« 雑誌記事:今日の取材 | トップページ | 雑誌記事:マガジンX10月号 »

新車心象風景:ダイハツ・ミラココア(本体編)

Cocoa_2   え、コンテとか出したばっかりなのに、というような話はともかくとして。僕が思ったのは、女性にとって「ミニ」と「ラパン」そして「ココア」の間には深い溝があるのか否か、ということなんである。

 理由はハッキリ分からないけど、近頃”いいモノ”に敏感なのはどうも女性の方みたいで、ここ数年はとくにそう感じる。それはべつにお得意のファッションやグルメに限らず、映画や芝居、歌舞伎から寄席まで、「コレは」というものに出掛けると20~40代くらいの女性ばっかりなんである。日本のある種の文化はこうした女性が支えている? と言ってもいいくらいだ。

 べつにクルマのマニアじゃないんだけど、ミニやフィアット500、あるいはプジョーなんかをサクッと買っちゃうのは、もしかしてそういうアンテナが効いてるんじゃないかと。思い起こせば、小学生の頃から女の子はずっと”おませ”だったけれど、いまだに男子が「男のロマン」とか「男の夢」とか言ってマニアックな狭い趣味に興じているなら、それはいまでも変わっていないのかもしれない。

 で、ミラ・ココアだ。

 好調スズキ・ラパンに対するダイハツの回答がこれらしい。正式な前身はミラ・ジーノだけど、実質的にはムーヴ・ラテと合体させた流行の箱ワゴンは、ジーノのミニ風から一転、今後はフィアット風の顔で登場し、これでルノー風のラパンと一騎打ちなんである。

 お茶目なTVのCMとは違い、カタログのイメージは「そら・空気・水」に「シンプルな生活」を前面に出した、いかにも現代女性の一面を切り取ったもの。これはそのまま”世界で一番お洒落な軽”のラパンに通じるのだろうし、価格の違いはあれ、もしかしてその延長上にミニや500がある、のか?

 いや、僕ら男性にしてみればミニとココアを一緒にするなという話だ。かたやBMWの設計にイタルデザインのエンジニアリング云々・・・の血統書付き、こなたミラベースのお手軽軽自動車なんだぞ。”いいもの”にアンテナ張ってるならそのくらい分かれよな、なんてね。

 けれども、先日郊外タイプのスタバ駐車場で、ローズピンクメタリックのボディにホワイトルーフの新しいラパンから、女性二人が颯爽と降りてくるのを見て「あ、いいナ」と思ってしまったんである。と思ったら、一部評論家からも「これは男性も買いだ!」なんてインプレッションが散見されるじゃないか。

 実際、一部男性ユーザーから指名買いもあると聞く。しかし、間違いなく女性用に練り込んで作った筈なの一体それはどういうこと? もしかしたら彼女たちがあと100万円か150万円を追加して500だのプジョー207あたりを買うのと、このラパンを買うのは基本的に同じなんじゃないか? どっちも”いいもの”なんじゃないか、と。

 それはつまりクルマ単体ということじゃなくて、クルマの使い方を含めたライフスタイルトータルでの話ではある。いや、そんなこと言ったらパッソ・ブーンだって同じじゃんってことなんだけど、そこは理屈じゃなくてね。

 で、何だかよく分からない話になって来たけど、先輩のラパンや追随するココアを”おバカクルマ”として斬って捨てるのには、どうも何かが引っかかるということなんである。

 ただし、これはあくまでベースモデルの話。それ以外のココアについては少々?な感じで、それはまた後日書きたいと思う。

|

« 雑誌記事:今日の取材 | トップページ | 雑誌記事:マガジンX10月号 »

「新車心象風景」カテゴリの記事

コメント

ラテ、コンテ、そして今回のココア。
ぜんぜん
>おバカクルマ
じゃないと思います。

旧来ありがちだった「ベースモデルにちょちょいのちょい」的な
継ぎ接ぎっぽさが感じられない上、かわいらしいだけではなく、
洗練をも感じさせる最近のダイハツのデザインは、
どらかというと保守的(?)なスズキに比べ好感度高し、です。
(車種選択で女の子のセンスも窺えます?!、ね)

>あと100万円か150万円を追加して500だの
このご時勢、簡単には追加できないであろう金額なうえ、
維持費も考慮すると輸入車のハードルは高くなるばかりに思えます。
メイン購買層たる首都圏ユーザーのクルマ離れの加速もあって、
(高額設定すぎる)今後の輸入車の売れ行きも動向も気になるところです。

※すみません超余談
最近のフェラーリやロールス( & ベントレー)のデザイン。
絶対にご縁があり得ない小市民が言うのも何なんですが、
ますます理解し難い美意識の提示に戸惑いを感じる今日この頃なのでした..。

投稿: ぴろ | 2009年8月21日 (金) 18時56分

車が売れない。
最近の車のデザインを見てると解るような気がします。
ラパンはそれなりにいいデザインだと思いますよ。
しかしこれは
『パンパカパン』ですな。
乗ってる自分が怖い。

投稿: 佐衛門 | 2009年8月22日 (土) 11時12分

例によって雑誌やCMからのインプレッションになりますが(乗りもせずにコメントするなと怒られそうですが…)、確かに可愛らしいフェースをしていますね。 でも何処かで見たような気がしないでも…って云うより、プア(ウー)マンズFIATじゃないですか?これは。 ダイハツがこの手の車を造ると、他社より元ネタが判り易いですね。 ミラジーノしかり。 これは親会社の影響なんでしょうか? この会社も20年位前迄は、○○コンプレックスと云われるほど外国メーカーの表面上の意匠を取り入れる事が多かったから。
ところで、車自体の出来はどうなんでしょう? ベース車(MOVE?)はライバル車と比べてみても、しっかり作り込んでいる良い車なんですが、それとは骨格が違う様に見えるのでやや心配です。 ツギハギして‘一丁上がり’と遣られていたら期待出来ませんね。 私は、ダイハツがスズキより劣る処は、派生車がオリジナルよりも質的(内装や装備じゃないよ)に緩く成る事だと、常々思っていますから。
〔ここからはココアとは直接関係無いですが〕現在の軽自動車の在り方についてはどうなんでしょう? 今の軽自動車は果たして‘軽’といえるのか。 機会があれば意見してみたいです。

投稿: 山の熊さん | 2009年8月22日 (土) 21時19分

「いいもの」って言う言葉が難しいですね、「かっこいい」とかと一緒で・・・
男が好きな、ウンチク系が「いいもの」ってこともありますし、時流に乗ったファストファッション的な「いいもの」も有るので。すぎもとさんは、今回は後者の方の「いいもの」なのかな?

男の私からすると、やっぱり、パイクカーの類で素直に良いとは言えないんですが、この「ココア」はともかく、「ラパン」は特に2代目、(初代は、丸目の)は意外といいなぁなんて思っちゃいます。(スズキの関係者では全く無いですが、スズキに何故か好きなデザインが多いです)

デザイン的には、嫌な線みたいのは無くて安心して直視できますが、シエンタみたいなライトとなぞのルーフレールが要らないかな。
パイクカー的とはいえ、昔のBe-1、フィガロなんて今でも大切に乗っている方も多く、見かけると嬉しかったりします。でも、このクルマは、それとも違うし判断が分かれるところですね。

ダイハツも頑張っているのでしょうが、「コンテ」があるのにこれ、必要ですかね?(しかし、「コンテ」のコマーシャルの「シートのデザインがフランス人」ってひどいコピーですね~)見る度に脱力します・・・

投稿: ぷじお | 2009年8月22日 (土) 23時49分

ココアを見るているとどことなくネイキッドを思い出しますね。
ちょいとおしゃれしたネイキッドに…
普段、スズキのMRワゴンとキャリーに乗っていますが、たまにダイハツの軽に乗ると作りの良さに感心しますね。よく作ってある。
その点、スズキはホントそこそこ。これはこれである意味見切りをつけた作りでいいのでしょうが、いつもMRワゴンのドアを開けるたびに塗装の擦り傷が増えていくのが気になります。
まぁこの日本独自の軽規格、たびたび見直しが議論されてはいるものの、やっぱりこの規格って街中や、田舎で使う上で結構フィットしているものだと思います。田舎の田んぼ道や、狭い山道なんて軽じゃなきゃ不便この上ないところが多いです。果たしてどうなることやら…

しかしラテに続いて、ココアと来たか。
ダイハツのお店自体カフェプロジェクトと銘打って店舗展開をしているのでそのうちフラペチーノだとか、キャラメルマキアートとか言う名前の車でも出てもおかしくないかと(冗)
エスプレッソは、過去にマツダがプレッソを出していたから引っ掛かってダメだとか…
まぁダイハツの車自体のカフェプロジェクトの行方は如何に…

投稿: アクシオム | 2009年8月23日 (日) 19時50分

ぴろさん

ダイハツ(だけじゃないですけど)は、デザインの善し悪しにギャップ
がありますよね。ムーヴとミラが同じ会社っていうのはどうも・・・。
ココアはライバルがいる分、ブレがなく仕事ができたのでしょうね。
まあ、それをパクリと言うわけですが。
ピニンファリーナについて、僕はあまり評論できないですね。以前の
一連のプジョーはスゴイなと思いましたが、いわゆるスーパーカーに
なると評価軸が?になってしまって。あと現行のマセラティも何でこん
なに評価が高いのかよく分かりませんよ。

佐衛門さん

お乗りのラパンはどんな仕様なのでしょうか?

山の熊さん

フィアット、思い切り狙ったんでしょうね。ジーノであれだけミニをパクッた
のですから、いまさら怖いものはないでしょう。
軽規格については、以前から書いているとおり僕は懐疑的です。面白い
のは、技術者に聞くと660でも十分行けると言い、営業に聞くといまの軽
は重くて燃費は悪いですよと・・・。僕は後者を支持しています。

ぷじおさん

ココアを単体で「いいもの」とは言えないです(笑) 「いいもの」はジャンル
を問わずあるわけで、自分の昔からの嗜好だけにとらわれず、どれだけ
フットワークを軽くして色々な「いいもの」に触れることができるか?じゃな
いかなと思うわけです。そういう生活の中でラパンやココアを使いこなすの
は「アリ」なのかも? なんてね。

アクシオムさん

上にもチョット書きましたけど、僕は本気で軽を何とかするべきだと思いま
す。こんなに小さく、衝突性能も上がり、機能性の高いクルマを国内のガ
ンジガラメな規格に押し込めておくべきじゃないと。国内の660は論外で
すし、本気で世界で勝負していいんじゃないでしょうか? 一部輸出はして
ますけどまだまだですしね。「税金が安いのだし、いまのままでも地方では
便利なんだからこのままでいい」という論調がいつまで続くのかなあと。

投稿: すぎもとたかよし | 2009年8月29日 (土) 10時13分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/97786/31025600

この記事へのトラックバック一覧です: 新車心象風景:ダイハツ・ミラココア(本体編):

« 雑誌記事:今日の取材 | トップページ | 雑誌記事:マガジンX10月号 »