« 2009年10月 | トップページ | 2009年12月 »

新車心象風景:日産・フーガ

Fuga フーガ、僕はいいと思う。

 先のマークX同様、プレスリリースを見てもセダンとしての新提案はあまり見当たらないけれど、901運動を再現したという走りといくつかの新しいドライブ支援装置を片手に、とにかくまずは美しいスタイルとインテリアを見てみなさい、というのは間違ってないと思うからだ。

 好評だったインフィニティ版コンセプトカー「エッセンス」のエッセンスを文字とおり採り入れた躍動感あふれるエクステリアは、ロングノーズ・ショートデッキという恐ろしく旧い方程式なんだけど、それでも結果として美しければいいじゃんと。そりゃあ、”エッセンス”はずい分と薄くはなっているけど、量産車でここまでやれば大したもんということで。

 いや、先代だってかなりチャレンジングで、個人的にはプレーンな面構成の中にダイナミックさを出した先代の方がデザインの時間的耐久性があるんじゃないかと思っているんだけど、エモーショナル路線だってここまでやれば認めたいとも思う。

 それと、外だけじゃなくインテリア、たとえばドア内側のウッドまで「波」を意識した曲線が再現されてたりしてるんだけど、妙なデザイン・フィロソフィとかを理屈っぽく語らないでサラッとやっているのもいいなあと。ライバルのクラウンやマークXがそうやって「部分」ばかりに目が行くカタチなっているのに比べ、フーガは主張が明快でしょ。

 ま、クルマにはいろいろなアプローチがある中で、スタイルでも何でも「これで一発勝負!」というのは、それが秀でていれば基本的にアリだと思う。

 自分で「最高の日産」なんて言っておきながら月販目標800台というのは、結局日本市場じゃいまだにこうしたデザインは受け入れられない、やっぱりクラウンにはかなわないと思ってるんでしょう。だからスカイライン同様インフィニティと掛け持ちにもなっちゃうんだろうけど、それでもこうやって日本市場へ投入するのは賛成だ。

 願わくば、ハイクラスだけが「最高の日産」なんじゃなくて、すべてのカテゴリーで「最高」をやって欲しいとは思う。

 で、政権も変わったことだし、日本のクルマ市場、つまりは僕らユーザーもこのくらいのチャレンジを受け入れるようなチェンジをしたいものだけど、果たしてどんなもんでしょう?

| | コメント (6) | トラックバック (0)

雑誌記事:マガジンX1月号

Cover  ニューモデル・マガジンX、1月号が発売になりました。

 今回は少々タイムラグがありますが、東京モーターショーでのデザイナー・インタビューです。と言っても、見開き2ページの誌面なので、注目車4車という限定です。

 取材はプレスデイ初日に行いました。面白いというか意外なのは、プレスデイでも、デザイナー氏への「取材」はあまり多くないことでしょうか。

 たとえば、今回ならトヨタのFT-86のような超注目車の場合は、デザイナーさんも含めて丸ごと取材攻勢な感じなんですけど、それ以外のクルマはデザイナーさんなら割とその場で話が聞けるんですね。

 もちろん、著名評論家諸氏と立ち話的なことは多いのでしょうけど、正式なデザイン取材というのは思いのほか多くないようです。ま、たしかにそういう雑誌記事は少ないですよね。

 ただ、これは僕のような弱小ライターにとっては非常にありがたい状況ではあります。

 それでは今月号もよろしくお願いいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

クルマ散策:ヨーロッパ・ツーリング(モデナ編)

Ferrari8  本来の目的地はボローニャだったのですが、ここまで来たら・・・と家人を説得してモデナに「寄って」もらいました。

 時間が限られているので工場見学などはなし。写真でよく見る正門をチラリと見つつ、今回はフェラーリ博物館に時間を割くことにしました。

 ほとんど予備知識もなく、博物館という響きだけで「広い」「デカい」と勝手に想像してたこともあり、実際に訪れて意外にコンパクトであることを初めて知りました。

Ferrari1  それでも、正門のブリッジは結構な大きさでしたし、入口壁面の黒い跳ね馬も巨大で、記念撮影にはピッタリな感じです。

 中に入ると受付カウンターが。ただ、博物館や美術館によくあるガラス越しの寂しい受付じゃなく、オープンカウンターでとても明るいのがステキです。

 受付のお兄さんお姉さんも気さくな感じで、さすがイタリア。カウンター前はやはり明るい雰囲気のショップがあります。

Ferrari12_4  で、見学コース入口前にはカフェがあります。この手の施設にカフェが併設されているのは珍しくないですが、妙に狭かったり、いかにも「どうせ随意契約で入ってるんだろ」的に不味そうな感じがしないのがまたいいですね。

 コースはいきなりF1マシンコーナーから始まります。え、こんなのが最初に並んでていいの?っていうくらい唐突に。

僕はF1マシンそのものにグッと来るタイプじゃないのですが、好きな人にはもうたまらないスペースですね。

Ferrari2  量産車のコーナーはもう少しゆったり並んでます。9月下旬時点ではやっぱり458イタリアが壇上に載っていて、地元らしき来場者の注目度も高かったですね。

  エンツォ・フェラーリ氏のオフィスを再現したコーナーや、開発途中に使った1/4くらいのモックアップとか、興味深い演出もありました。

  面白いのは博物館駐車場のすぐ横に試乗コーナーがあることです。これ、オフィシャルなものなのか確認しませんでしたけど、フェラーリのテストドライブがあんなに気軽な感じでできるなんてスゴイです。ま、僕には運転できないですけど。

Ferrari4  それと、チョット離れたところにフェラーリ・ストアがあります。ストアは世界中にありますけど、ここが本店?なのかな。

  僕は日常クルマブランドものは身につけていないですが、この時は博物館見学から結構舞い上がっていたこともあり、普段なら絶対買わない真っ赤なアウターを購入してしまいました。

 ま、日本で買うよりかなり安いのでいいんですけど。とにかくもったいないので、この冬はガンガン着ようと思います。

Ferrari9  次回はドイツに戻ってシュトュットガルトです。

 

 

 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

新車心象風景:トヨタ・マークX

Markx_2  話としては、HVじゃないトヨタの新車ってどうなんだ?ってことなんだと思う。

 のりピーだ結婚詐欺女だと、どこもが極端に一色に染まるTVニュースと同じく、すべてがHV大合唱になった自動車メディアのお陰か、もはや尋常でない受注数となったプリウスに比べ、先代に続いて佐藤浩市部長が頑張っているマークXの存在感は、しかしかなり薄い。これでSAIが発売になったらどうすんの?というくらいに。

 けれども、実はバカげた過熱報道だけがその原因じゃない?という可能性はあるだろう。それは多分、HVという飛び道具に対する、ガソリン車なりの反撃用新提案、あるいはセダンの可能性なんかが見当たらないからじゃないのか。

 それは「グラマラス」と「テック」を組み合わせたスタイリングとか、光りモノを加えて豪華っぽいインテリアとか、BMW5シリーズを目標にしたリニアな走りとか、V6・2.5リッターでなんと238万円から!というお値打ち価格とか、そんなんじゃなく。

 実は、いま売りの「ベストカー」でもこのマークXについて評論家諸氏のコメントが載っているけれど、ほぼ全員が装備やスペックで考えればリーズナブル、お買い得感が強いに終始しているんである。それでセダン復権の起爆剤になるか、なんてやっているんだけど、やっぱりそれは違うんじゃないのか?

 たとえば、少し前に書いたVWのように燃費向上を追及して1.6、1.8リッタークラスエンジン+過給機にダウンサイズするとか、デュアルクラッチのような高効率ミッションを投入するとか、あるいは素材や工法の工夫で大幅な軽量化を図るとか、別の視点ではIQの技術を応用して画期的に広大な居住空間を作り出すとか、そういう次元の提案が必要だったりしないのかなあと。

 もちろん、今後のニューモデルがずっとこんな感じだとは思わないけど、少なくともマークXを見る限り「HVはガンガン行くけど、ガソリン車は取りあえず現状+低価格を前面に」にしか見えないんである。それは戦略としてマズイだろうし、HVは新鮮だけど、ガソリン車もこんな可能性があるよ、というメッセージが欲しい。もちろん、同時にセダンとしての新提案だって見てみたいでしょ。

 モーターショー会場でも、デビューしたての割には”人気モデル”になり得てなかったっけ。そりゃあFT-86に持ってかれたのもあるんだろけど、それにはそれ相応の理由があるんじゃないかと思う。いや、マークXにもすぐにHV仕様出すからいいの、ってことなら仕方ないんだけど。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

クルマ散策:ジェミニ・ツーリング

Img_5030  今日、ジェミニ仲間のツーリングに行って来ました。

 以前も書きましたが、これはミクシィつながりの自然発生的な集まりで、FFジェミニ乗りにしてはずいぶん若い方が代表をされています。

 今回は彼の尽力により、某自動車雑誌の「サークル紹介」の取材を受けるということで、神奈川県の城山湖に集合となりました。津久井湖はよく近くを走ったことがありますが、城山湖は初めてでしたね。

Img_5031  この集まりのいいところはユルーい運営で、毎回新しい人が飛び入りしたり、モディファイ、ノーマル派が混在したりもOK。そういうこともあってか、参加者の年齢層もとても幅広くなっています。

 僕は超が付くノーマル派なので、そっちの方へ目が向いてしまうのですが、今日は千葉からいらしたディーゼル・ターボ車と、岐阜からいらしたガソリンのG/Gに興味津々。

 ディーゼルはもともと自分も乗っていたので懐かしいという面があります。いまどきの新世代エンジンに比べれば振動も音も大きいですけど、当時としては走りもよかったし、何より燃費が良かった。街中で13~14km/l、高速では20km/lに届き、博多まで1回給油で行けた記憶があります。

Img_5034  G/Gというのは普通のガソリン車の高級グレードで、イルムシャーやロータスのようなスポーティ仕様の残存率が高いジェミニではとても珍しく、その”普通”な感覚がどうもツボにはまるようです。

 写真のクルマのオーナーさんは前回ディーゼルで参加されたのですが、その後エンジンが壊れてしまい、色々探したところ非常に程度のいいワンオーナー車を見つけられたそうです。こういう固体が残っているんですねー、まだ。

 今日は暑いくらい天気が良く、とてもいいツーリングとなりました。こういう集いがあると、旧いクルマに乗ってて良かったと思いますよね。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

クルマ散策:ヨーロッパ・ツーリング(トリノ編)

Fiat1 今回はトリノです。

 目的は三つ。まずは、フィアット本社工場敷地内にできたミラフィオーリ訪問です。

 これは、フィアットグループのアルファ、ランチア、そしてフィアットの3ブランドが集結した大型ディーラーです。

 写真は建物中央のもですが、いやまあとにかくデカイのなんの。駐車場も巨大なんですけど、そのほとんどが埋まるくらいの人気ぶり。

Fiat4  まずフィアットコーナーでは、デビューしたての500Cと、DIESELヴァージョンがお立ち台に載っていたのが目立ちました

 それと、日本にはないクロマやセディチ、クーボなんかが面白かったです。あ、先代プントが「プント・クラシック」として併売されてましたね。やっぱりグランデ・プントじゃ大きいのか、あるいは高いのか?

 そのグランデ・プントは「プント・エヴォ」に進化するということで、すでにカタログがなかったりしましたね。

Fiat3  アルファロメオコーナーは、写真でもお分かりのとおり、白いボディで揃えているのが意外でした。

 まあ、たしかにイタリアでは真っ赤なアルファって少ないですよね。普通にシルバーとかブラックとか、グリーンとか。

 それとフィアットに比べるとお客さん、少ないですよね、写真でも。やっぱり地元でもホイホイ買うような大衆車じゃないんですね。

そういえば、係の人もほとんどいなかったなあ。

Fiat2  同様にお客さんが少なかったのがランチアコーナー。べつに誰もいないってワケじゃないんだけど、少ない。その分ゆっくり見られますけどね。

 このディーラーの特徴は、裏手に一大試乗車ブースがあること。その場で予約してドンドン乗れちゃいます。この日は休日だったので盛況でしたね。

 それと大きなカフェ、ショップも併設されていてゆっくりできます。お休みの日に家族で来るにはとてもいい施設ですよね。

Abart2  ふたつめの目的はアバルト・ディーラー訪問です。

 一応、出発前にいちばん大きなディーラーをということで、オフィチーネ・アバルトに行ってみました。

 で、写真だと結構大きく見えるのですが、実際は意外と小さい建物で「あれれ」という感じ。

 閉店時間が迫っていたということもあるとは思うんですけど、入口に入っても受付には誰もいないし、かなり閑散としてました。

Abart1  さらに展示車も少なくて驚き。正式な展示はグランデ・プントと500が1台ずつだけで、他は恐らく納車前の2台が置いてあるだけ。実は本国で設定されている赤いボディを見たかったのですが、叶いませんでした。

 おまけにカタログは日本のディーラーに置いてあるのと同じ! えー、ここまで来てそれはないよー、と心の中で叫んだ次第です。

 まあ、アバルトなんていまや地元の若人すら知らないブランドだそうだから仕方ないのかな。しかし、ここはとにかく期待はずれでした。

Fiathotel1  最後の目的は、ホテル・メリディアン・リンゴット。

 ご存知、元フィアット本社ビルを改装した高級ホテルで、結構話題になりましたよね。ただ、高級と言っても、実際の値段はそんなに高くないので利用してみました。ま、日本のホテルが高過ぎるのかな?

 ホテル自体は他のメリディアンと同じようなオリエンタルイメージで、とにかく快適。ただ、フィアット本社時代のものを意識的に残しているのが面白かったです。

Fiathotel2  とくに、屋上のテストコースに上がる螺旋状の車道がそのまま併設のショッピングセンター内に残っているのにはビックリ。もちろん、エレベーターもありますけど、この車道を歩いて上階に行くこともできます。

 それと、ホテルのエレベーターは見掛けこそ改装してますが、恐らく中身は再利用のようで、動きが異常に遅いのが面白かったですね。あと、廊下も昔のオフィスのイメージが残っていたり、とにかくそのあたりの「残し方」の塩梅が巧い。

Fiathotel3_2  そうそう、クルマの話です。

 ホテルの社用車はフィアットのクーボで、なぜかボディには先述のミラフィオーリの名前が入っていました。理由はハッキリ分かりませんでしたが、タイアップとかなのかな?

 比較的お値段が安いとは言っても、そこは高級ホテルなので、駐車場にはそれなりのクルマが止まってたりしました。

 もちろん、メルセデスやアウディもあるんですけど、地元ランチアが目立ちましたね。

Delta  写真の新型デルタなんかがそうで、あまり他の場所じゃ見ませんでしたからね。ただ、このホテルの前だと実に似合ってたりしました。

 トリノと言えばカロッツェリアで、個人的にはイタルデザインに訪問したいところでしたが、いまは一般用の展示ブースはないそうで、これは残念でした。

 では、次回は懲りずにモデナ編とします。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

雑誌記事:car@niftyの記事

Nifty  雑誌ではないのですが、東京モーターショーで取材した記事が、このブログにもリンクしているcar @ niftyに掲載されましたのでお知らせします。

 内容は、各メーカーで気になったコンセプトカーのデザイン・インタビューです。今回は4メーカーの記事が掲載されますので、よろしければ下記URLか、右下のバナーからアクセスをお願いいたします。

 ところで、もしかしてウエブサイトでの記事掲載は初めてだったかな?

 car @ niftyサイト 「ニューストピックス」にて掲載

 http://car.nifty.com/cs/catalog/car_2/catalog_091109227888_1.htm

| | コメント (0) | トラックバック (0)

クルマ散策:ヨーロッパツーリング(旧いクルマ編)

Furanceoldcar  今回はチョット旧いクルマをアップします。

 ヨーロッパで旧いクルマと言えば、何となくイタリア・・・みたいなイメージでいたのですが、今回の旅では南仏で多くの旧車を見ることになりました。

 たとえば、このルノーサンク、クリオ、プジョー205の3連ショットなんかがいい例ですよね。これが普通な感じです。

P309  プジョーでは、205の姉妹車とも言える309も結構走ってましたね。これは日本にも正規輸入されてましたけど、数は少ないですよね

P106_3  もちろん、数的にはもうひとつ新しい世代の106なんかの方がずっと多いです。それでも結構懐かしいですが・・・。

P405  それと405もそこそこ見ました。いやー、それにしても309も106も405も、やっぱり端正でいい感じですね。個人的にはピニンファリーナというと、フェラーリよりこっちのイメージが強い、というか好きです。

Renauet19  ルノーでは、写真の19が懐かしかったですね。グラスエリアの大きいプレスドアがいかにもイタルデザインっぽいです。廉価モデルだったのか、ベーシックな感じがいいですね。

Kangoo  カングーはまだ旧くないですけど、やっぱりフランスの郵便配達車がいちばんよく似合うと思って撮ってきました。働くクルマもオシャレさんです。

Pelcorsa  オペルの初代コルサには驚きましたね。もういかにもゲタ代わりですけど、頑張ってますって感じで。それにしても、80年代って欧州コンパクトカー最盛期っていうか、こういう合理的パッケージが先進的で斬新でしたよね。

Unopanda  何だかんだでイタリア車です。パンダとウーノの2ショットはいかにもな感じで。この2台はもう現役バリバリですね、向こうでは。雑誌AUTOCARに2011年頃新しいウーノがデビューって書いてましたけど、ホントですかね。ウーノクラスっていう意味だとは思うんですけど、楽しみではあります。

Tipo  ティーポはすっかり見ないですね、日本では。イデアのチョットひねくれたスタイリングは好きでしたね。何か心に引っ掛かって。

Alfa33  これ、アヴィニオンだったかな。たまたま駐車場で見たんですけど、えらくキレイな33です。マニアとか好き者ですよね、絶対。

 現地でデビューしたての新車を見るのもいいですけど、ちょっと旧いのはもっと面白いですね。

 次回はイタリア・トリノのスナップをアップしますので、よろしければ見てください。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

新車心象風景:VW・ポロ

Polo  新しいポロがいいなと思う理由はふたつかな。

 まず、エントリーに近いコンパクトカーなのに、技術の出し惜しみがないこと。たとえば最初に導入のコンフォートモデルでもあの7速DSGが用意されてたり。いや、べつにデュアルクラッチが万能って話じゃないけど、安くするんだから適当なヤツを・・・ってしないところがね。

 あと、来年中ごろには1.2TSIも来るそうで、小排気量直噴エンジン+ターボというVWの新提案を日本に持ち込む積極性がいいなと。実質1.6~1.8リッタークラスの高トルクと、18km/lを超える省燃費の両立は相当使い易そうだし。できれば、例のブルーモーションも入ってくれば、HV一辺倒なここ日本の雰囲気も変わるのにね。

 それと、もうひとつはスタイリング。ワルター デ・シルヴァ氏による新世代VWとして、先行したゴルフよりまとまりがいいと思わせるのは、よりコンパクトなサイズのお陰かと。プレーンな面を基本とするデザイン文法は同じなんだけど、小さい分だけ“間延び感”がなくて引き締まっているでしょ。

 それにフロント下のラジエターグリルや、ボディサイドのキャラクターライン、あるいはリアランプの処理がいずれもエッジを効かせていて、プレーンな中にも勢いを感じさせてるのがまた巧い。

 個人的にはメルセデス、BMW、アウディなど、いいものとは分かっていても関心が持てなかったドイツ勢で、かなり本気モードになった初めてのクルマかもしれないんである。イタリアンデザインのドイツ車は、考えてみればイタリアンデザインの日本車である我が愛車に近いものがあるのかな?

 あとは、明るい黄色とかグリーンとか、パッとするボディカラーと、開放感のある色調のインテリアがあれば言うことなしなんだけど、残念ながらいまのところそれはナシみたい。黄色はあるけど少々彩度が低いし、インテリアはブラックのみだもんね。

 次期マーチがコスト最優先でタイ製になり、ヴィッツ(クラス)やフィットがHV攻勢を掛けようとしている中、従来の技術の磨き込みと、美しいデザインで総合的な商品価値のアップを仕掛けてきたVW。この考え方の違いは興味深いなと思う。

 国産メーカーでも、マツダは従来技術のブラッシュアップで数年内にリッター30kmのコンパクトカーを出すとか。新型エンジンやアイドリングストップなんかね。そうなると、次期スイフトあたりには何らかの独自提案があるといいと思うな。少なくとも、HVを含めた低価格競争に走らない何かを。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2009年10月 | トップページ | 2009年12月 »