うと、残念ながらMRワゴンは失敗していると思う。理由は簡単で、すべてが中途半端だからだ。

 新しいラウンド感を持たせたというフロントは、なぜか昔のフィアットやVWを想起させるレトロタッチだし、一方でサイドやリアは先代の面影をかなり残しているから、その関連が薄くてバラバラな感じだ。ボンネットの存在を消したこのラウンドフェイスがいいというなら、なぜボディ全体にそのテーマが反映されないのか。

 ブラックパネルを主眼にした内装も、左右に広がる白いパッドが多少目立つ以外は、たとえばステアリングやシフトノブ、シート、ドアトリムなど、その他の部分の形状、素材、あるいはカラーリングには何ら新しい提案がない。パネルの先進感がコンセプトなら、どうしてトータルなコーディネイトがされないのだろう。

 そのタッチパネルも、単にオーディオ類のスイッチ形状が変わっただけで、新しいと言いつつ何の発展性もない。単純な話、パネルのインターフェースが時代遅れになったらどうするんだろう? 操作部分が脱着式のスマートフォンで、音楽など端末側の情報や、逆に燃料やオイル消費量、走行距離などクルマ側のデータをやりとりしたり、そのままスマートキーやハンディナビになるくらいの展開があったっていいのに。

 先のとおり、これまでの常識にとらわれないのはいいとしても、それならそれでテーマを追求し、商品としての完成度を上げなくちゃコンセプトに沿った魅力は出てこない。単に従来品のごく一部だけを取り替えただけの、まさに中途半端な商品になってしまう。

 そして、実はどんな新提案であれ、そうやって明確なテーマでもって企画を練り上げ、完成度をも向上させた商品=クルマは、たとえば日産のジュークがそうであるように、結局は年齢を問わずに売れる秀作になり得ると僕は思うんである。

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