« 2007年5月 | トップページ | 2007年7月 »

新車心象風景:トヨタ・ノア/ボクシー

Noa_1  なんとか表情を変えようと努力した兄弟車、という点で先のプレミオ・アリオンと同じなんだと思う。

 なんとなくセレナを連想させる無難なノアと、bBの醜悪さを継承したボクシーでGTOなお父さんを狙った超広範囲戦略。あ、これもプレミオ・アリオンと一緒か。ああ、5ナンバーサイズの国内専用車っていうのも同じだ。

 まあ、世界の人たちの目に晒させるわけじゃないし、日本のユーザーなんてこんなモノで、あとは人気俳優にCMやってもらえばイチコロじゃん。予定の月販1万台なんて軽いかるい。

 もちろん新開発エンジンの投入とか、CVTの全車採用とか、そういう努力もあるんだけど、それはカタログを賑わせるためのコンテンツにしか過ぎないのかと。

 日本のために作ったんだから、もちろん日本で使いやすいんだろう。けれども”無個性版”にしろ”個性版”にしろ、こんなお手軽でステレオタイプな発想を押し付けられて、何だかバカにされてるなあと思わないのかな、ユーザーは。

 あ、そういうことを感じないユーザーについてマーケティング済みなのか、トヨタは。

| | コメント (5) | トラックバック (6)

雑誌記事:マガジンX8月号

Mag08  マガジンX8月号発売になりました。

 今回は、来るクリーンディーゼル元年に向けた行政の対応について、経済産業省に取材を行いました。ま、元ネタの新聞記事に間違いがあったりして少々ズッコケましたが、取りあえず話は聞けました。

 ところで、もうお読みの方は気が付いたかもしれませんけど、今回で連載が最終回となりました。これもすでにお気付きの方がいらっしゃるかもしれませんが、実は前々号より編集長が交代しており、僕を含めた何人かのライターさんの連載が、誌面リニューアルの伴って終了となった次第です。僕よりずっと長くやっている方も終わりになるみたいですね。

 担当の編集さんからはそれこそ2ヶ月くらい前から聞いていましたが、一応今日まで伏せておりました。

 ということで、雑誌の仕事についてはしばらく休業となります。またどこかの誌面でお目にかかることもあるかもしれませんので、その時はよろしくお願いします。

 

| | コメント (6) | トラックバック (1)

クルマの他:ハネケン逝く

Haneken  ハネケンこと羽田健太郎氏が先日亡くなった。

 お茶の間としては「題名のない音楽会」の司会として有名だろうけど、僕はジャズピアニストとして学生時代からのファンだった。

 麻布の寺院で行われた葬儀には代休をとって出掛けた。一般のファンは外にお焼香台があるのかと思ったけれど、まったく普通の葬儀と同じく親族の前でのお焼香となった。

 そのお焼香の代表はドラマ「砂の器」のピアノ協奏曲で縁のある千住明氏や谷村新司、前田憲男氏など。

 音楽葬ではないのかな、と思っていたら、出棺時は氏が生前練習に使っていたピアノを”トリプルピアノ”の同僚である佐藤允彦氏が演奏して見送った。最後は国府弘子さん、佐山雅弘氏の即興トリプルピアノでの見送り。この「聖者の行進」には涙が止まらなかった。

 お酒がたたっての病気。でも58歳は若すぎる。

http://cgibbs.mmjp.or.jp/bbs/show/www.mmjp.or.jp/m_satoh/bbs

| | コメント (1) | トラックバック (0)

雑誌ナナメ読み:若者はFRがお好き?

 いま売りと前号の「ベストカー」に同じような記事が続いている。

 この雑誌の巻頭はたいていスクープ記事なんだけど、そこで出て来るのがFRのコンパクトスポーツ待望論なんである。話としては、いまどきの若者のクルマ離れから脱却するにはFRのコンパクトスポーツを出すしかないという論調で、早い話が”ハチロク再び”なんである。

 どうやらトヨタがハチロク後継を出すらしいなんていう予想から、トヨタ開発者に対して執拗に”今度出るコンパクトはFRなのか?”と問いただしたり、もうとり憑かれたかのようにFRの連呼状態。まあ、多分編集部内がそういうノリになっちゃってるってことなんだと思う。

 けれども、じゃあいまハチロクが復活したら若者が飛びつくのか、と考えるとかなり疑問だと僕は思う。いまどきFRじゃなきゃダメなんて言ってる若者なんて僕の周りにはいないし、そんなことメーカーのマーケティングにだって表れてないでしょう。

  これって、この前のインプレッサと同じ話なんだと思う。やれSTIだのランエボだの騒いでいるのは雑誌編集部の化石みたいな旧人で、当のスバルはもっとベーシックなモデルに注目して欲しいと。FRコンパクトも同じで、欲しいのは若者達じゃなくて自分達ってことでしょうそこのあたりがもうゴチャゴチャ。

 廉価で手頃なスポーティカーがあってもいいと思うんだけど、それをあえて若者、しかも”走り屋”入っちゃってる若者を想定して開発する必要なんてまったくないと思う。価格、スタイル、性能がバランスしたクルマを作れば大人も買うし若者も買う。たとえそれがFFだろうがFRだろうが、ね。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

新車心象風景:日産・マーチ

Marchi  マイナーチェンジですが、日産マーチで。

 今回は新色追加の他、フロントグリルのモール装飾、バンパー変更、ヘッドライト変更、そして内装色の追加など。

 少し前も内装の変更や新色追加があったけれど、こういう細かい積み重ねは、マーチというクルマが10年サイクルでモデルチェンジをすることになっているからだと思う。基本は変えずに、逐次改良を続けるという姿勢ね。

 僕は10年サイクルに賛成だ。ま、8年でもいいんだけど、要はそのくらいの長い月日に耐え得るデザインなり設計を考えることが大切だから。4年経ったら自然に旧く見える、なんて姑息な手法と対照的という意味で賛成なんである。

 ただ、なんでマーチだけ? という疑問は拭えない。単に初代か2代目のチームがそうしたから継続している、というんじゃあ会社としての一貫性に欠けるし。実際、もし8年を想定したら、ノートやウィングロードあたりはもっと違うカッコになったんじゃないかと。

 マーチはデザイン・アワードでボディカラーの賞を連続して受賞している。明るい水色と、プラスコンランのシックな茶色でもって。で、今回も”サクラ”なんて面白い色を持ってきた。こういうことだって、べつにマーチだけじゃなくていいでしょ。どの車種でも、こんなにカラフルなボディが用意されたらどんなに楽しいことか。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

クルマ散策:いすゞ・ミーティング

Isuzu1  10日の日曜日、いすゞ車のミーティングのため、名古屋まで走って来ました。

 これは、いすゞ車の各クラブなどが主催する年に一度のオーナーズミーティングで、ここ数年は岡崎市の”くらがり渓谷”で開催されているものです。

 車種はとくに限定していなので、117クーペからべレット、ジェミニ、ピアッツァをはじめ、希少なヴィークロスやボンネットバスまで集う催しです。

 僕は名古屋を本部にしているジェミニのクラブに加入しているので、今回は2回目の参加となります。当日は午前中雷を伴った豪雨でしたが、昼前から晴天になりミーティング日和となりました。

Isuzu2_2  今回の個人的なトピックスは、写真にもありますが、いまや希少の我がジェミニとまったく同型のジェミニが3台も揃ったことですね。もちろん状態や走行距離などはバラバラですが、とにかくパッと見は同じ。これはもう奇跡的な3ショットとなりました。

 前回に続きコンクールの賞をいただき、気持ちよい1日を過ごすことができました。当日はCGが取材に来ていたので、どこかに載るかもしれませんね。

 しかし、先日の旅行に続き今回も往復900kmの走行。しかも日帰りということで、ちょっと疲れましたね。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

新車心象風景:トヨタ・プレミオ/アリオン

Arion  マークXとともに、日本独自のセダンはどうあるべきか、のトヨタ的回答なんだと思う。

 面白いのは、日産のシルフィがモダンリビングをテーマに女性をターゲットにした”お洒落感覚”で路線変更したのに対し、プレミオ・アリオンはあくまでも団塊世代前後の男性、つまりこれまでと全く同じ層を狙ったことなんである。

 それが如実に表れているのがインテリア。う~ん、まだやるかコレと思わせる内装は、同じ木目調パネルを多用しながら、シルフィと真逆のコテコテ演歌路線。小洒落たことなんか言いません、やっぱり日本のオトーサンはこれでしょう? の直球勝負。

 さらにスゴイのは、それでもプレミオはチョットという気持ちの若いオトーサン用に、少しだけダークな色味を与えたアリオンを用意していること。ま、素材を変えただけなんだけど、この微妙な差で十分な効果を得られることをトヨタは知っているんである。

 エクステリアも超無難なクラウン風プレミオに、ちょっと冒険のカローラ風アリオン。とくにアリオンはヘッドライトのエグれ具合がカローラと一緒で、デザイナーも同じかと思わせるくらいそっくり。ま、何でエグッたのか分からないのもまた同じなんだけど。

 最近日本に目を向けたクルマが少ない、ケシカランという評論家が多いんだけど、それってこういうクルマがいいってことなのかなあ? 同じ5ナンバーサイズながら似て非なるシルフィとプレミオ・アリオン。市場はどっちを選ぶんだろう? あ、僕は少しでも新しいものを追求したシルフィに一票です。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

新車心象風景:スバル・インプレッサ

Impressa  デザインが賛否両論のときは、非常に先進的な場合か、あるいはどう見ても問題がある場合、そのどちらかなんである。で、新しいインプレッサは後者かなと。

 ま、フロントフェイスなんだと思う。鷹の目を意識したというこのライトは先代の後期と同じ処理だけど、緊張感が欠けていてどこを取っても曖昧なんである。何だかボヨーンとしている。

 グリルとライトが一体化した処理は、たとえば日産ムラーノや三菱デリカなどと同じで、ちょっとした流行なんだけど、これがまた全体的にフニャけていて捉えどころがない。ところが、サイドはビシっとつまみ上げたような強いラインが走っているし、リアランプは非常に立体的かつエッジが効いているので、どうにもバランスがとれないんである。どうしてこれで完成にしちゃったのかなあ、と思う。

 ところで、新しいインプレッサは幅広い層への浸透を狙っていて、WRXの名前すら捨ててしまったらしい。とくに女性を意識しているというから、具体的には1.5リッター版をメインにしているんだろうと思う。そこで面白いのは雑誌との剥離である。

 通常、たいていの雑誌は新車を持ち上げるわけだけど、このクルマの場合は多くの雑誌が”STI VS ランエボ”の構図ばっかり扱うので、肝心のベースモデルの存在が薄くなってしまっているのである。つまり、メーカーの邪魔をしているわけで、実に皮肉な状況なんである。

 僕もインプレッサの真髄は初代から1.5リッター版にあると思っているので、今回はその点で成功すればいいなあと祈っているんである。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

雑誌ナナメ読み:実を言うと・・・?

Driver  新型を持ち上げるために旧型をケナす。以前にも書いた評論家の常套手段だけれど、何とも分かりやすい記事がある。

 それは5月20日発売のdriver誌。話題のレクサスLSハイブリッドの解説で、常連のM氏が書いているんだけど、これがスゴイ。

 「3代目までのLSは、実を言えばメルセデスSクラスやBMW7シリーズに対して半歩退いていた・・・」

 えー! って感じである。なんなんだよ「実を言えば」って。じゃあなに、これまでは実を言ってなかったってこと? つまり、読者をダマしてたってわけ?

 う~ん、何しろ常套手段だからあんまり深く考えてないんだろうけど、これはスゴイというかマズイんじゃないかなあ。だって、自分がウソついてましたなんて急に言われてもねえ。

 新型をホメたいという気持ちは分かるし、べつにそれ自体に問題はないんだけど、何て言うかもっと上手い表現は考えられないのかなあ。これってもう究極の手抜き原稿じゃない。

 ま、500円玉ひとつで買えるお手軽雑誌なんだからこんなもんでしょ、っていう意見もあるかもしれないけど、僕はやっぱりおかしいと思うなあ。結局、こういう酷い記事が平気でまかり通ってしまう環境が日本の自動車評論の質を落としているんじゃないのかなあ、と。

 

| | コメント (3) | トラックバック (0)

クルマ散策:四国ツーリング

Sikoku1  今週はじめ、たまっていた代休を取って四国までロング・ツーリングを敢行しました。

 初日に岡山で知人に会い、そのまま瀬戸大橋で四国入り。翌日から香川で讃岐うどん、高知でカツオ、淡路島で淡路牛と、いつものグルメ旅行です。

 いや、香川の善通寺や高知の安芸など、一応普通の観光もしましたけど。あ、高知では四国自動車博物館にも寄って来ましたね。

 冷却系に続いてフロア修理と不安が重なった我がジェミニですが、もう壊れるところもなかろうと、思い切っての長距離ドライブ。

 で、その予想とおり、ジェミニは快調に全行程約2500kmを走破しました。何と冷却水やエンジンオイルの減りもほとんどなく、ちょっと拍子抜けするくらい。燃費も従来とおり高速で約16km/Lをマークしましたし・・・。

Sikoku2_1  これで197,000kmを突破。今後は前回フロア修理で先送りになった足回りのガタつき解消、それとそろそろタイヤ交換ですね。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

« 2007年5月 | トップページ | 2007年7月 »