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クルマ散策:コメントありがとうございます

 ビアンテのコメント、ありがとうございました。

 ちなみに僕は前回の本文のとおり肯定派です。この手の背高ミニバンは、老舗の日産も、後追いのトヨタも、でっかいライトとグリルで上下幅を誤魔化しているんですけど、ビアンテは上半分がツリ目を使った水平方向の流れ、下半分をグリル、フォグランプ、リア反射板などで縦の動きにして、それを組み合わせたのが面白いと感じました。

 「つながり」は指摘があったようにギミックと呼べるものですが、ギミックを承知で、それを可能な限り高い次元のデザイン処理をしてやろうという意欲が伝わります。たとえば、ホンダ・エアウェイブのCピラーが「思いつき」を消化できずに、そのまま中途半端になってしまっているのとは違う気がします。その処理にマツダの「勢い」を感じます。

 ということで、発売後、各誌の反応が出たら今回のコメントとつき合わせて見たいと思います。

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クルマ散策:どうなるビアンテ

Viante   何しろ実物を見ていないので、心象風景は発売後に書こうと思うけれど、今回はちょっと予想をしてみたいと思う。

 すでに事前発表が各誌で掲載されていて、これはどうかというコメントが出ている。もちろん、一筆書きのフロントライトとAピラーの「つながり」の話。

 で、皆さんはこのクルマのエクステリアデザイン、どう思います?

 これまでの論調が繰り返されるなら、発売後各誌はそれこそ「やりすぎ」、「カッコ悪い」「売れない」「好き嫌いだが自分は嫌い」「派手すぎる」「走りはいいのに残念」「ミニバンに自己主張は要らない」、というコメントで溢れると思う。

 いや、これほど多くのクルマが色々なチャレンジをしている中、いい加減この程度の提案じゃ驚かないよ、ということで、「いいんじゃない」となるかもしれない。

 で、予想してみてはどうかと。このクルマをどう感じるかということと、メディアがどう書くか。いつも出たものに色々言うだけじゃなくて、その前に語っておくのも面白いということで、よろしければご意見をコメントしてください。

 ちなみに僕は面白いと思います。マツダ、乗ってるなと。

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雑誌ナナメ読み:評論家比較記事

Best_car  ベストカー続きですが、増刊号のベストカープラス。

 カテゴリー別のランキングを5名の評論家が座談会方式でやっているのだけど、こうやって何人もの評論家の意見をまとめて読めるのは結構面白かった。もちろん、よくも悪くもだけど、とくに印象的なヤツを。

 竹平素信氏。デミオよりヴィッツがよくないのは、後者が発売3年経っているからだそう。この人、新しいものの方がいいと言い切るつわもので、アテンザの高評価の理由も「今年デビューだから新鮮さピカイチ」だって。それじゃあ、評論家要らないじゃない。

 ちなみに竹平氏、10点満点で他の人が1~10点と散らしている中で、ひとり8、9、10点の連発。これ、間違いなくメーカーに仕事くださいってアピールでしょう。もう浅ましさを超えているかも。

 渡辺陽一郎氏はユーザーが欲しがるのもが正義という姿勢らしい。軽のスライドドアに意味がないと言いつつパレットが高評価なのは、それが自分個人の考えであって、ユーザーは欲しがるだろうから、だって。売れるのがいいと言うなら、やっぱり評論家要らないじゃん。

 GT-Rの評価が低いのも、整備費用が高く、月販目標が200台なのがマイナスだそうで、「俺たちのGT-Rが遠くなった」なんて言ってる。俺達っていうのもまたユーザーの代弁なのかもしれないけど、そういう人たちがスカイラインを追い込んだのにね。

 鈴木直也氏。スバルのRシリーズについて、「ああいうのがいいと言われて全滅した。2車種も出したのは軽をナメている」とのこと。けど、売れないのが悪いクルマっていう言い方はどうなんだろう。自分がどう評価しているかが肝心な筈で、いいと思うならしっかりユーザーに訴えなくちゃ。

 竹平氏が例によってbBに高得点を与えて「こういうけったいなものもいい」なんて言ったことに、「賛成、やっぱり多様性が重要なんだ」と鈴木氏。あのねえ、「何でもあり」と「多様性」は違うでしょ。「なんでもあり」なら、くどいようだけど評論家要らないって。

 国沢光宏氏。コペンの評価が低いのは、2ドアスポーツの「文法」を守っておらず失敗してるからだそうで、ビートやカプチーノみたいにしなさいと。いや、失敗してないでしょ、コペン。相変わらず思い込みの激しい方です。

 ただ、実はいいことも言っている。現行の軽のうち、一部は衝突安全に関して世代の古いものがあると。それを分かって買うならいいけど、知らないで買うのはマズイじゃないかと。これはまったくその通り。

 一方、これについて「そう遠くないうちに時間が解決するよ」とコメントした松下宏氏は、このひと言で十分評論家失格の烙印を押せる。今回は意図的に国沢氏と松下氏を対立モードにしたみたいだけど、それを差し引いても言っちゃいけないことがあるでしょう。

 ベストカーが業界最量販誌なのは、恐らくダントツに多い記事量のためだと思うけれど、こうやって賛否色々あるような記事をそのまま載せるのは決して悪くないと思う。

 

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雑誌記事:マガジンX7月号

 マガジンX 7月号発売されました。

 今回は初めて署名のない記事です。ま、名前を出さない方がいいという判断なのですが、結構複雑な気持ちですね。

 僕は直接取材を基本にしていますけど、実際にはかなりの取材拒否があります。官庁にしても企業にしても、あるいは団体にしても。いまも国土交通省に申し込んでいるんですけど、なかなか返事が来ないし。

 まあ、天下り団体なんかは気持ちも分かるんですけど、今回みたいに普通の販売会社が「微妙な時期なので・・・」みたいのは残念ですね。

 すみません、曖昧な表現で。

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クルマ散策:デザイン・フォーラム

Hitotokuruma   サラリーマンの仕事の方で、横浜に行って来ました。

 パシフィコ横浜で開催中の「人とくるまのテクノロジー展」のサテライトイベントである「自動車技術会デザイン部会フォーラム」で、各メーカーのデザイン部長が集まっての講演会といった内容です。

 前半は各社デザイン部長による、自社デザインのプレゼンテーション。今回の参加はトヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スズキの5社でしたが、やはり各々特徴が出ていて面白かった。

 トヨタは例のバイブラント・クラリティとL-フィネス。考え方と同じくプレゼンも堅くて、まるで物理の法則を聞いているよう。一方、日産は中村氏のアドリブ調が炸裂してリラックス気分。でも内容は濃かった。今秋発表予定の新型キューブのチラ見せサービスも。

 ホンダは新時代のMM思想で、何というか具体的な造形のフィロソフィーはなく、最近の少々迷走気味のスタイリングはこの辺に理由があるのかといった感じ。マツダはあの「流れ」シリーズの紹介。つべこべ言わず、モノを見てくれれば分かるでしょうという強気なプレゼン。スズキは「兆し」をメインに新時代の小型車戦略を紹介。シンプル、塊り感など、いま一度、基本からやってますよという内容。

 後半はパネルディスカッション。これは結構期待したのだけど、カー・スタイリング編集長・藤本彰氏の司会進行が全くダメで、せっかくの限られた時間がパーに。経歴はともかく、デザイン論の司会ができないデザイン誌の編集長ってどうなんだろう? そういえば、最近こういう催しを何回か見ているけど、司会が上手かった試しがないなあ。

 今回は自動車技術会主催ということで比較的身内向けだったけれど、今後はより広い層に向け、かつ活発なディスカッションを期待したいと思う。

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雑誌ナナメ読み:女性の意見?

 ベストカー誌でのトヨタ、ダイハツ、富士重協力関係合意特集。いや、今回は媒体ではなく、評論家の話。あれこれ記事があって、後ろの方に自動車評論家3名の意見を聞いているページがある。

 日下部保雄氏はトヨタの資金や技術を利用できるということで肯定。渡辺陽一郎氏はOEMで不振になる軽が上級車の足も引っ張るだろうということで否定。で、岩貞るみ子氏である。氏は大きく嘆くスバリストに向かってこう言い放っている。

 「この提携がよかったのか悪かったのか判断するのは、どんな結果を出すかを見てからでしょう」

 信じられない。この人には評論家として”状況分析”とか”取材”とかという思考はないのだろうか。結果が出てからなら誰だって判断できる。それを何でわざわざいま評論家に聞いているのかと言えば、専門家として現状で考えられることを聞くためでしょ。

 「軽自動車に関しては予算がないのか人がいないのか知らないけど、とにかく後手」

 知らないんだったら聞かなきゃ。取材してないんだったらこういうこと言っちゃダメだよ。その時間もないんだったら、せめてどう「後手」なのか、どうすればいいのかくらい提案しなくちゃ、何も中身がないじゃん。

 「軽自動車はやめて、スバルならではのクルマ作りに限られた資源を集中するのは当然」

 軽自動車だって「スバルらしさ」があるでしょ。レックスだって、プレオだってRシリーズだって。その軽がOEMでどうなの? って話でしょう。

 現行軽自動車がつまずいた。上級車種も思ったほど売れない。じゃあ、不振の軽はやめて、そのお金を上級車に回そう。今後の莫大な開発資金やラインナップを考えて他社と協力関係を深めよう。

 これはスバル自身が決めて発表したこと。つまり彼らの考え。けど、この岩貞氏が言っていることは単にそれをなぞって代弁しているだけで、評論家としての自己判断や意見がどこにもない。それなのに何だか居丈高。

 まあ、とにかく何もかもイヤ、全部反対、なんていう子供っぽいスバリストに「しっかりしなさい!」と言いたい気持ちは分かる。それと、最近出てきた数人の女性評論家が従来の狭いオタク的発想に陥らないところは評価している。けど、それにしたって中身がなくちゃダメでしょ。これじゃあ仕事にはなっていないよ。

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新車心象風景:トヨタ・アルファード・ヴェルファイア

Alphard   女性の品格っていう本がベストセラーになったけれど、誰かクルマの品格って本出してくれないかなあ、と思う。

 そもそも、ライバルをパクッた時点で品格のなさを示したわけだけど、それをまんま進化させたクルマもまた同じこと。さらにノア、ボクシーにならって兄弟車まで作っちゃうところも何と言うか。

 それにしても開発コンセプトなんである。「本当の贅沢を知ったのはこのクルマに出会ったから」「ゲストの驚きと感動の言葉に、オーナーに確かな誇りをもたらす」「オーナーが皆に胸を張れる、所有する歓びと誇り」

 300万円からでも結構豪華だね、なんて話はあるかもしれないけど、これが「本当の贅沢」ってスゴイこと言うよなあ。だいたい何に対して「本当」なんだか分からないし、一体どういう生活しているとこれが「本当」なんてことを人様に言えるんだろう。

 おまけに、このクルマ買って「誇り」感じちゃうってどんな人よ。 何で胸を張れるわけ? デカイから? 顔が目立つから? この時代錯誤な男根思想は一体どういうこと

 いやー、環境問題に加え、このロハスな時代にこんなクルマ乗っちゃってお恥ずかしい、ってな姿勢がいまどきかと思うんだけどねえ。まあ、先代も売れたし、利益幅もあって美味しい商品なんだろうから作るのは分かるんだけど、もちょっと謙虚な感じでもいいんじゃないのかなあ?

 でも、マーケティングに長けたトヨタのこと、本当に最近のユーザーはこんなんで「本物」とか「誇り」とか感じちゃったりして。たぶんその実態は「ちょっと豪華」や「自慢」なんだろうけど、巧みに誘導されちゃうと。

 あ、でも、最後の方に「先代比20%の燃費向上でオーナー自身にも深い喜びを」っていう、実に庶民なフレーズがいきなり出て来るのが結構おかしいよね。ここにはもう「誇り」はないみたいで。

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新車心象風景:プジョー308

Pg308  ジリジリと国内販売台数を減らしつつあるプジョー。何か失礼なモノ言いだけど、飽きちゃったんじゃないだろうか、と思う。

 206のスマッシュヒットは、コンパクトながら伸びやかで、かつ愛らしい独創的なスタイル、豊富なカラー、MTの積極的導入、そして手頃な価格が揃ったからだろうと思う。そこにフツーの女性が振り向いたのも大きかったし。

 206は世界的ヒットだったから、その栄華をそのまま継続させたいのが人情。そこで端正な306がツリ目の307になり、207がさらにツリ目をきつくしたのも仕方がない。けれども、308がよりツリ目を長くしただけで出てきたのはちょっとどうかなと。

 口が大きくなったり、ボンネットのVラインが強調されたり、エンブレムが巨大になったり、部分を見ればそこそこ変えてはいるんだけど、全体としてはほぼ同じ。とくにウインドウグラフィックをはじめとしたサイドは全く変わってないように思えてしまうくらい印象が同じ。

 一貫性を持たせるのは悪いことじゃないけど、その中で確実に変わったと思わせるか、全然変わってないと思わせるかは結構微妙な味付けなんだと思う。一貫性重視のBMWやアウディはそのさじ加減が絶妙なんである。しかも、プジョーは高級車のように指名買いを続けるクラスのクルマじゃないのも痛い。

 かつてのプジョーはピニンファリーナが顧問となっていたけれど、206の成功で社内デザインに大きく舵を切ったんだと思う。けれども、その206から脱却をするだけの新提案がないまま3台のモデルチェンジが続いてしまった気がする。

 プジョーは最近、何と22年ぶりにチーフデザイナーが交代されたらしい。その一番の理由は分からないけれど、この交代劇において308は過渡期の作品に違いないと思う。だから勝負は次なんだろう、きっと。

 それまではやっぱり販売台数が微減して行く気がするんだけど、206がそうであったように、確実に「いいもの」ができればちゃんと市場は反応してくれると思う。妙な小細工じゃなくて、骨太な新提案を新しいチーフデザイナーが提示できるかどうか、なんである。

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雑誌記事:今日の取材

   今日、マガジンX次号の取材に行って来ました。

 某社ディーラーへの取材ですが、今回は対面取材を断られてしまったので、いわゆる覆面取材でした。一応、自分では直接取材をウリにしていたので、少々複雑な心境でしたね。覆面だと記事の構成も難しいですし。

 来週の月曜日は別に進行している企画の取材があります。ちょっといままでと傾向の違う内容なので何とかうまく形にしたいと思いますが、取材ってヤツはやってみないと分からないので怖いですね。こちらは7月頃に記事になる・・・予定です。

 いまは連載がないので単発が続きますが、これからは色々新しい視点の記事にチャレンジしたいと考えてます(マガジンXはこれまでとおりですが)。これからもよろしくお願いします。

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クルマ散策:スーパーアグリ撤退

Saf1  もともと参加時期自体にもかなり無理があったし、資金難はもちろんのことだったけど。

 ホンダというか、どうやらF1チームのN.フライ氏が強行に反対したみたいだけど、実際本社の役員陣はどうだったんだろう。やっぱりお荷物だったってこと?

 それにしてもなあ、経済大国ニッポンでもオールジャパンチームのバックアップをする企業はいなかったんだ。そりゃあ、年間数百億なんて普通の企業には無理だけど、1社の単独メインスポンサーじゃなくて、数社の共同体によるバックアップというかたちでも無理だったのかな。そういうことをプロデュースする人っていなかったのか・・・。

 まあ、とにかく何でもありのF1だけど、こうやって年度途中でチームがいなくなっちゃうって結構スゴイ話でしょう。ドライバーだけじゃなくて百人単位のスタッフも失職するし、ファクトリーも浮いちゃうしねえ。なんて言うか、ここまで「お金」の話が主役になるといかがなものかって感じだけど、このまま資材が塩漬けなんてことあるのかな?

 若い人が将来に夢を持てないことが嘆かれる昨今、こりゃまた何とも夢のない話なんである。熱意だけじゃダメなんだよ、結局金があるところが勝つんだよ、というね。

 あとはアレだなあ、鈴木オーナーが気持ちよく幕を引けるようになればいいな。それこそ映画「相棒」じゃないけど、自己責任論なんて話にならなければいいんだけど

 

 

 

  

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クルマの他:劇場版「相棒」

Aibo  G・Wだし、久々に”クルマの他”を。

 結構初期から観ていて面白いなあ、と思っていたら、いつの間にやら劇場版までたどり着いた「相棒」。早速観て来ました。

 クレーンカメラの多用や一大エキストラ召集など、それなりに劇場版的な手間ヒマが掛かっているけど、基本的にはTV版に沿った絵作りだったのが印象的。たとえばヘリを使った上空からの撮影やクラシックを使ったBGMは、監督である和泉氏の得意芸としてすでにお馴染みだし。

 けれども、個人的には却ってそれが良かったと思う。TVシリーズの視聴率が好調で、それが劇場版なんかになったりすると、もう何だか浮ついちゃうのが普通でしょう。でもそうならずに、あくまでストーリーで引っ張ったのは良かったなあと。

 浮つくと言えば、同じTV局制作のヒット映画、「踊る大走査線」がまさに典型だったでしょ。大した展開もないのに、ただただ不必要に大きな効果音やアップ、スローの多用などで観客を脅かす手法ね。この本広克行という監督はドラマ「SP」でも同じで、カメラワークなど、とにかく見せ方に執着し、話はひたすら視聴者の裏をかいた意外性で脅かし続けるだけ。中身が全然ない。主役以外の人間が描けない。広げた風呂敷を戻せないところなんかは、あのエヴァンゲリオンと一緒かも。

 一方、相棒はいつもの社会派テーマに徹して、ブレなかったのが良かったと思う。せっかく与えられた機会に反米ゲリラの人質事件を持ってきたところなんかは、以前から裁判員制度などを取り上げていた相棒らしくて賢明だったんじゃないかな。

 まあ、その分1本の「映画」としての個性、作家性はあまりなかったけど、それはこの際横において置きました、ということなんでしょう。同じTV局制作の映画でもこれだけ違うものになるって、面白いです。

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新車心象風景:メルセデスベンツ・Cクラス

Cclass_2  今回ワゴンが加わった新生Cクラス、なかなか難しいところに来たなあと思う。

 新しいCは先行したSに沿って”よき時代のメルセデス”を目指したように見える。曲線を抑え、比較的ボクシーなスタイルがそれを表現している。でも、よき時代、具体的にはW124のEクラスや祖先の190Eのような「名車」に戻ったかと言うと、そこんところが難しいなと。

 たぶん、BMWやらアウディというライバルが独自の高級感を確立したことがあるんだと思う。しかも、その間に当の自分はアメリカ資本と組んでコスト削減に邁進していたことも結構響いてたり。つまり、同じような値札で圧倒的なクオリティを感じさせることはもうできないし、じゃあ100万か200万円上乗せの高級化でライバルと渡り合えるかというと、そうもいかない。

 取ってつけたかのようなサイドラインがありきたりであるように、つまりメルセデスはもう普通のクルマにしかなり得ないのだと思う。採算度外視だとか、オーバークオリティだとか、そういうよき時代の逸話は手に入れられないんじゃないかと。

 当面、この原点回帰っぽいボディで以前のオーラを取り戻したかのような作戦で行くんだろうけど、「やっぱりメルセデスは違う」の声を獲得するためには、何か新しい価値観を探してくるしかないような気がする。いや、それが何なのか僕も分かっちゃいないんだけど、少々ごっつい形とか、そこそこ質感に気を使ったインテリアとか、あるいはアジリティとか、そういうのじゃないことは確かなんだよなあ、とは思うんである。

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