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雑誌ナナメ読み:日本軽視? 東京モーターショー2009

Mortor_show2009   今年の東京モーターショーについては少し前にも書いたけれど、先日のB誌にも「119社減少、展示面積49%縮小」てな見出しの記事があった。

 ただ、その記事の中に気になる部分がふたつあったんである。まずは「これは日本軽視だ!」ってやつ。

 まあ、何たってドイツ4社が参加中止だ。こりゃエライこっちゃとなるのは分かる。でもって、間違いなくそれは日本軽視なんだと思う。でも、それに怒ってどうする?

 だって、外国車市場についちゃあ、こっち側の「軽視」がいまに始まった話じゃないでしょ。たとえばドイツ車がやたらに日本で高価なのは、何も本国が強引に決めただけとは思えないし。日本法人にも「高級車は高いほど売れるんだよねー」みたいなノリでやって来たところもあるんじゃない? 

 で、日本のメーカーはそうやって外国車シェアが数%なんて異常な状態なのをずっと歓迎して、やっぱり日本車の方がいいですヨー、って売ってきたと。外国車は、まあ一部のお金持ちとマニアが買ってください、とか。

 いまでこそこんな騒いでるけど、東京ショーに行った人なら分かるとおり、お客さんの数はもう完全に日本車ブースが圧倒的でしょ。通路挟んだ両岸でこんな違うかってくらいに。とくにアメリカのビッグ3なんかスカスカだったし、フランス、イタリアメーカーですら「押すな押すな」みたいなことにはなってなかったでしょ。その外国車ブースのお客さんだって、実際に買おうかなあというより、ディーラーに入るのも気が引ける高嶺の花を、もうこの際まとめて見ておこうって感じで。

 つまり、こういう状況になるのは世界不況なんてこととは別に、もうずっと以前から想像できていたこと。それがチョット早まっただけでしょう。そして、主催者はそういう状況に何ら手を打つことなく、キャンギャル目的のカメラ小僧なんかを当てにしてボーっとしてたと。

 ま、狭い日本にまだまだ6社も7社も乗用車メーカーがあって、しかもどのメーカーも安くて壊れないクルマをじゃんじゃん作っている。で、自国民もそれを享受してとくに不満はなさそう。外国車の価格をもっと適正にして選択の幅を拡げようなんて運動は、行政、自工会、輸入組合、販売店、メディア等々、ほとんど聞こえて来ないし。例えば外国車シェア20%作戦!とか。

 じゃあ、それでいいじゃんって話だ。それだけのことだ。東京ショーはもう国産車だけのローカルショーでいいですって。今後も大音響に合わせて踊るキャンギャルと彼女等による棒読みのアナウンス、それに群れるカメラ小僧で行くと。雑誌もそういうお姉ちゃんの写真満載でいい感じ、みたいな。

 ま、そんなだから先方の「軽視」も当然のことなんだよねえ。

 あ、もうひとつの気になった部分は「このままでは上海や北京の中国ショーに奪われちゃうかもしれない・・・」 

 いや、だからもうとっくに前回から奪われてるんだってば!!

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「雑誌記事」カテゴリの記事

コメント

 はじめまして。以前からブログを拝見しておりましたが、はじめて書き込みさせていただきます。
 日本の外国車に、というよりその対応は、ある意味すべての外国そのものに対する姿勢なのかもしれませんね。日本はまだ鎖国を続けていると勘違いしているのか、いまだに外国に対して排他的で、表面外国の物の方がいいとはいっても、裏では馬鹿にしているという……性質が悪いものではないかと思います。
 そもそも昔ならこの日本でも、明らかに「外国製の方が遥かにいい」という見解だったのではないでしょうか。ところがなまじ技術力が高いばかりに欧米に追いつき、今度はそれまで技術を拝借した(いわば「成長をさせてもらった」)外国メーカーの顔を足で蹴っているような感じです。
 というか、それ以前に日本は技術だけなら悪い車を作るくにではないのに、まったく車を愛しませんね。素人にも直せるような昔ながらのメカニズムを直さない人間ばかりが溢れかえって、結果的に楽をするために金を浪費する車ばかりです。

投稿: 事実従事 | 2009年4月30日 (木) 01時50分

売れるマーケットや将来的に有望な市場を重視する事は、何処のメーカーでもやっている事で、それどころか主要マーケットの米国のショウの一つ(シカゴ・デトロイトどちらだったっけ?)に於いて日産等は出展をスキップしたし、トヨタも出展こそしたものの、明らかにお付き合い程度で何等のアナウンスメントも無しでした。 外国メーカーとしたら、長年の間、年間数千台程度しか売れない日本よりも、数も将来的にも有望な中国を重視する事は当たり前の事で、だからこそパクリだの何だのと問題が有っても出展するんでしょう。 第一、インターネットなり自動車雑誌なりと情報が直ぐに手に入る時代には、モーターショウの重要度も存在意義も薄くなって居ると思いますし、ましてやカメラが追いかけるのが、水着姿?のオネーチャンじゃね。
ところで、すぎもとさんはメーカーサイドが価格を…と云っていましたが、やや反論があります。 現在の主要インポーターの多くがメーカー資本になって居ると思います。 と云うことは半分メーカー主導と見ても良いんじゃないですか。 それと日本人の剰りに些細な部分に拘る事で割高になってしまう事も在ります。 PDIで再塗装しなきゃいけないなんて。

投稿: 山の熊さん | 2009年4月30日 (木) 02時35分

輸入車の価格の件は、ボクも山の熊さん同様ですね。
それに日本市場は本来クルマの性能や機能とまったくとは言いませんが、あまり関係ない些細な部分でユーザーが細かすぎると思いますね。

それと東京モーターショウ自体、はっきり言ってお祭りのショウですから、デトロイトやニューヨーク、ジュネーブのようにもっとビジネスライクにしないといけないでしょう。
あきらかに海外のショウは、新車を発表する場できちんと商売をしていますよ。過去にデトロイトへ3回行ってその点はTMSと違う。
日本の市場とTMS自体、輸入車にとってもっと商売ができることを考えなければいけないでしょう。

投稿: アクシオム | 2009年4月30日 (木) 08時36分

お久しぶりです。
んー、外車は一部のお金持ちとマニアが買ってくださいってのは私は仕方ないんじゃないかと思ってます。
少なくとも車検迎えるまでにパワーウインドウやら電格ミラーがぶっ壊れるような車作ってちゃダメでしょ・・・。最近出来たものでもなし、もう枯れてるに等しい技術で未だに当たり前のように不具合出してるんですから。ゴルフが名車と言われて久しいですけど、私の中じゃ窓が落ちる車って認識しかありません(ⅢとかⅣは最悪だった)

最近だとMINIかな。知人がデザインに惹かれて国産から乗り換えましたけど、故障に懲りて車検待たずにまた乗り換えると言ってます。下取りだけはやたらいいらしいですから(苦笑)

あちらの国じゃその辺が当たり前だから慣れっこなのかもしれませんけど、信号機に待ち時間まで出すような日本人の気質に合うとは思えません。今の外車の信頼性で国産から気軽に乗り換えられる価格まで下げたらクレームの嵐でとてもインポーターが耐えられないんじゃないですかねぇ?

あとモーターショーですけど、外車買うような人はあんな押しくら饅頭して汗臭い思いをする所なんて見に行きたいとは思わんでしょうし、縮小するのは正解と思います(笑)
それにしても、コスチューム着てるだけであれだけ人が寄ってくるんだから面白いもんです。

投稿: なおすけ | 2009年4月30日 (木) 17時05分

う~ん、輸入車乗りとしては、寂しいという気持ち半分、当然かなという気持ち半分ってとこですね。

確かに、売り上げに余り貢献しない市場に魅力が無いというのも解ります。そして、世界的に見ると、日本市場(でも、中国も同じになる気がしますが・・・)が、ちょっと、異常であるため、面倒臭いと思われ始めているかもしれませんよね。

本当は、クルマは、如何に「安全」か「乗って疲れない」か、「実燃費」はどうなのか「その商品に見合った価格」なのか、などが購入のきっかけになると思うのですが、日本では、シートの畳まれ方、カップホルダーの数、カーナビ、価格の安さ、などのクルマ本来の性能と全く関係ないものばかりに血道をあげ、「自動車」を捨て、自ら「家電」化してしまいクルマに興味や、趣味の対象としての魅力を捨ててしまったのではないかと思います。
さらに、ほとんどの国とハンドル位置が逆となれば、外国メーカーとしては「どうでもいい」市場と考えるのが妥当と言えば妥当だと思います。

何でも世界がスタンダードだとは全く考えていません、寧ろ、日本のメーカーじゃないと出来ない良いところも山のようにあります。が、自動車に関しては、この国はあさっての方向を向いてしまったなぁと、残念に感じます。

今話題の「ハイブリッド」もこれ、絶対スタンダードにならないですよ。
同じガソリンを使って燃費を良くするなら、あきらかに、フォルクスワーゲンの技術を突き詰めて言ったほうが環境にも良いと思います。
電池を大量に作ることがはたして環境に良いのか?  単純に燃費を良くして、ガソリンに代わる代替燃料を研究してそれを、燃料にして走れないか。だけでいいと思うんですが・・・
日本はエキセントリックな方に行き過ぎです。お客様至上主義の弊害ですね。
技術者さん(経営者かな)は、プロなんですから、余り素人に阿らず、正しいことを啓蒙するくらいの方が結果としてみんなのためになったと思うんですが、日本はダメでしたね。
日本にはハイブリッドがある、なんて驕っていると本当に足元をすくわれそうでなりません。世界からは、完全に「どうでもいい国」
になりつつあり悲しいです。

投稿: ぷじお | 2009年4月30日 (木) 22時12分

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