« 雑誌記事:マガジンX2月号発売 | トップページ | クルマ散策:明けましておめでとうございます »

新車心象風景:スズキ・アルト

Alto 編集中の記事をUPしてしまったようで、大変失礼しました。  

  で、またしても「規格」の話になってしまうと思います。

 東京モーターショーで初代と並べて展示されていたのが物語るように、新しいアルトもベーシックな軽のあり方を提案してるのは間違いないかと。

 実際、バンであれば70万円台からだし、上級グレードでも100万円少々と、近頃の軽としちゃあ、お安い価格帯設定なんである。

 けれども、そのベーシックは安かろう悪かろう、かというとそうでもないらしい。「かしこくステキ」「あたらしい暮らし」「使いやすいという美しさ」なんてキーワードを見る限り、持って行こうとしているのはいわゆる”シンプルライフ”方向の模様。もちろん、いい意味での。

 世界戦略車Aスターに準じたスタイルは、かつてのツインみたいな薄っぺらい感じはないし、一体成形の樹脂で覆われた室内は、明快なデザインとそれっぽい色使いで「いいんじゃない、これで」と思わせる。ただ、そう思わせるんだけれど、じゃあ20、30万円お高いワゴンRやラパンなんかはどうなるんだ、とも思うわけだ。

 ここでの問題は、基本中身が同じって話。たとえばアルトはワゴンRとエンジンはもちろん、シャシーも基本一緒でしょ。アルトがお安いといっても、とくに遅いとか燃費が悪いってことはないし、逆にワゴンRやラパンがお高いなりに速かったり静かだったりはしないと。逆に新しい分、アルトには最新式CVTが奢られたりして。

 そうするとこれ、つまりは着せかえ人形って話なんだよね。しかも、その着せかえ服は値段相応にスゴイ差があるわけじゃない。そう、せいぜい、ジーユーの890円ジーンズとユニクロの2900円ジーンズの差かな? ま、少なくとも9800円のリーバイスにはなってないと。で、なんか軽自動車ってこんな商品展開してていいのかな、と僕は思うんである。

 VWとスズキが提携して、今後軽か、あるいは軽に準じたクルマが本格的に海外に進出する可能性を得たでしょ。そうするとたぶんエンジンを800とか1300ccに換装したり、シートの作りを見直したり、あるいはデザインもより質の高いものになったり。もちろん、実燃費向上も意識して。そうやって何やらすごいコンパクトカーができそうな気配があるでしょ。1300ccで輸出されているダイハツのコペンなんかはその試行っぽいし。

 でも、それをなぜいまだに日本でやらないの?と思う。軽の技術には相当な可能性があるのに、当の日本がいつまで着せかえ人形やってるの? 排気量なんか660ccなってから一体もう何年経ってるの?

 スズキは世界戦略車であるAスターに沿った存在として国内版アルトを作ったという。だったら、軽枠自体について検討したらいいのにと思う。

 いや、軽規格は当面変更ないと思うんで、規格をはみ出して作ってみればいいじゃんと。だって、小型車並の質感や走行性能を軽のサイズくらいで欲しいっていう人はそこそこいると思うけどな。燃費の良さも含めて。値段が張るといっても、一部の軽はすでに150万円オーバーで小型車より高いし。そしたら、あとは小さいなりの面白いスタイリングやパッケージがあればね。

 いやいや、もっと高級路線だって・・・という話もあるんだけど、それは今度アストンマーティンのシグネットのときに書きます。

|

« 雑誌記事:マガジンX2月号発売 | トップページ | クルマ散策:明けましておめでとうございます »

「新車心象風景」カテゴリの記事

コメント

>ぷじおさん

以下のコメント、ありがとうございました。
編集中記事をUPしてしまったようで、こちらに転載させていただき
ます。

マガジンXの記事、拝見しました。
また、道路公団のように看板の架け替えで「改悪」されないか心配
ですね!

ところで、「軽規格」ってもう時代に合わなくなってきてますね、確か
に、維持費の問題ではありがたいですけど・・・

今の軽は重くて、燃費も良くないです。我が家にも初代MR-ワゴンが
あるんですが、これは、デザインだけで買いました(笑)。日産の「モコ」
は嫌いなんですね、同じクルマですが。 で、四駆ってこともあります
が、燃費はとにかく良くない。

どこかで読んだんですが、このくらいの重量だと1000ccの方がよっぽ
ど燃費が良くなるとか。だから、車体の大きさも含め、考えなければい
けないところまで来ているんですが、「新車」・なぜか重量の重い方が
減税対象に引っかかる「エコカー減税」なんてことを率先してやってい
る国ですし、乗っかっている国民ですからね。私は、昔から、リッターカ
ーまで軽と同じ税金体系なら、小型車が爆発的に増えていいなと思っ
てるんですが。難しいですね。

私も、軽の維持費の安さには恩恵を受けてますし、ただ、自動車の先
進国(怪しいですけど、製造の多さでは)としては、考えなきゃいけない
んじゃないかなと思ってます。

アルトは、Aスターの形で出して欲しかった。あの眉毛で。インドでほと
んどあのまま製品化されたら、悔しいなぁ。その意味でも軽の規格は
悩ましいですね。

投稿: すぎもとたかよし | 2009年12月31日 (木) 00時03分

コンニチワ !! 初めて投稿させていただきます。

よろしくお願いいたします。

過去に三菱がタウンボックス・ワイド、パジェロ・ジュニアこれらはそれぞれの軽モデルにワイドフェンダーを装着の上、1100ccのエンジンを搭載して販売していましたね。

スズキはジムニーの同様の手法で1300ccエンジン搭載車を、あとエブリィにもありましたかね。まあこちらは車体はおなじだったのでしょうか?

ダイハツにも1ボックス車に1300ccエンジン搭載車を。

大昔?には、サンバー・ベースのスバルのドミンゴが、さらにさかのぼるとあのNコロに、600ccの標準車の2倍弱の大排気量エンジン?を搭載したN600なんていう、軽規格をこえた排気量のモデルがありました。

いまも生き残っているのは、ひょっとしたらジムニー・シエラ。たしかこの名前でよかったですね。

この1モデルだけのように、日本国内では存在していないように思うのですが。

輸出モデル用のエンジンが搭載可能であれば、国内向けにも同一ボディでも構わないので、ユーザーに選択の余地を提供して欲しいなって思います。

都市部に限ってのことであれば、軽自動車に燃費の優位性があるかとも思いますが、郊外の一般道、ましてや高速道上の燃費に関しては1000~1300ccクラスの小型車に逆転されるのではないか。こうした説を唱える専門家もおおいですよね。

わたし自身1300ccのマニュアル車に乗っていますが、高速や空いた郊外の一般道で18~24km/Lの数字、ごく普通にたたき出していますのでね。

自動車の排気量区分による課金というのでしょうか、あらためて検証していい時期なのかも知れませんね。

投稿: one-wineboy | 2009年12月31日 (木) 12時41分

軽自動車は日本のモータリゼーションの底辺を支える役割を立派に果たして来たように思います。
もっとも、価格的に逆転現象がおこったりで、最底辺でない部分も出て来ていますが、それでも日本の大事なカテゴリーである事には違い有りません。
かく言う私は現在はスバルR2に乗っていますがその2代前はランエボ2RSで「行くとこ迄行っちゃったなぁ」で「軽でイイじゃない」の世界に入りました。
燃費だけで語るんでなく、ただナンバープレート付けてるだけで、大きな税金をしょわされている自動車生産量No1のこの国の有り様にも疑問をいっぱい抱えて軽自動車ファンと成っています。
大きなクルマがイイと言う人はどうぞお好きに。でも小さくて小気味良く走るのが好きな人間もいて、そう人にも軽自動車は必要なのです。


投稿: nobol | 2009年12月31日 (木) 22時22分

ぷじおさん

初代MRワゴン、いいですねー。好きです。
あのデザインができて、何で2代目がああなっちゃうのかは?ですが。
エコカー減税はまだまだ続くためか、ようやく見直し論が出てきている
ようですね。そりゃそうですよね。

one-wineboyさん

はじめまして!

燃費はスズキやダイハツの営業の方が「良くない」とキッパリ言われま
すからね。先日もラパンにお乗りの営業の方が街乗りは11キロがいい
ところだと。ターボはもっと悪いそうです。もちろん、使用条件によってか
なり違ってくるでしょうけど。

nobolさん

国民車構想から始まった軽規格は間違いなく日本のモータリゼーション
を支えてきましたね。しかし、その日本の自動車技術の進歩、あるいは
モータリゼーションの変化の速さに対して、軽規格の動きはあまりに遅い、
あるいは硬直していると思います。もちろん、自動車関係税全体で考える
べきでしょうね。

ただ、仮に規格が当面変わらいのが現実であれば、それにこだわらない
クルマを作るほうが早いですよね。もちろん、軽規格のものはそのままで
いいとして。

たとえばスバルR1やR2に1300㏄や、あるいは1000㏄のターボなんて載っ
たら、僕は軽の税金でなくても買うかもしれません。いまや軽もファーストカ
ーの時代ですが、本文の燃費だけでなく、パワー不足やそれに伴う騒音・
振動などは結構な「壁」になっているんじゃないかと思います。って言うか
僕がそうなんですけど。

まあ、同じ150万円で小型車と内装などの質感がどうしてこんなに違うのか
という疑問もありますが、まずはそういう選択肢を作ればいいのに、と思いま
す。

投稿: すぎもとたかよし | 2010年1月 1日 (金) 18時48分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/97786/32782486

この記事へのトラックバック一覧です: 新車心象風景:スズキ・アルト:

« 雑誌記事:マガジンX2月号発売 | トップページ | クルマ散策:明けましておめでとうございます »