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クルマ散策:トヨタ・いすゞ提携

  スバルに続いて今度はいすゞである。ただし、今回はディーゼルエンジンに限った話。

 一昔前、いすゞと言えばディーゼルだった。僕もFFジェミニのディーゼルに乗っていたけれど、当時としてはかなり出来がよかった記憶がある。で、いすゞはいまでも経営の柱の1本はこのディーゼルなんだけど、どうも個人的にいまひとつピンと来ない。実際、ディーゼル隆盛の欧州じゃあGM系列のオペルやサーブに供給しているし、タイで好調のピックアップのエンジンも新開発だというけれど・・・。

 多分、それらのエンジンが悪いという話は聞かないけれど、逆にすごくイイという話も聞こえてこないからじゃないか、と思う。いまや、トヨタだってマツダだって自前のエンジンで欧州に打って出ているし、ホンダは少し前に北米の排ガス規制をパスするというエンジンを発表している。そんな中で、いすゞのディーゼルが抜きん出ているという話は聞いたことがないんである。

 だから、現在の経営の柱としていることを考えれば、”他と同じ”程度じゃあチョットなあと思う。北米もそうだけど、日本では09年から世界一厳しいというポスト新長期規制が施行になるわけで、それをパスするくらいの技術的アドバンスをこのあたりで発表するくらいじゃないと、ディーゼルの老舗の立場が危ういんじゃないか。

 といこうことで、今回の提携に当たっては他が真似できないようなエンジンを見せて欲しい。以前、別の用件でいすゞの取材に行ったときに、「よそは後処理でクリーン化を図っているけど、ウチはエンジン本体で勝負します」なんて強気の発言があったけれど、それを証明してほしい。

 先の日本の規制やユーロ5など、今後の規制をパスするディーゼルの開発には莫大な費用がかかるという。だったら、今回の提携はトヨタという巨大な資本をバックに、ディーゼルの老舗の意地を見せる絶好の機会かもしれない。だから、少なくとも手持ちのエンジンの交互活用でお茶を濁すなんてことがないよう頑張って欲しい。そういうピカイチの専業メーカーが日本にあるなんて嬉しいし、誇らしいじゃないか。

 

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コメント

いすゞは、トヨタとの提携が明るみになってから株価が上昇しているようです。斜陽あるいは沈没寸前の巨艦GMから勝ち組トヨタに乗り換えて、絶好調なのかな。
トヨタがいすゞにすり寄ったのはもちろんディーゼル技術がほしいからでしょうが、ホンダもなかなかすごいディーゼルエンジンを開発したとか、「週刊東洋経済」に出てました(11月11日号「ホンダ大逆襲」)。きょう17日は本田宗一郎生誕100年の日です。評伝のようなでっかい本も出版されました。
このごろのトヨタを見ていると、よそのチームの主砲を迎えては使い捨てていた「ほしいほしい病」の長島巨人を連想させます。水平対向エンジン、ディーゼルエンジンときたら、次にほしくなるのはきっとロータリーでしょう(笑)。

投稿: 優路 | 2006年11月17日 (金) 15時32分

こんにちは。

「ほしいほしい病」はその通りですね。でも、トヨタの名機と呼ばれるエンジンは昔からヤマハ製だし、最近じゃ小排気量はダイハツ製だし、マネジメントシステムはデンソーとかの部品メーカー製だし、「ほしい」のは自分じゃできないから? と思うと結構悲しいですね。

投稿: すぎもとたかよし | 2006年11月18日 (土) 09時55分

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