« 雑誌記事:マガジンX 7月号発売 | トップページ | クルマ散策:EVは人気者? »

新車心象風景:日産・NV200バネット

Nv200  商用車をオシャレに使いこなす。この辺はトヨタのタウン、ハイエースやプロボックスあたりの専売特許。

 だったんだけど、インドネシア製の新しいタウン・ライトエースが「あれ?」っていうスタイルになっちゃったところに、NV200なんである。

 ヒット中のセレナと同じデザイナーと言われるスタイリングは、そのセレナと対照的なアプローチでやって来た。即ち、端正なカタチを質感の高い面でまとめたセレナに対し、NV200はとにかくカッコよさそうな要素を何でも盛り込んじゃえ、と。

 ダイハツが勢いで作った(ような)YRVを想起させるフロントだけでも実にシャープだけど、その先鋭なヘッドランプからフロントサイドウインドウにつながるライン、さらにその下をフロントバンパーから並んでサイドウインドウに駆け上がるもう一本のライン。まとまってるのかいないのか、もうよく分からないけど、えー、ここは勢いこそが大事なんだ!と。いや、一応前下方視界を意識したウインドウ形状にせよ。

 そして、リアスライドドア・レールに合わせたラインは、上記2本のラインとは逆に下へ向けてキュっと流される。唐突だとか言わせん、とにかくこれで上下方向のバランスをとってるんだ!と。そして立体感のあるリアランプはなぜかシャープじゃなくて丸っこいんだけど、とにかくフロントやリアに負けない個性を持つ。

 上下2段構成のコクピットは、色分けされた素材の組み合わせが立体的で、思い切り手前に張り出したシフト操作部とともに、これもまた大胆。開閉式のエアベントに合わせた左右両端のドリンクホルダーも大きなポイントだし、汎用のステアリングは巧いこと先進性を感じさせる。

 これ、たぶん多くの人が先代のADバン=ウィングロードを思い出したんじゃないかな。あのマイナーチェンジ後のやつね。つまり、カッコのつけ方が超古典的でとても分かりやすい欧州風とが現代的とか、そういう気取ったやり方じゃなくて、「ロケット・新幹線=カッコいい」という20世紀ニッポンのベタなカッコよさ。

 おそらくADバンと一緒で、商用車だからこそここまでできた気がする。ま、どうせ仕事でガシガシ使われる実用車だし、大して注目もされてないんだから、あまり気を使わないでやりたいことやっちゃえって感じで。もちろん、輸出されればこの程度の個性はいい方に働くしね。エンジンも次期ティーダに使われそうな新型1.6リッターを積んじゃったりとか、積極的。

 例によってワゴンタイプが設定されているので、冒頭のようにオシャレに使う”仕事以外”のユーザーも結構買うんじゃないかと思う。写真のグリーンの他、レッドも用意されてるし。んで仕事の方も、このスタイルに負けない感じのステッカーやら塗装を施して欲しいよね。

 「子供っぽい!」という意見もあるかと思うけど、変に凝っていまのADバンみたいな悲惨なことになるんだったら、こういうカッコつけ方は「アリ」なんじゃないかな? そんでもって、評判がいいなら次期セレナの参考にしよう、なんてね。

|

« 雑誌記事:マガジンX 7月号発売 | トップページ | クルマ散策:EVは人気者? »

「新車心象風景」カテゴリの記事

コメント

すごいデザインですね。 デザイナーさんは、現行のセレナのデザイン担当の方なんでしょうか? 先代のだとそれっぽい匂いは感じますけど。
私は、バンというと「箱」って形が好きなので、ちょっと、こういうのはニガテです。

トヨタのもビミョーに、見たときに落ち着かないデザインなんですよね。
ちょっとクラス違いですが、商用車のハイエースなんか好きなんですが・・・まさに、「電車」って感じが(笑)トヨタ車の中で一番好きかもしれません。

投稿: ぷじお | 2009年5月31日 (日) 22時33分

例によって雑誌からのみのインプレッションに為りますが、NV200悪くはないと思います。 フロントマスクは多少クド(グロ)いなって感じは受けますが、内装に関しては簡便で好感を持てます。 商用車なのだから当然なのですが、私がイイと思ったのは乗用タイプもそれに準じている事。 今どき鉄板むき出しなんて車少ないでしょう。 OPながら全車にバックビューモニターもありますし。
惜しむらくは2列目中央のシートベルトが2点式な事。 シート一体式ですがベッドレストも全席あるし、チョイ残念です。 あとはエンジンが1.6Lな事。 これだけ簡素に作ったのなら1.5Lにして欲しかった。 荷物を詰むからと云っても、その分ローギア化で対応出来ると思いますし、重心が低めとは云っても所詮は1BOXですから、運動性も其れなりでしょうし、最高速も120~30km/h位出せれば十分というか、その位迄の方が安全だと思います。 余力が有った方が安全だという考えも在りますが。
ところで怖いのが次のセレナですね。 同じ開発者という話ですし、予想図を見ましたらフロント部にやはり少しクドさを感じました。 他の日産車も年々クドく成りつつあるし、心配だな~。

投稿: 山の熊さん | 2009年6月 1日 (月) 01時22分

NV200は、最近の日産商用車にしてはなかなかまとまりのいいデザインですね。全体的にシャープにまとめている。ディテールでは、ホイールアーチに沿った前後フェンダーのデザインや、テールランプの妙な丸型デザインが個人的に気になりますが…
バックドアは実用性を考え、開口部を目一杯大きくしていますが、逆にヨーロッパのバンみたいでいいですね。
とにかくADやキャラバンの対して実用を極限まで考えたわけでもないのに、かっこ悪いデザインよりはましかと…
残念なのは、バンパーとボディの接合位置が悪いこと。最近は、ADやホンダのパートナーにしてもめちゃくちゃかっこ悪いし、やっつけ感丸出し…写真のようなワゴン仕様でカラードタイプだったら目立ちませんが。
あと、商用車なんだから、あまりディテールにこだわらず、もう少しシンプルでクリーンにしてもいいような気がします。
ボクもハイエースは、商用車としてもトヨタとしても最も優れたデザインだと思います。
微妙に角が丸まっていて、しかも他はシンプルで逆にスタイリッシュだと思います。

投稿: アクシオム | 2009年6月 1日 (月) 17時00分

マイナーチェンジで顔がどんどんクドくなっている日産。NOTEとか、ひどい。狛犬やシーサーのようになっちゃって。最初からクドいNV200。車全体の雰囲気として、よく言えば「アバンギャルド」「よくぞここまで」、悪く言えば「誰か買う勇気ある?」。レガシィなどよりもずっと「意欲的」なデザインだと思います、がちょっと怖い。手が出ません。
内装むき出しなのはカングーも同じ(もともと商用車だし)で、外装が黄色なら内側のピラーなども黄色。乗用車から乗り換えた時は落ち着きませんでしたが、もう慣れました。商用車に求められるのはタフさ。ゆえにこの車のワゴンタイプを買っても、そこらへんのやわな乗用車よりは持ちがいいのかな、とも思います。乗り心地は、保証の限りではありませんが。そういえばプロボックスとかサクシードとか、どうなったのかな。

投稿: 優路 | 2009年6月 4日 (木) 11時24分

ぷじおさん

現行セレナの方みたいですよ。ハイエースはまさに通勤電車、機能に特化しているのがいいと思いますね。

山の熊さん

鉄板むきだしも、別に狙っているわけじゃないのがいいですね、こういうのは。コンパクトカーでこういう発想があると面白いですけど。この1.6エンジンは今後の戦略的エンジンみたいですね。

アクシオムさん

接合の関係で一番酷いのはホンダですかね。バンパーが素材色になったやつは、もはや直視できないですから。それほどまでに商用版はどうでもいいってことなんですかね?

優路さん

あ、カングーお乗りでしたっけ。いいですね。まあ、あれもだんだん高級志向になりそうな気配ですが。
クドイですけど、商用だからこそ許容される余地が大きいと思います。マツダのビアンテは残念ながらそれで失敗してしまいましたね。乗り心地は相当イイって話ですね。

投稿: すぎもとたかよし | 2009年6月 6日 (土) 21時34分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/97786/29858039

この記事へのトラックバック一覧です: 新車心象風景:日産・NV200バネット:

« 雑誌記事:マガジンX 7月号発売 | トップページ | クルマ散策:EVは人気者? »