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雑誌記事:マガジンX8月号発売

Magx08

 ニューモデル・マガジンXの8月号が発売になりました。

 今回は軽自動車の「政権交代は?」というテーマです。

 快適性が向上した軽に優遇税制は適当なのか、燃費が伸びない660ccはどうなのか、高度なミニカーが国内専売でいいのか? 等々について、国土交通省や業界団体に取材をしました。両者での意見の違いが興味深かったですね。

 よろしければ書店にてお手にお取りください。

 さて、今週末はヨーロッパGPですねー。世の中的はサッカーで大はしゃぎ状態ですけど、自分はどうも興味なくて。しかし、岡田監督ってボロクソ言われてませんでしたっけ、ついこの前まで・・・。

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新車心象風景:日産・ジューク

Juku

 肝は、ヘンな形をどうしたら「いいかも」「新しい」と思わせるところに落とし込めるか、なんだと思う。

 これまでだって結構変わったクルマはあった。トヨタのWill、マツダのAZ-3に三菱ディンゴ、スズキのツインにスバルの初代アルシオーネとか。こうした異色作があまり売れなかったのは、その「ヘンさ」のまとめ方について議論、あるいは徹底さが不足していたからなんだと僕は思っている。

 で、ジュークはその辺をクリアしたんじゃないか。

 ヘンなのはブタの鼻ランプやボンネットのコーナーランプだけじゃない。フロントのアンダーバンパーもブタ鼻の繰り返しみたいだし、フロント断面がボヨンと弧を描いていること自体気持ちが悪い。

 この手の「変わり種」の場合、えてしてシルエットそのものは意外とオーソドックスだったりするけど、ジュークはZよろしくルーフを後ろ下がりにしているのがヘンで、後席頭上空間を犠牲にしてまでプロポーション崩しにこだわっている。

 リアフェンダーは前から見ると凹面から鋭角の頂点を作り、何か神経を逆なでするような不安定さがこれまた気持ち悪いし、またしてもZのようなブーメラン型リアランプは、果たしてボディのどの面にどうやって張り付いているのかすらよくわからない。

 けれども、こうしたヘンなパーツであれ、それをどうまとめるかの「方向性」が明快でブレなければ面白い商品になり得るんじゃないか。今回は「まったく新しいジャンルを作りたい」というチーフデザイナーの明快な意図が、ヨーロッパスタジオのキーデザイナーへ確実につながったのかと。
      
 それは、ヘンな表現でもそこにしっかりこだわりを持つことで、ある種のクオリティが生まれるというもの。バイクがモチーフというセンターコンソールやそれに沿ったダッシュボード、ドア・アームレストなんかも含めてね。

 あと、ジュークはコンパクトカーというのもよかった。あれやこれやいろいろな要素が4m少々の小さいボディに凝縮されることで、間延びがなく破綻を避けられたんじゃないかな。実際、濃色ボディをナナメ前後から見ると想像以上に引き締まって見えるし。そうそう、例のブタ鼻ランプ類は、立った目線から見下ろすとほとんど違和感がないのもある。

 そして、コンパクト故のお手頃な価格も。こんな冒険的なクルマが妙にデカくて300万円もしたらちょっと尻込みするけど、キューブ同等の1.5リッターで160万円台からなら「面白いかも」になるんじゃ? これは、トヨタがFT-86とかG’sなんていう旧態依然な価値観で「若者奪還」に躍起になっている一方、特段若者意識をしていない分実に健康的で効果的な提案にも見えるのがまた面白い。

 そういう、造形上のこだわりとボディサイズ、排気量や価格について徹底的に追い込み、ひとつのパッケージとして巧い商品企画になっているということなんだろうと思う。もちろん、コンパクトSUVとして市場は欧州がメインだろうから彼の地での自己主張も意識しているんだろうけど、まあ日本車としてはかなり珍しいアプローチかもしれない。

 だた、僕は買わない。商品企画として面白い提案ではあっても、じゃあジュークのデザインは完成度が高いのか? というとそうは思わないからだ。パイクカー的な意味では語り継がれるかもしれないけど、少なくとも時間的な耐久性のあるデザインとは思えないからね。

 けれども、そういう次元じゃないところで成立する商品企画もあり得るということなんである。

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雑誌ナナメ読み:評価は外から?

Autocar

 雑誌のインプレッション記事はどうもなあ、というのが自分の立ち位置だけど、たまにピタっと一致することもあって面白いんである。

 今回は、オートカー・ジャパン7月号でのスズキ・キザシの記事がそれだ。

 キザシについてはここでも「好ましい」と書いたけれど、この記事ではより好感度が高くて、スタイルは文句ないし、走りのフィーリングも含め、欧州に導入すればモンデオのよきライバルになり得ると結論付けるほど。僕が少々華が欲しいと書いたインテリアにも、クオリティ的にはOKを出しているし。

 もちろん、この高評価の背景にはスイフトやSX4、あるいはスプラッシュという優秀な小型車を、短期間に輩出してきた実績があるからこそだとは思うけど。

 ただし、この記事を読んでいない方のために付け加えるなら、これを書いたのは日本の評論家じゃなく本場英国の記者だというこで、これが複雑なところなんである。

 まあ、何たって自国の雑誌はごく一部を除いて実に素っ気なかったもんね。そもそも記事自体が少なかったし。たしかにメーカー自身が日本での販売に積極的じゃないのは間違いないけど、それと評価とは別の話の筈。受注生産だからってページを削ることもないし。

 この手の合理的でプレーンなセダンが日本市場で受け入れられないことは常だと思う。もちろん、セダン不況も含めてね。それでも、コイツなら北米や欧州でガンガン行けるって書いてもよかったわけでしょ、ニッポンの実力車として。それを書かないのは、市場同様自分たちにもあんまり興味がないからか、と。

 この記事では、ディーゼルがないこと、タイヤがオーバーサイズなことが欧州市場での不安要素とされていたけど、まあそんなもんだ。エンジンについてはVWとの提携というキッカケもあることだし、タイヤはあくまでも日本仕様の話。レクサスとかインフィニティ路線じゃなく、マツダ6みたいにごく普通に市場にとけ込んで行くのがこのクルマらしいかも。

 それにしても、優秀な日本人アーティストやクリエイターが最初は海外から評価されるって話はよくあるけど、クルマも同じっていうのは残念な感じだ。何でそういうことになるんだろう? いや、日本のメディアにとっちゃあ、やっぱりキザシなんて大したクルマじゃないってことなのかな?

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クルマ散策:YAHOOニュースのリンク

News  このブログへのアクセスは、まあせいぜい毎日数百件くらいなんですけど、昨日、いきなりこれが数千件になり、総アクセス数では万の単位に・・・。

 これは新手のウイルスか! と一瞬凍りついたけれど、よく見たら昨日のYAHOO自動車ニュースの記事にリンクが貼られていたようです。

 ニュースはコラム記事で「車離れは御用ライターも一因?」といった内容。なので、似たようなことを書いているこのブログを持ってきたのかなあ、と。

 それにしても、ブログなどを書いているわりに僕はネット環境に疎いんですけど、こういうリンクって「いつの間にか」されているものなんですね。もちろん、個人のHPやブログなら結構あるんでしょうけど、YAHOOなんて大手でもそうなんですね。

 でも、どこかの誰かがこのブログを読んでくれていて、そういうとにき利用してくれるなんてありがたいお話ですよね。弱小ライターとしては感謝しなくては?

 さて、今週末は日産のジュークを見に行きたいですね。

(バックナンバー記事のURLです)

http://backnumber.dailynews.yahoo.co.jp/?m=2600078&e=automobile_manufacturers

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雑誌記事:今日の取材

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 一昨日、取材に行って来ました。

 今回はいつもの霞ヶ関と、もう1ヶ所御成門です。御成門と言えば・・・あの自動車会館ですよね。

 マガジンXではここ2回ほど編集部さんのオーダー記事でしたが、今回は自分の意向でやらせていただきました。と、言っても記事はこれから執筆なのですが。

 ところで、今回の霞ヶ関取材は何となくイマイチな感じだったんですが、実はその時間に鳩山さんが辞任会見やってたんですね。こっちは朝から準備やら何やらでそんなことはまったく知らなかったのですが・・・。

 しかし、辞めろ辞めろと騒いで、実際辞めたら最短だの無責任だの次は誰だの・・・。もう大手マスコミこそ政権交代したらいいのに。

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新車心象風景:シトロエン・C3

C3

  C3を見て思うことはふたつ、だ。

 まず、商品企画。

 1.6NAで全長4mを切るコンパクトカー。ヴィッツとフィットならRS、デミオならスポルト、あとスイフトスポーツかな。どれにしても、ベーシックのC3(209万円)より40万円以上お安い。

 スペックの類はともかく、実車のC3を見れば「あ、こりゃ金掛かってるわ」というのはもう肌で感じる。なんかこう、デザイン案の実現へ向けてどうコストを抑えるかが妙に目に付く日本車とは違う方向。内外装をはじめ基本をしっかり作り込んでいるけど、同じ大きさの日本車より結構お高い欧州車っていう構図ね。

 これ、213万円のポロも同じかと思うんだけど、商品企画としてはどっちが望ましい、というか、どうしていつまでも同じ構図なのかと思うんである。いまだ安くて便利で壊れないのが日本車のウリであり、基本的に自国がそういう市場なんだとしても、それでもこんなに多くの会社がある国なんだから、1社や2社、そうじゃないコンパクト作っても面白いと思うんだけど。

 いや、べつにレクサスとかじゃなくていいんだけど、でもベリーサやティーダとかでもない、もっと丁寧で「いいもの感」が感じられるモデルね。きっとアウディA1なんかもそうなると思うけど、僕としては、日本の高い技術を使った200万円のコンパクトを見てみたいんである。もちろん、その一方でタイ製マーチがあってもいいかと。

 で、もうひとつはスタイリング。

 僕はこのC3、以前書いた派生のDS3よりシンプルでずっといいと思うんだけれど、じゃあ名作の予感が?ってほどじゃない。逆に、出来のいい先代モデルのモデルチェンジとしては?じゃないかと。

 たとえばDS3にも流用できた複雑なかたちのランプや、強いアクセントラインが入ったバンパー。あるいはガラスルーフの後端を飾るシルバーモール。なんだかそういう各々の要素に凝ってしまって、全体が後回しみたいな。んー、「不安定」って言えるかもしれない。

 初代を火で炙ってトロけてしまったキューブや、余計なラインがうるさいヴィッツなど、日本でもこの不安定方向のモデルチェンジは結構あったりするけど、ここ数年のメルセデス・ベンツやルノー、207以降のプジョー、ミトや新しいジュリエッタのアルファなんかにも同じようなものを感じるかな。パッと見の斬新さや面白さはあるものの、時間的な耐久性のない「小手先」の造形ってやつ。

 つまり話としては、ものすごくまとまりのいいモデルと不安定なモデルが混在する「バラつき感」だ。何が評価されて何が不評なのか、この21世紀の情報化社会で何でも把握できる中、どうしてこういうことが起きるのか、どうにも僕には不思議で。

 もちろん、その本当の理由なんか僕には分からないけれど、ただ、もしかしてインハウスデザイナーの台頭とカロッツェリアの衰退に原因の一端があったりするのかな、なんてことを想像することはある。あくまでも一端だけど。

 そう、例のVWによるイタルデザインの買収話なんかを聞くと、もしかしてそういう背景があったりするのかなあ、なんて勘ぐってしまうってことなんである。

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