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新車心象風景:日産・ティアナ

Tiana_2   「落としどころ」 最初のイメージはそういう感じだったかな。

 東京モーターショー出品の「インティマ」のハイライトは何と言っても弓形のキャラクターライン。まあ、遠慮なく伸ばされた全長だからこそのインパクトはあったにせよ、とにかく狙いがハッキリしていた。

 量産型である新型ティアナも、基本的には同じテーマ。わりとイメージを残したなと関心したくらいに。けれども、思い切りのよさはかなり薄まってしまったんである。

 後ろへ下がるラインは、日産のトラウマである尻下がりに直結する可能性があるからか、リアランプに近づくにつれスーっと消えて行く感じ。壇れい様が着物姿で座っているTVCFや雑誌広告は照明の効果で結構陰影がしっかりしているけれど、実車を見れば意外なほどラインは甘い。

 おまけに、先代のイメージも残すためかトランクはしっかりウェッジしているから、なおさら下に向かうラインはあやふやになる。ちょっと離れれば、先代の印象が勝ってくるんである。

 だから、ここが「落としどころ」だったと。オヤ、と思うフロントのボリュームの大きさも含め、中国やロシアでの高級車としての要求が見え隠れすると。

 僕は、ルーフラインがキレイな弧を描く最近の日産セダン群に好印象を持っている。少なくともトヨタなんかよりはずっと磨かれたスタイルだと思うし。けれども、そういう日産でも思い切れない部分があるというのは面白いし、スタイリングの難しさを感じるんである。

 

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コメント

最近のニッサンのデザインてね、
昔帰りしてんじゃないかって思ってるんです。
ゴーンになっていすゞから松田さんだっけ、
彼がデザイン室長になった頃、
セクシーでいいナァっていう車が相次いだ。
しかしここ四五年、頭を打った感のあるニッサンが出す物ってね、
デュアリス以外、ひどいネェ。ホント!!

カエルを踏み潰したようなスカイラインクーペ、明らかに前のほうが良い。
エクストレイル 違いが解らないから売れてるのだろう。
シーマ もはや涙するほか無い。
Z―34 ケツはグウ、眼はチョキ、全体はパー

ちなみに私が乗ってるのはZ-33後期型(^^♪ 

投稿: 佐衛門 | 2008年6月22日 (日) 11時23分

本日このクルマの試乗を予定してたんですが、こんなに雨が降ってしまったので止めました。
発売日初日にカタログをもらいに行った際、実車を見ましたが、最近の日産車らしく写真はよくないけど、実車はまぁまぁかなと思う外観でした。しかし、モダンリビングを謳うインテリアは、材質の質感は先代より高かったですが、ハイライトとなる造形は先代に比べてハッとさせる部分がなく、かなり平凡になりましたね。インパネのハイライトになる木目調パネルが造形的にしょぼいのと、シートがおもいっきり平凡になりましたね。
先代よりもっとクルマとしての機能性を重視したかったんでしょうが、それを先代のモダンリビングとうまく折り合いを付けてなんとかするのがデザイナーの仕事のはずなのに…
それとクルマでは後進国だけど一番売れる中国市場にあわせたおかげで、モダンリビングも後退せざるを得なかったんでしょう。
外観が意外と検討している割に、先代で築いたモダンリビングの商品価値が薄れてしまったのは残念です。

投稿: アクシオム | 2008年6月22日 (日) 15時58分

佐衛門さん

全部がダメだとは思わないけど、何で?っていうのが混在してきたのは事実ですね。このコントロールの不在は何が理由なんでしょうか?

アクシオムさん

初代のインテリアはとにかく”新提案”に徹底したと思うんです。それが実際にインパクトになった。今回はモダンリビングを磨き込もうと思ったら、その磨き方が普通だったんですね。だから質感は上がったけどインパクトがなくなっちゃった。でも、高級っぽいからいいかと・・・。

投稿: すぎもとたかよし | 2008年6月23日 (月) 23時56分

佐衛門さんへ
日産のデザイン室長…ではなくデザイン本部長は、松田さんじゃなくて、中村さんですね。いすゞのデザインセンター部長からの移籍です。日産がゴーン体制になってから出てきた2001年から2003年当りまでのクルマは中村さんが直接デザイン決定に参加したものではないらしいです。
確かに以前のようにわかりやすいデザインではなく、キープコンセプトのわりにディテールで妙に個性をつけようとしていてバランスを崩しているようにも見えます。
ただし、以前に比べてデザインの継続性がある点は評価してもいいかと。あとはセンスの問題ですね。

投稿: アクシオム | 2008年6月24日 (火) 08時37分

いよいよ日産の悪しき癖が復活したようです。初期デザインをいじり倒して台無しにする。
先代ティアナもマイナーチェンジでクロームメッキだらけになって台無しになったんです。
今回はキープコンセプトではあるけれど、先代の洗練された都会っぽさは見事に消え、中国市場を意識したような「豪華さ」が強調されています。モダンリビングなんて微塵も感じません。
スカイラインも今となっては先代のデザインは素晴らしく見えます。当時はこれがスカイラインかと散々な評価だったのに。
シーマに至っては広告に使われるために写真修正されたベンツのようなグリルが悲しいです。
さあ、最後のモダンデザイン、次期キューブがどうなるのか楽しみでありますね。

投稿: Duelancia | 2008年6月26日 (木) 00時15分

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