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雑誌ナナメ読み:東京モーターショー再び

Mortor_show2009  いま売りの雑誌「NAVI」に東京モーターショーの記事が載っている。

 外国勢ほぼ撤退の状況をどうするか、についてふたつの見方を示した内容。他誌の「東京をバカにすんな!」という、それこそおバカ記事じゃなくて、より建設的なのは、さすが老舗CGの姉妹誌だなあと。

 ここでは、街作りとクルマの関係を示した新しいアプローチとか、外国ショーではあり得ない「規制」だらけの開催運営への指摘が書かれている。これは見方を変えると、片やもう日本メーカーだけで腹をくくって、片や外国勢よ帰って来い、という提案なんである。

 で、先日報道されていたけど、実際のショーの目玉は、何と今年のCOTYの授賞式を会場で行う、そんでもって歴代の受賞車を一同に並べる、っていう予定があるらしい。

 COTYのよくないウワサは読者の方もよくご存知だろうけど、一応”第3者的立場”で選出することになっている賞を、自工会主催の会でやっちゃうってスゴイよねー。これはCOTY側からの提案だそうだけど、もはや「建前」を言ってる場合じゃないと。

 でも、どうせ「建前」をかなぐり捨てるなら、前にも書いたけど、いっそ外国車ブース出展料を免除して「ご招待」すればいいのにって思うな。あ、これはもちろん、今後も国際ショーとしての立場を死守したいならの話ね。

 いや、もう日本メーカーだけでいいじゃん、ということなら、出展車のあり方を再検討したらどうだろう。従来のようにラブホテルやUFOみたいな現実味のないコンセプトカーばっかり出すんじゃなくて、実際の販売予定車を出し惜しみしないでたくさん並べたらいいのに。

 ま、2年も先に出すクルマなら多少デコレーションしてもいいだろうけど、基本的には「ほぼそのマンマ」で。そんなことしたら新車効果が・・・なんていうのはもう古い考え方でしょう。そのクルマが本当に魅力的なら先に見せたって売れる筈だもん。逆に言えば、そういうクルマを作るべきってことでね。実際欧州勢はとっくにやってるワケだし。

 前回でGT-Rがひとり勝ちだったのは、それがGT-Rっていう特殊なクルマだったこともあるだろうけど、”市販車”としてお披露目だったことも大きいんじゃないかな。べつに次期のマーチやヴィッツ、ステップワゴン、コペン、スイフトなんか見せたっていいじゃん。あ、ウワサのホンダやスバル+トヨタのスポーティカーなんかもね。

 マツダやスバルみたいに車種が少ないメーカーは限界があるだろうけど、それ以外のメーカーなら結構出せるんじゃない? もちろん出展車は最新技術を搭載して、ニッポンの”技術見本市”な要素もしっかり盛り込むのがいいんじゃないかな。つまり、技術見本のためのコンセプトカーを作るんじゃなくて、現実的なクルマで技術見本を展開するっていうこと。

 ま、歴代のCOTY受賞車は一部の来場者にウケるかもしれないけど、それはショーとしてあまりに後ろ向きだと思う。そりゃ、緊急避難的要素が大きいのは理解できるけど。

 ブースが余ってるんだったら市販車は全部並べて、かつ先述のような現実的コンセプトカーを一杯持ってきて欲しい。それが日本車限定ショーの場合の提案かなあ。

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コメント

今年のTMSは、おそらく各社市販予定車をそのまま出すようになるのではないでしょうか?デコレーションする費用だってケチって、市販車そのまんまだったりして。
コンセプトカーだって、いくらハリボテだってうん千万、へたすりゃうん億円の製作費はかかるって話ですから、出さないメーカーの方が多いかも知れませんね。
こうなると外注のデザインスタジオや、製作メーカーはせっかくのショウイヤーなのに閑古鳥、いや会社の存続そのものが危ういかもしれませんね。

でもこの不況のおかげで、真面目なショウになるのかもしれません。出もしないこけおどしのモデルより、きちんと出るモデルを出してもらえばユーザーだってそれなりに計画を立ててクルマを買える。できればメーカーの説明員が、ユーザーに根掘り葉掘り聞かれても洗いざらい話してくれれば言うことないのですが…

投稿: アクシオム | 2009年6月10日 (水) 19時50分

前回のGT-Rは相当なものでしたが、以前から人だかりができているのはホンダとスバル、ニッサン、トヨタぐらいなものでした。

来場者が国産者にしか興味を示さない土地なのですから、輸入車勢が不参加というのも、驚くことではないと思うんです。

だったら規模を縮小して、輸入車ショーのような「国産車ショー」をやるのもいいのではないか?と思います。もっと都心で。

もしくは、東京以外の場所でやる。「今年は福岡、来年は札幌」みたいなことになってもおもしろいんじゃないでしょうか。

投稿: LANDY | 2009年6月10日 (水) 23時10分

NAVIはまだ読んでないのでスミマセン。 たまに行く喫茶店に置いてあり、そこで良く読むものですから。(こんな読者が居るから、出版社や本屋が困る?)
TMSですが、役割的には終わっている気がします。 と云うか、見世物に終始している時点で、観光地等に昔在った○○秘宝館と同レベル。 歴代COTYを並べる事は、そこに過去の有名AV女優の写真を飾るに等しい? やるんだったら「これがコケたら次は無し」って覚悟で変えないとじり貧でしょうね。
例えば、会場を茂木や富士、或いは鈴鹿に移して、デモカーを兎に角走らせる。 希望者には抽選で同乗させたり、燃費を売りにする車なら公開実験的に走らせてみる。 良いな!買いたいな!と思わせたら勝ちです。 そんな所では入場者数が…、と言われるかも知れませんが、ショーの本質は将来的な車の販売に継げる事であり、入場者数第一では本末転倒でしょう。 それで販売数が増えれば外車メーカーも帰って来るでしょうし、ドンガラだけのコンセプトカーなぞは駆逐される。 展示場はどうするかって? 今の場所もコンクリートやパイプむき出しです。 テントで十分。 晴れなら表へ出す。 却って魅力的に映るのではないでしょうか。

投稿: 山の熊さん | 2009年6月11日 (木) 11時36分

海外勢がほとんど不参加となった途端に随分と内向きで後ろ向きになっちゃうんですねぇ。 鎖国でもしているのかと?

メーカーがこんなに縮みあがっていては、逆に見学者にマイナスイメージを与えないでしょうか。
賑やかしに、現行車全部を展示も良いと思いますが、やっぱり、すぎもとさんも言われる様に、近々実用化予定の技術や、クルマなんかどんどん出品してほしいですね。
いくら、世の中の日本人が昔のように自動車に憧れを抱かなくなったとはいえ、これでは、クルマ好きの人にもそっぽを向かれちゃいかねません。

昔、三菱の車のリアスポイラーが、有機的に「ぐにゃぐにゃ」動いているのなんか、未来~(笑)って思いましたもん。
あとは、願望なんですが、こんな時期だからこそ、形とかは、小さい「ハッチ」「3ボックス」「バン」の3種類に絞って、1リッタークラスで、装備、外・内装を好みで、ユーザーが作れるみたいなクルマ、無印とスズキあたりが組んでやってくれないかな~
どうせ白物家電化してるなら、そんなアプローチもアリでは?

投稿: ぷじお | 2009年6月11日 (木) 20時54分

大不況時代のモーターショーのあり方、ってよくわかりません。自動車の寄せ集めだけでは、もはや客を呼べない事は明らか。ずるずると「過去の栄光」を引きずるよりは、この大不況を奇貨としてやめてしまう、というのもありでしょう。エコカーショーなら、どこでもやってるし(先日の横浜、赤レンガ倉庫「エコカーワールド」行ってきました)。ことしはもう、幕張へは行かないかもしれません。自動車というプロダクツが、洗濯機並みの評価になってきたような気もします。必需品ではあるけれど、デザインよりスペック重視、という感じで。「洗濯機ショー」が不要であるように、モーターショーも必要なくなった時代になっちゃったかもしれません。すこし悲しい気もしますが、よくいえば「転換点」「歴史的使命を終えた」か。

投稿: 優路 | 2009年6月16日 (火) 01時56分

アクシオムさん

なるほど、不景気で真面目なショウになるかもしれないですね。何だか変な話ですけど。デザインスタジオは厳しいと思いますね、僕も。コンセプトカー専門という立場はもともと危ういですしね。

LANDYさん

地方巡業ですか。いまも小規模でやってましたかね? 日本車ショウにしてしまうとして、今後その内容が「アニメ」とかなっちゃうようなら、もうオートサロンと合体でしょうか。

山の熊さん

サーキット開催ですか。考えてもみなかったですね。問題は場所でしょうか。ただ、参加型イベントは高い可能性を持っていると思います。

ぷじおさん

無印とコラボですか。面白いですね。コンセプトカーでも、そういうった方向での提案はアリだと思います。面白くて、しかも価格も含めて現実的なものですね。

優路さん

少なくとも日本ではそうなってしまったと僕も思います。ただ、それを早い「成熟」と見るべきか、それとも単なる「飽き」なのか、この差は大きいかと。いずれにしても消費行動については、この国は特殊なことに違いは無いですね。

投稿: すぎもとたかよし | 2009年6月16日 (火) 15時12分

「無印」は、昔、一代前のマーチの時、車を出しましたよね。でも、そういうのではなく、「物凄く簡素」だったり、革シートなんかも選べたりする「ちょっと豪華」とか、値段も簡素にすれば安く、お金が掛けられる人にはそれなりに、みたいのが理想ですね。
遊びが欲しいですね。


あと、関係の無い話なのですが、「新型プリウス」が既に家の近くのタクシー待機所に居ます。
あれ?今頼んでも秋以降の納車なんて話は?
業者さんより、待っているお客様に先に納車した方が良いのでは。(ちなみにそのタクシー会社は地元のトヨタディーラー資本の会社です。)
でも何故か、ちゃんとした待機ゾーンには、プレミオしか無く、新型プリウスは、一般の駐車車両の間に隠れるように毎日停めています。行灯は、着いていますが車体には会社名が入っていなかったり、(ちゃんとナンバーは、緑だし・・・) とても不思議です。
人に乗ってもらってなんぼのタクシーがひっそりと隠れている姿はシュールです。(笑)

投稿: ぷじお | 2009年6月16日 (火) 21時46分

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