クルマの他:バート・バカラック
実に久々の”クルマの他”
今日、東京マラソンの中、有楽町の国際フォーラムへバート・バカラック・コンサートに行って来た。
バート・バカラック、知らない人いるかな? 彼を知らなくても、カーペンターズの「遥かなる影」とか、映画”明日に向かって撃て”の「雨にぬれても」、あるいは「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」だったら知っているんじゃないかな。その作曲者ね。
彼の音楽は中・高生時代に聞いていたので、今回コンサートがあると知って「一体何歳?」と思ったら、何と80歳! 事実上最後の日本ツアーという話だったので迷わずチケットを購入したと。
で、実を言うと、そんなお歳ということで、時々ステージに出てきて指揮したり挨拶したり、演奏的には、まあ懐かしい曲でも聴いて帰ろうくらいのつもりだったんだけど、これがまったく違ったんである。
時々どころか最後までオケの前のピアノを演奏し、恐らく自分で編曲した演奏の指揮も兼ね、ついには自身で歌ってしまうという展開だった。さらに、懐かしい曲どころか、世界中の子供たちに向けたという新曲も披露してしまったんである。ツアーメンバーのコーラス兼ヴォーカル3人も素晴らしい歌唱力だったし、リズム隊もバリバリの現役、東京シティフィルの演奏もまとまっていた。
パンフレットには松任谷正隆、大貫妙子、矢野顕子、細野晴臣といった豪華陣のコメントが載っていたけれど、彼らが受けた影響力は本当に大きかったんだろう。緩急巧みなリズムや、独特の転調はいまでも健在だ。
それにしても、適当に懐かしい曲を聴きに行こうなんていう自分の発想が恥ずかしかった。天才は当たり前のように現役で、だから自らツアーにやって来たんである。昔のヒット曲でお茶を濁すような気などさらさらなかった。実に大人なステージだった。
音楽も、そしてクルマも、天才の技を見るのは実に気持ちがいい。そして、やっぱり「本物」じゃなくちゃね。
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