2008年6月26日 (木)

雑誌記事:マガジンX8月号

Mag8   マガジンX、8月号発売となりました。

 今回はデザイン評論家である前澤義雄氏への特別ロングインタビューです。久々のカラー4ページですね。

 J30マキシマやN14パルサー、初代プリメーラなど、個人的に好きな日産車は全て氏の企画だったということで、いつかは話を聞いてみたいと思っていたのですが、今回マガジンXで企画が通ったということです。

 取材は氏の住まいの近所である音羽の椿山荘ラウンジ。全メーカーということで2時間半に及ぶインタビューだったのですが、本当に職人気質の方なので緊張の極み。終了後は1時間ほど呆然としてましたので。

 でも、聞きたいことは全て聞きましたし、やはり一貫した話は面白かったです。もちろん、こうした批評には賛否あるでしょうけど、筋が通っていることは重要です。

 いや、実際面白かったので、また何かしらのカタチで再現できればと思います。

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2008年6月22日 (日)

新車心象風景:日産・ティアナ

Tiana_2   「落としどころ」 最初のイメージはそういう感じだったかな。

 東京モーターショー出品の「インティマ」のハイライトは何と言っても弓形のキャラクターライン。まあ、遠慮なく伸ばされた全長だからこそのインパクトはあったにせよ、とにかく狙いがハッキリしていた。

 量産型である新型ティアナも、基本的には同じテーマ。わりとイメージを残したなと関心したくらいに。けれども、思い切りのよさはかなり薄まってしまったんである。

 後ろへ下がるラインは、日産のトラウマである尻下がりに直結する可能性があるからか、リアランプに近づくにつれスーっと消えて行く感じ。壇れい様が着物姿で座っているTVCFや雑誌広告は照明の効果で結構陰影がしっかりしているけれど、実車を見れば意外なほどラインは甘い。

 おまけに、先代のイメージも残すためかトランクはしっかりウェッジしているから、なおさら下に向かうラインはあやふやになる。ちょっと離れれば、先代の印象が勝ってくるんである。

 だから、ここが「落としどころ」だったと。オヤ、と思うフロントのボリュームの大きさも含め、中国やロシアでの高級車としての要求が見え隠れすると。

 僕は、ルーフラインがキレイな弧を描く最近の日産セダン群に好印象を持っている。少なくともトヨタなんかよりはずっと磨かれたスタイルだと思うし。けれども、そういう日産でも思い切れない部分があるというのは面白いし、スタイリングの難しさを感じるんである。

 

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2008年6月16日 (月)

クルマの他:何もない日

Hyoutanjima  今日はお休みで、しかも久々に何の予定もない一日でした。

 こういう日は本か雑誌を持って出掛けます。ファミレスで朝食、その後近所の行きつけの喫茶店と、とにかく何も考えずボーっと読書。写真はその喫茶店ですが、ここは毎日でも飽きません。

 お酒がダメだから、というワケではないのですが、とにかく珈琲好きです。旅先では、まず美味しそうな喫茶店を探します。が、ネルじゃないととか、お湯は97℃がベストとか、そういうマニアっていうのでもないですね。

 豆もその筋の有名店とかではなく、経験的に出会ったものを選びます。いまは金沢の近江市場近くで入った「チャペック」という店があんまり美味しかったので、そこから取り寄せてます。最近は比較的深煎りが流行っているそうですが、僕は浅いのが好き。

 考えてみれば、単に珈琲好きというより、珈琲と喫茶店好きなのかもしれないですね。来月は高松に出張があるので、これから美味しそうな店を探します。

 

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2008年6月14日 (土)

雑誌記事:今日の取材

 今日、取材に行って来ました。

 評論家3名と、媒体編集部の方によるデザイン関係の対談で、自分は「まとめ役」です。一部発言もしましたが、基本的には記録係に徹しました。先週、どうしようもなく緊張する取材を行ったばかりなので、今日は結構リラックスモードで臨めましたね。

 記事のまとめもこれからですし、発売日も聞いてない状況です。媒体はホリデーオート誌ですが、発売になりましたお知らせします。

 ところで、秋田に栗駒山荘という超人気温泉施設があって、7月の末に奇跡的に予約がとれたので、ロングツーリングを予定していました。が、何とここは今日の地震のほぼ震源地。HPではしばらく休業とありましたが、恐らく復旧には相当期間かかるのではと思います。すごくいい宿らしいのですが、またいままでとおりに再開されるといいですね。

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2008年6月12日 (木)

雑誌記事:週末の取材

 先週末、ある評論家さんとインタビューをしたと書きましたが、偶然にも同業の別の方の取材が今週末に入りました。

 といっても、今回は直接インタビューというより、対談に立ち会っての「まとめ役」になるみたいです。みたい・・・というのは、その雑誌での仕事が始めてで、まだよく状況が分かっていないんですね。

 多分対談の横の席に座って、たまにコメント入れて、記事はすべて自分で書く、みたいなことかと思われます。詳細は書けませんが、同じカテゴリーの評論家さんふたりと2週連続でお会いするというのも不思議です。

 また、掲載時期等分かりましたら報告します。

 

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2008年6月 9日 (月)

クルマの他:筒井康隆朗読会

Tutui1  チョット前ですが、下北沢の北沢タウンホールに「筒井康隆朗読会」を観に行って来ました。

 これは親友である山下洋輔氏のピアノをバックに、筒井氏が自作を朗読するというイベントです。たしか3日間やっていたと思います。

 演目は「表の行列なんじゃいな」「昔はよかったなあ」「関節話法」の3本。途中、山下氏のアドリブをBGMに、筒井氏の全作品名をスクリーンに映すという豪華な趣向もありました。

 僕は中学生のときに七瀬3部作を読んで以来のファンですが、何と今秋NHKで「七瀬ふたたび」が再ドラマ化するそうですね。少年ドラマシリーズの復刻です。いい感じで作ってくださいよ。

 最近も「富豪刑事」TVドラマ化、「時かけ」のアニメ化、「わたしのグランパ」「日本以外全部沈没」の映画化など、相変わらず賑やかですね。

 あ、イベントではしっかり最新作「ダンシング・バニティ」にサインを頂いてきました。

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2008年6月 8日 (日)

雑誌記事:今日の取材

 取材に行って来ました。

 ちょっといつもとは違う内容で、取材というより、どっちかと言えばインタビューでしょうか。某自動車評論の方なのですが、職人気質な方なのと、まあ自分が基本的に小心者なので、もう緊張でどっぷり疲れました。そうですねえ、国土交通省のお役人さん取材の20回分くらい疲れたでしょうか。終わったあとは小1時間座り込んでました。

 ま、自分で考えた企画だし、インタビューの内容自体は面白かったのでいいんですけどね。それよりもいい記事にしなくちゃ。

 掲載は今月末発売のマガジンXです。引き続き、よろしくお願いします。

 

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2008年6月 5日 (木)

新車心象風景:ホンダ・フリード

Freed   ある意味、当面のホンダを占うクルマなのかなと思う。

 何で路面電車? という疑問はありつつ、たしかにルーミーな提案が面白かったモビリオの後継。でも、売れなかったんだからと修正した軌道はドップリなミニバン方向だった。

 インスパイアみないなフロントに、フィットで採用した流行のキャラクターラインをより強くしたボディサイド。いまどきのホンダっぽさを散りばめてはいるけれど、基本的には「絵に描いたような」ミニバンスタイルなんである。バックドアの曲面処理なんかを考慮しても、まあ何て退屈。

 けれども、モビリオの失敗やオデッセイの低迷で学んだのがこのコテコテ路線だというのは理解できる。ビックリ箱(by三本和彦)を続けていたら、いつの間にやらミニバンメーカーになっちゃったホンダが、これでまたコケるわけにはいかないんである。

 当面のホンダを占うというのはそこのところだ。つまり、このフィット以上、ステップワゴン以下の5ナンバーミニバンがヒットすれば、もうこれからのホンダはこっち路線まっしぐらになるのが濃厚。そりゃ、会社的には儲かっていいだろうけど、何ともつまらない展開だし、もう先がドン詰まりになる気がする。

 で、これがパッとしなかったらどうだろう。いや、僕はホンダの人たちはかなり深刻に考えると思う。どーすりゃいいのよ、って。

 どーすりゃいいんでしょう? それ、いま考えればいいんじゃないでしょうか。ホンダのセダン群が全滅なのはべつにセダン不振だけが原因じゃないし、ワゴンやミニバンに当たりハズレがあるのはユーザーの気まぐれだけが理由じゃない、と僕は思う。

 そうやってホンダらしさをもう一度考えるいい機会のような気がする。まあ、フリードが売れればOKだし、あとは北米だの中国で伸びればいいじゃん、ということなら仕方がないんだけど。

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2008年6月 2日 (月)

雑誌記事:今日の取材

Pass  久しぶりに国土交通省に行って来ました。

 これまでは身分証明書で入館できたのですが、今日は入館許可書を記入した上で通行カードを渡されました。どうやら5月から始まったセキュリティのようですね。

 今回も1Fのドトールコーヒーで一服してから、道路財源について道路局・総務課まで。

 内容もチョット物足りなかったのですが、まだ掲載誌が決まってなかったりします。マガジンXにお願いしようかと思いますが、次号に向けては別途企画が進んでいるのでその次かな。

 で、その別企画は今度の金曜日に取材予定。こちらはいつもとかなり違う企画なので、いまから楽しみです。

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2008年5月31日 (土)

クルマ散策:コメントありがとうございます

 ビアンテのコメント、ありがとうございました。

 ちなみに僕は前回の本文のとおり肯定派です。この手の背高ミニバンは、老舗の日産も、後追いのトヨタも、でっかいライトとグリルで上下幅を誤魔化しているんですけど、ビアンテは上半分がツリ目を使った水平方向の流れ、下半分をグリル、フォグランプ、リア反射板などで縦の動きにして、それを組み合わせたのが面白いと感じました。

 「つながり」は指摘があったようにギミックと呼べるものですが、ギミックを承知で、それを可能な限り高い次元のデザイン処理をしてやろうという意欲が伝わります。たとえば、ホンダ・エアウェイブのCピラーが「思いつき」を消化できずに、そのまま中途半端になってしまっているのとは違う気がします。その処理にマツダの「勢い」を感じます。

 ということで、発売後、各誌の反応が出たら今回のコメントとつき合わせて見たいと思います。

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2008年5月28日 (水)

クルマ散策:どうなるビアンテ

Viante   何しろ実物を見ていないので、心象風景は発売後に書こうと思うけれど、今回はちょっと予想をしてみたいと思う。

 すでに事前発表が各誌で掲載されていて、これはどうかというコメントが出ている。もちろん、一筆書きのフロントライトとAピラーの「つながり」の話。

 で、皆さんはこのクルマのエクステリアデザイン、どう思います?

 これまでの論調が繰り返されるなら、発売後各誌はそれこそ「やりすぎ」、「カッコ悪い」「売れない」「好き嫌いだが自分は嫌い」「派手すぎる」「走りはいいのに残念」「ミニバンに自己主張は要らない」、というコメントで溢れると思う。

 いや、これほど多くのクルマが色々なチャレンジをしている中、いい加減この程度の提案じゃ驚かないよ、ということで、「いいんじゃない」となるかもしれない。

 で、予想してみてはどうかと。このクルマをどう感じるかということと、メディアがどう書くか。いつも出たものに色々言うだけじゃなくて、その前に語っておくのも面白いということで、よろしければご意見をコメントしてください。

 ちなみに僕は面白いと思います。マツダ、乗ってるなと。

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2008年5月27日 (火)

雑誌ナナメ読み:評論家比較記事

Best_car  ベストカー続きですが、増刊号のベストカープラス。

 カテゴリー別のランキングを5名の評論家が座談会方式でやっているのだけど、こうやって何人もの評論家の意見をまとめて読めるのは結構面白かった。もちろん、よくも悪くもだけど、とくに印象的なヤツを。

 竹平素信氏。デミオよりヴィッツがよくないのは、後者が発売3年経っているからだそう。この人、新しいものの方がいいと言い切るつわもので、アテンザの高評価の理由も「今年デビューだから新鮮さピカイチ」だって。それじゃあ、評論家要らないじゃない。

 ちなみに竹平氏、10点満点で他の人が1~10点と散らしている中で、ひとり8、9、10点の連発。これ、間違いなくメーカーに仕事くださいってアピールでしょう。もう浅ましさを超えているかも。

 渡辺陽一郎氏はユーザーが欲しがるのもが正義という姿勢らしい。軽のスライドドアに意味がないと言いつつパレットが高評価なのは、それが自分個人の考えであって、ユーザーは欲しがるだろうから、だって。売れるのがいいと言うなら、やっぱり評論家要らないじゃん。

 GT-Rの評価が低いのも、整備費用が高く、月販目標が200台なのがマイナスだそうで、「俺たちのGT-Rが遠くなった」なんて言ってる。俺達っていうのもまたユーザーの代弁なのかもしれないけど、そういう人たちがスカイラインを追い込んだのにね。

 鈴木直也氏。スバルのRシリーズについて、「ああいうのがいいと言われて全滅した。2車種も出したのは軽をナメている」とのこと。けど、売れないのが悪いクルマっていう言い方はどうなんだろう。自分がどう評価しているかが肝心な筈で、いいと思うならしっかりユーザーに訴えなくちゃ。

 竹平氏が例によってbBに高得点を与えて「こういうけったいなものもいい」なんて言ったことに、「賛成、やっぱり多様性が重要なんだ」と鈴木氏。あのねえ、「何でもあり」と「多様性」は違うでしょ。「なんでもあり」なら、くどいようだけど評論家要らないって。

 国沢光宏氏。コペンの評価が低いのは、2ドアスポーツの「文法」を守っておらず失敗してるからだそうで、ビートやカプチーノみたいにしなさいと。いや、失敗してないでしょ、コペン。相変わらず思い込みの激しい方です。

 ただ、実はいいことも言っている。現行の軽のうち、一部は衝突安全に関して世代の古いものがあると。それを分かって買うならいいけど、知らないで買うのはマズイじゃないかと。これはまったくその通り。

 一方、これについて「そう遠くないうちに時間が解決するよ」とコメントした松下宏氏は、このひと言で十分評論家失格の烙印を押せる。今回は意図的に国沢氏と松下氏を対立モードにしたみたいだけど、それを差し引いても言っちゃいけないことがあるでしょう。

 ベストカーが業界最量販誌なのは、恐らくダントツに多い記事量のためだと思うけれど、こうやって賛否色々あるような記事をそのまま載せるのは決して悪くないと思う。

 

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2008年5月26日 (月)

雑誌記事:マガジンX7月号

 マガジンX 7月号発売されました。

 今回は初めて署名のない記事です。ま、名前を出さない方がいいという判断なのですが、結構複雑な気持ちですね。

 僕は直接取材を基本にしていますけど、実際にはかなりの取材拒否があります。官庁にしても企業にしても、あるいは団体にしても。いまも国土交通省に申し込んでいるんですけど、なかなか返事が来ないし。

 まあ、天下り団体なんかは気持ちも分かるんですけど、今回みたいに普通の販売会社が「微妙な時期なので・・・」みたいのは残念ですね。

 すみません、曖昧な表現で。

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2008年5月21日 (水)

クルマ散策:デザイン・フォーラム

Hitotokuruma   サラリーマンの仕事の方で、横浜に行って来ました。

 パシフィコ横浜で開催中の「人とくるまのテクノロジー展」のサテライトイベントである「自動車技術会デザイン部会フォーラム」で、各メーカーのデザイン部長が集まっての講演会といった内容です。

 前半は各社デザイン部長による、自社デザインのプレゼンテーション。今回の参加はトヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スズキの5社でしたが、やはり各々特徴が出ていて面白かった。

 トヨタは例のバイブラント・クラリティとL-フィネス。考え方と同じくプレゼンも堅くて、まるで物理の法則を聞いているよう。一方、日産は中村氏のアドリブ調が炸裂してリラックス気分。でも内容は濃かった。今秋発表予定の新型キューブのチラ見せサービスも。

 ホンダは新時代のMM思想で、何というか具体的な造形のフィロソフィーはなく、最近の少々迷走気味のスタイリングはこの辺に理由があるのかといった感じ。マツダはあの「流れ」シリーズの紹介。つべこべ言わず、モノを見てくれれば分かるでしょうという強気なプレゼン。スズキは「兆し」をメインに新時代の小型車戦略を紹介。シンプル、塊り感など、いま一度、基本からやってますよという内容。

 後半はパネルディスカッション。これは結構期待したのだけど、カー・スタイリング編集長・藤本彰氏の司会進行が全くダメで、せっかくの限られた時間がパーに。経歴はともかく、デザイン論の司会ができないデザイン誌の編集長ってどうなんだろう? そういえば、最近こういう催しを何回か見ているけど、司会が上手かった試しがないなあ。

 今回は自動車技術会主催ということで比較的身内向けだったけれど、今後はより広い層に向け、かつ活発なディスカッションを期待したいと思う。

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2008年5月19日 (月)

雑誌ナナメ読み:女性の意見?

 ベストカー誌でのトヨタ、ダイハツ、富士重協力関係合意特集。いや、今回は媒体ではなく、評論家の話。あれこれ記事があって、後ろの方に自動車評論家3名の意見を聞いているページがある。

 日下部保雄氏はトヨタの資金や技術を利用できるということで肯定。渡辺陽一郎氏はOEMで不振になる軽が上級車の足も引っ張るだろうということで否定。で、岩貞るみ子氏である。氏は大きく嘆くスバリストに向かってこう言い放っている。

 「この提携がよかったのか悪かったのか判断するのは、どんな結果を出すかを見てからでしょう」

 信じられない。この人には評論家として”状況分析”とか”取材”とかという思考はないのだろうか。結果が出てからなら誰だって判断できる。それを何でわざわざいま評論家に聞いているのかと言えば、専門家として現状で考えられることを聞くためでしょ。

 「軽自動車に関しては予算がないのか人がいないのか知らないけど、とにかく後手」

 知らないんだったら聞かなきゃ。取材してないんだったらこういうこと言っちゃダメだよ。その時間もないんだったら、せめてどう「後手」なのか、どうすればいいのかくらい提案しなくちゃ、何も中身がないじゃん。

 「軽自動車はやめて、スバルならではのクルマ作りに限られた資源を集中するのは当然」

 軽自動車だって「スバルらしさ」があるでしょ。レックスだって、プレオだってRシリーズだって。その軽がOEMでどうなの? って話でしょう。

 現行軽自動車がつまずいた。上級車種も思ったほど売れない。じゃあ、不振の軽はやめて、そのお金を上級車に回そう。今後の莫大な開発資金やラインナップを考えて他社と協力関係を深めよう。

 これはスバル自身が決めて発表したこと。つまり彼らの考え。けど、この岩貞氏が言っていることは単にそれをなぞって代弁しているだけで、評論家としての自己判断や意見がどこにもない。それなのに何だか居丈高。

 まあ、とにかく何もかもイヤ、全部反対、なんていう子供っぽいスバリストに「しっかりしなさい!」と言いたい気持ちは分かる。それと、最近出てきた数人の女性評論家が従来の狭いオタク的発想に陥らないところは評価している。けど、それにしたって中身がなくちゃダメでしょ。これじゃあ仕事にはなっていないよ。

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2008年5月16日 (金)

新車心象風景:トヨタ・アルファード・ヴェルファイア

Alphard   女性の品格っていう本がベストセラーになったけれど、誰かクルマの品格って本出してくれないかなあ、と思う。

 そもそも、ライバルをパクッた時点で品格のなさを示したわけだけど、それをまんま進化させたクルマもまた同じこと。さらにノア、ボクシーにならって兄弟車まで作っちゃうところも何と言うか。

 それにしても開発コンセプトなんである。「本当の贅沢を知ったのはこのクルマに出会ったから」「ゲストの驚きと感動の言葉に、オーナーに確かな誇りをもたらす」「オーナーが皆に胸を張れる、所有する歓びと誇り」

 300万円からでも結構豪華だね、なんて話はあるかもしれないけど、これが「本当の贅沢」ってスゴイこと言うよなあ。だいたい何に対して「本当」なんだか分からないし、一体どういう生活しているとこれが「本当」なんてことを人様に言えるんだろう。

 おまけに、このクルマ買って「誇り」感じちゃうってどんな人よ。 何で胸を張れるわけ? デカイから? 顔が目立つから? この時代錯誤な男根思想は一体どういうこと

 いやー、環境問題に加え、このロハスな時代にこんなクルマ乗っちゃってお恥ずかしい、ってな姿勢がいまどきかと思うんだけどねえ。まあ、先代も売れたし、利益幅もあって美味しい商品なんだろうから作るのは分かるんだけど、もちょっと謙虚な感じでもいいんじゃないのかなあ?

 でも、マーケティングに長けたトヨタのこと、本当に最近のユーザーはこんなんで「本物」とか「誇り」とか感じちゃったりして。たぶんその実態は「ちょっと豪華」や「自慢」なんだろうけど、巧みに誘導されちゃうと。

 あ、でも、最後の方に「先代比20%の燃費向上でオーナー自身にも深い喜びを」っていう、実に庶民なフレーズがいきなり出て来るのが結構おかしいよね。ここにはもう「誇り」はないみたいで。

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2008年5月13日 (火)

新車心象風景:プジョー308

Pg308  ジリジリと国内販売台数を減らしつつあるプジョー。何か失礼なモノ言いだけど、飽きちゃったんじゃないだろうか、と思う。

 206のスマッシュヒットは、コンパクトながら伸びやかで、かつ愛らしい独創的なスタイル、豊富なカラー、MTの積極的導入、そして手頃な価格が揃ったからだろうと思う。そこにフツーの女性が振り向いたのも大きかったし。

 206は世界的ヒットだったから、その栄華をそのまま継続させたいのが人情。そこで端正な306がツリ目の307になり、207がさらにツリ目をきつくしたのも仕方がない。けれども、308がよりツリ目を長くしただけで出てきたのはちょっとどうかなと。

 口が大きくなったり、ボンネットのVラインが強調されたり、エンブレムが巨大になったり、部分を見ればそこそこ変えてはいるんだけど、全体としてはほぼ同じ。とくにウインドウグラフィックをはじめとしたサイドは全く変わってないように思えてしまうくらい印象が同じ。

 一貫性を持たせるのは悪いことじゃないけど、その中で確実に変わったと思わせるか、全然変わってないと思わせるかは結構微妙な味付けなんだと思う。一貫性重視のBMWやアウディはそのさじ加減が絶妙なんである。しかも、プジョーは高級車のように指名買いを続けるクラスのクルマじゃないのも痛い。

 かつてのプジョーはピニンファリーナが顧問となっていたけれど、206の成功で社内デザインに大きく舵を切ったんだと思う。けれども、その206から脱却をするだけの新提案がないまま3台のモデルチェンジが続いてしまった気がする。

 プジョーは最近、何と22年ぶりにチーフデザイナーが交代されたらしい。その一番の理由は分からないけれど、この交代劇において308は過渡期の作品に違いないと思う。だから勝負は次なんだろう、きっと。

 それまではやっぱり販売台数が微減して行く気がするんだけど、206がそうであったように、確実に「いいもの」ができればちゃんと市場は反応してくれると思う。妙な小細工じゃなくて、骨太な新提案を新しいチーフデザイナーが提示できるかどうか、なんである。

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2008年5月 9日 (金)

雑誌記事:今日の取材

   今日、マガジンX次号の取材に行って来ました。

 某社ディーラーへの取材ですが、今回は対面取材を断られてしまったので、いわゆる覆面取材でした。一応、自分では直接取材をウリにしていたので、少々複雑な心境でしたね。覆面だと記事の構成も難しいですし。

 来週の月曜日は別に進行している企画の取材があります。ちょっといままでと傾向の違う内容なので何とかうまく形にしたいと思いますが、取材ってヤツはやってみないと分からないので怖いですね。こちらは7月頃に記事になる・・・予定です。

 いまは連載がないので単発が続きますが、これからは色々新しい視点の記事にチャレンジしたいと考えてます(マガジンXはこれまでとおりですが)。これからもよろしくお願いします。

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2008年5月 7日 (水)

クルマ散策:スーパーアグリ撤退

Saf1  もともと参加時期自体にもかなり無理があったし、資金難はもちろんのことだったけど。

 ホンダというか、どうやらF1チームのN.フライ氏が強行に反対したみたいだけど、実際本社の役員陣はどうだったんだろう。やっぱりお荷物だったってこと?

 それにしてもなあ、経済大国ニッポンでもオールジャパンチームのバックアップをする企業はいなかったんだ。そりゃあ、年間数百億なんて普通の企業には無理だけど、1社の単独メインスポンサーじゃなくて、数社の共同体によるバックアップというかたちでも無理だったのかな。そういうことをプロデュースする人っていなかったのか・・・。

 まあ、とにかく何でもありのF1だけど、こうやって年度途中でチームがいなくなっちゃうって結構スゴイ話でしょう。ドライバーだけじゃなくて百人単位のスタッフも失職するし、ファクトリーも浮いちゃうしねえ。なんて言うか、ここまで「お金」の話が主役になるといかがなものかって感じだけど、このまま資材が塩漬けなんてことあるのかな?

 若い人が将来に夢を持てないことが嘆かれる昨今、こりゃまた何とも夢のない話なんである。熱意だけじゃダメなんだよ、結局金があるところが勝つんだよ、というね。

 あとはアレだなあ、鈴木オーナーが気持ちよく幕を引けるようになればいいな。それこそ映画「相棒」じゃないけど、自己責任論なんて話にならなければいいんだけど

 

 

 

  

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2008年5月 5日 (月)

クルマの他:劇場版「相棒」

Aibo  G・Wだし、久々に”クルマの他”を。

 結構初期から観ていて面白いなあ、と思っていたら、いつの間にやら劇場版までたどり着いた「相棒」。早速観て来ました。

 クレーンカメラの多用や一大エキストラ召集など、それなりに劇場版的な手間ヒマが掛かっているけど、基本的にはTV版に沿った絵作りだったのが印象的。たとえばヘリを使った上空からの撮影やクラシックを使ったBGMは、監督である和泉氏の得意芸としてすでにお馴染みだし。

 けれども、個人的には却ってそれが良かったと思う。TVシリーズの視聴率が好調で、それが劇場版なんかになったりすると、もう何だか浮ついちゃうのが普通でしょう。でもそうならずに、あくまでストーリーで引っ張ったのは良かったなあと。

 浮つくと言えば、同じTV局制作のヒット映画、「踊る大走査線」がまさに典型だったでしょ。大した展開もないのに、ただただ不必要に大きな効果音やアップ、スローの多用などで観客を脅かす手法ね。この本広克行という監督はドラマ「SP」でも同じで、カメラワークなど、とにかく見せ方に執着し、話はひたすら視聴者の裏をかいた意外性で脅かし続けるだけ。中身が全然ない。主役以外の人間が描けない。広げた風呂敷を戻せないところなんかは、あのエヴァンゲリオンと一緒かも。

 一方、相棒はいつもの社会派テーマに徹して、ブレなかったのが良かったと思う。せっかく与えられた機会に反米ゲリラの人質事件を持ってきたところなんかは、以前から裁判員制度などを取り上げていた相棒らしくて賢明だったんじゃないかな。

 まあ、その分1本の「映画」としての個性、作家性はあまりなかったけど、それはこの際横において置きました、ということなんでしょう。同じTV局制作の映画でもこれだけ違うものになるって、面白いです。

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